【7月29日の場合】
先日、ある先輩のスッピンの美しさに、ため息がもれた。
スッピン力・・・欲しい。
数年前から、ノーメイクで出かければ、「知り合いに会いませんように。」と、祈る自分がいた。
しかし、そんなときに限って、知り合いにあってしまうから、運命とは非情なものだ。
そして、ここ最近では、知り合いどころか、見知らぬ人にさえ、会いたくないと感じるまでになり、犬の気配でさえも、身を隠す始末であった。
さて、このように年を重ねるにつれ、スッピンを隠すようになった私ではあるが、それと反比例するように、さらけ出すようになったものがある。
「ずうずうしさ」
若いときには、確実に今より出なかったものだ。
だが、これをさらけ出すことは、「私、結構人生において得してる!」と感じられ、生活を充実したものにしているような気がする。
この自分本位な感じが、やはりずうずうしいのであるが。
年齢とともに、失われるもの、そして、得られるもの。
本当にいろいろあるんだなぁと、実感する今日この頃である。
6月28日の場合
梅雨の中休み。
朝から、ギラギラの太陽。
「今日しかない・・・。」
私は、心に決めた。
そう、毛布を洗って干し、圧縮袋にしまい込むことを・・・。
今年の5月6月は、昼間すごく暑いかと思えば、夜から冷え込んだりした。
しかし、どちらかといえば、少々寒いくらいの方がぐっすり眠れ、明け方にはその毛布の存在に感謝の気持ちを込めてくるまったものだ。
ところが、どうだろうか。
例年より遅れて、梅雨入りしてからというものの、昼間も夜も蒸し暑い。
あんなに感謝の気持ちを抱いていた毛布は、ベッドの隅に追いやられ、時にはベッドから突き落とされる始末。
このままでは、あの毛布への感謝の気持ちを忘れてしまう。
なんとかしなければ・・・。
しかし、連日の激しい雨。
蒸し暑い夜は、容赦なく続き、とうとう毛布へ憎悪の念がフツフツと湧き上がりだした。
「もうダメか!」
と、思った矢先の晴天。
朝から洗濯し、十分にお日様にあて乾燥。
これで、圧縮袋にいれておけば、また秋冬シーズンに気持ちよく毛布とは会えそうである。
ウイ~ン!!
掃除機で空気を吸い上げ、次々に毛布は真空状態に。
とりあえず、押入れの前に重ね、押入れの整理をしていると・・・。
ふ、膨らんでいる!!
ジッパーがきちんととめられていないことによるものなのだが、何度とめなおしても、結果は同じだった。
「もう!!毛布のやろう~!!」
結局、私と毛布には、埋められない溝ができてしまったことは、いうまでもない。
5月31日の場合
ブレる男とブレない女の話。
ある日、女はタジン鍋を手に入れた。
蒸し野菜が美味しくできる、流行の調理器具である。
早速、ブロッコリーやニンジン、新ジャガなどを蒸し、マヨネーズとオイスターソースを合わせたソースで、男とともに熱々をいただいた。
「美味しい!!」
野菜の甘味、うまみがたっぷり味わえて、ヘルシーな一品である。
男は、大絶賛!!
よほど気に入ったのか、「毎日でもいいなぁ♪」と、つぶやく。
女は、それならばと、毎日温野菜用の野菜を買い求め、食卓に並べた。
次の日。
「うわぁ、この野菜!ほんとに美味しいなぁ。」
その次の日。
「違う野菜も良いかもね。」
そのまた次の日。
「ソース変えたいな。」
そのまた次の日。
「・・・。」
そして、5日目。
「いくらなんでも、毎日は・・・。」
どういうことだ?!
毎日でもいいといったのは、男の方である!
女は、その言葉を信じ、まじめに実行しただけではないか!
それを、いかにもデリカシーのない人間扱いするとは、納得がいかない。
男というヤツは、自分の言葉に責任を持って欲しいものである。
(※ちなみに、男→旦那、女→私である)
【4月2日の場合】
そろそろ、さよならしなければならない。
それは、わかっている。
昨日も、あの蒸し暑さの中で、私は、「いよいよだな。」と、感じていた。
思えば、昨年11月から、ずっと一緒だった。
一気に気温が下がった朝だって、二日酔いで大変な日だって、いつも私を温めてくれた。
そんな、コタツにさよなら。
・・・するつもりが、今朝は、ほんの少し、寒さを感じるではないか!
やっぱり、あと、もう少し・・・
というわけで、延長決定!
しかし、こうやって、ズルズルと長引き、片付けるのも面倒くさくなったころ、不用意にジュースなどをこぼし、舌打ちしながらクリーニングなどに出しに行き、ようやく終焉を迎えることになるのだろう。
わかっちゃいるけど、やめられない。
それが、コタツなのである。
3月10日の場合
みなさんも薄々気づいているとは思うが、日常には、いろんな危険が潜んでいる。
自宅前の道のちょっとした凹凸。
これを把握せず、靴をきちんと履かずにダラダラ歩いていれば、つまずき、転倒の原因になる。
デンジャラス!
飲み会にも危険はある。
掘りごたつの素敵な居酒屋で、散々飲んで食べて・・・。
そうこうしているうちに足は完全にむくむ。
そんなときにブーツを履いてきていようものなら、ブーツのファスナーはなかなか上がらず、無理をすれば、足の肉が挟まるという惨劇が待っている。
これまた、デンジャラス!!
そして、お風呂場にも魔の手は忍び寄る。
3月なのに雪が降った寒い夜。
入浴剤でも入れて今夜はあったまろうと、入浴剤を手にする。
その袋を開けようと、チラッと見たそのパッケージの文字に戦慄を覚える!
「COOL」
!!!
直前に気づいたからよかったものの、そのまま気づかずに入浴していれば、体の芯まで、いや、心の芯まで、凍てついてしまっただろう。
(そんな私の心を溶かすには、亀梨くんや向井理くんに甘い言葉を100万回くらいささやいてもらわねばならぬから、相当だ。)
究極のデンジャラス!!!
このように、日常には、かなりの危険が潜んでいる。
しかし、それは、往々にして自分の不注意が原因であるので、私のこの不注意さえなくなれば、さほど身の危険を感じるほど、嫌な世の中ではないのかもしれない。