熱低ではなくなった!?

ノダっち

23年8月22日(火) 17:15

緩やかな渦巻きで北上していた

熱帯低気圧ですが、
今日の日中になって、
その大きな渦が不明瞭になりました。
 
一方で、熱低と解析されていた
北側の雲の中に、
衛星可視画像で見ると
小さな渦巻きも確認できて、
よく分からない状況になっていた中、
気象庁は、きょう午前の実況天気図で
熱低ではなく
温帯低気圧に変化させています。
 
ただし、この低気圧は
熱帯性の性質をもった低気圧です。
 
とくに冷たい空気とのぶつかり合いもなく、
熱帯低気圧的な温帯低気圧でしょう。
 
何だかややこしいですね。
 
気象庁は、正式に採用していないのですが、
亜熱帯低気圧、というものも、
海外の気象機関では使われたりもしていて、
そういった類のものになるでしょうか。
 
先週金曜日に、東シナ海を北上して、
県内に、線状降水帯的な大雨をもたらした
あの低気圧も、その類のものです。
 
今回も、
特にこの低気圧の東側の地域ほど
雨が強まる恐れもあるでしょう。
 
※低気圧マークですが
 気象庁は温帯低気圧ではなくて、
 解説資料の中で「低圧部」
 という言い方をしています。
 つまり、温低ではなくて
 上記記載のような特殊な低気圧、
 ということでしょう。
 この種の低圧部は
 熱低が発生する前の段階で
 南海上にはよく存在していますので
 それと同類ということだと思われます。
 
一方、小さな渦巻きが
大隅半島付近を目指している
ようにも見えますので、
この渦巻きの北側になるとすると、
渦巻きの近くでは
県内に東からの風が吹き付ける所があって
局地的に雨雲が発達する恐れもあります。
 
暖かく湿った空気を持ち込む状況は、
熱低から温低マークになっても
変化はありませんので、
局地的な雨の強まりには
注意しておきたい状況が続きます。
 
雨が強まってきたときは、
直接的には道路の冠水や
落雷、突風の発生にご注意ください。
 
また、しばらく続くようなときは
土砂災害にも注意警戒が必要になる
可能性もありますので、
キキクルの確認を心がけましょう。
 
雨はあすの日中にかけてが
いったんのピークになって、
あすの夜には、止んできそうです。
 
 
あさっては
晴れ間が出る可能性も出てきましたが、
雨の予想もあり、
午後を中心に夕立的な雨のようにも見えます。
 
金曜日から土曜日は、
太平洋高気圧の強さと
湿った空気の影響次第で
また変わってくるでしょう。
 
あすの雨をやり過ごしてから
予想資料が
おそらく少し落ち着くと思いますので、
あすの資料でお伝えする予想を
またご確認下さい。
 
南海上には、熱低が
ポコポコと予想されていますので、
来週以降の予想は
その動きによってもまた変わりそうです。
 
全体的にはなかなか落ち着きません・・・
 

なお、あすは、
Checkが世界陸上中継のため
お休みとなりますが、
ノダは通常勤務予定ですので、
ラジオにて、最新の気象情報を
午前8時45分ごろと
午後4時ごろにお伝えします。
 
また、
ココの日記も更新して
最新情報をお伝えしますので、
またご確認下さい。
230822_1
昼過ぎの
MRTから西の空

意外と
午後にかけても
晴が残りました。

今夜の
伝統的七夕の夜空を見るのは
厳しいかもしれないと
思って前撮りしましたが、
このくらいの空でしたら
雲の隙間から
星空が楽しめる所も
あるかもしれないとも思っています
230822_2
正午の衛星画像
(Weather Modelsから
商用利用の同意を得て転載)

熱低だった雲の渦巻きは
だいぶばらけた感じに
なっていますが、
周辺に発達した雲が
たくさんできていて、
その熱低があった大きな
循環の北、
四国の南に、けさから
小さな渦巻きが出来ていました。

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