MRT宮崎放送

#29 杉田智紀(合唱団 WAKAGE NO ITARI代表)

2024年01月10日

杉田智紀さん(宮崎市出身)

今回の主人公の恩師、有川サチ子さんに話を伺いました。

主人公はどんな方ですか?

(有川さん)
「とても熱心ですてきな生徒でした」

主人公は今、どこで何をされているんですか?

(有川さん)
「東京で、合唱団をもっています」


―――ということで、関東へ。

今回の主人公はこの日、千葉県の合唱イベントに出演するため、ホールにいました。
宮崎市出身の、杉田智紀さんです。

杉田さんは仕事の傍ら、4年前に男声合唱団「WAKAGE NO ITARI」を結成しました。
その合唱団は一昨年、全日本合唱コンクール 全国大会で金賞、そして日本一となる文部科学大臣賞を受賞するほどの実力。

―――そもそも、どうして合唱団を結成しようとおもったんですか?

 

(杉田さん)
「今一度、やっぱり学生時代のメンバーたちと歌いたいなと想いや、
 元々自分の夢・目標だった”自分の合唱団を立ち上げてみたいな”という想いがありまして、
 大学時代の友人知人に声をかけて立ち上げたのが、合唱団”WAKAGE NO ITARI”になります。」

”WAKAGE NO ITARI”は、現在40人を超えるアマチュア男声合唱団。
月に5回、平日の夜や休日に、都内の公民館などで練習を重ねています。

気になる合唱団の名前の由来を、団名の名付け親である小林さんに伺いました。

(小林さん)
「ちょっと(他の団体とは)違う毛色の名前にしたいなと漠然に思っていて、色々浮かんだ中の1つにコレがあって。
 略して”ワカゲ”とも言いやすいかなと思って(この名前を付けました)。」

”ワカゲ”のみなさんが日本一になった理由はなんだと思いますか?

(指揮者・真下さん)
「集まった人の想いが結実したのかなと(思います。)
 常々思うんですが、この合唱団は”人に恵まれている”と本当に思います!」


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杉田さんの本業は、システムエンジニア。
合唱との出会いは、意外にも些細なことからでした。

今から15年前、中学3年生の時・・・

(杉田さん)
「野球部を引退した頃、学校の合唱部で”男子が少ないから手伝って!”と言われたことがきっかけになりまして、合唱を始めました。」

県大会で見事金賞を受賞し、九州大会への出場を決めたのですが・・・

新型インフルエンザが全国的に流行。
杉田さんの学校でも猛威を振るい、九州大会への出場を断念してしまいました。

このことがきっかけで、合唱への想いに火が付きます。
県立高校を受験予定だったところ急遽進路変更し、宮崎学園へ進学することに・・・!

(杉田さん)
「(両親は)正直、かなりびっくりしていましたし、合唱を始めてまだ数カ月ということだったので
 ”音楽でごはんを食べるわけではないんだから”と最初は反対されました。」

そして両親を説得し、合唱の名門・宮崎学園高校へと進学。
そこで、恩師・有川先生との運命の出会いをします。


 

(有川さん)
「彼の場合は、本当に”音楽がやりたい!”とのことで来てくれたんだなと思うんですけど、その想いはずっと続いていましたので、
 ”あ~いい子だな”と思って目をかけてきたつもりです。」

杉田さんは高校3年間合唱部に所属し、見事日本一に。
恩師・有川先生の言葉が、今でも心の支えになっています。

”順位ではなく、合唱 ――音楽を続けていくことが、これからの人生を豊かにする”

この言葉を胸に、杉田さんは高校卒業後も合唱を続けてきました。



―――合唱団を立ち上げる際、大変だったことは?

(杉田さん)
「やっぱり最初は何といっても、メンバー集めというところで、ゼロからのスタートだったので、
 大学時代の同級生だったり他の合唱団で歌っていた知り合いだったりにかたっぱしから声をかけていきました。」

(団員)
「ちょうど大学が東京圏内にいたので、誘ってもらった。(杉田さんは)高校の先輩なので・・・人生の先輩(のような存在。)」
(団員)
「(杉田さんは)もう、サイコーです!」
「人生の中で、柱を何本も作っておくことはすごく大事だと思っていて。
 生きていく上で(仕事で)悩みとかもあるんですけど、その時は合唱に振り切っていくと、自然と悩みも発散されていくというか。」


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合唱団”WAKAGE NO ITARI”の事務所はどこに・・・?

杉田さんに着いていくと、たどり着いたのはなんと中国料理屋”北京”。
学生時代から合唱の打ち上げで使っていた中華料理店が、事務所代わりになっています。

(杉田さん)
「全国大会金賞の盾を飾らせてもらっています。」

(店主夫妻)
「(杉田さんは)まじめでいい子です。」
「金賞を取った時、とても嬉しかったです。
 合唱団の皆さんがここに集まるので、常に後ろにあったほうがいいかなと思って(盾を飾っている)。」

(杉田さん)
「これからも応援してもらえるように、僕たちも頑張ります!」


そして、WAKAGE NO ITARIには特徴的なことがもうひとつあります。

それは、『男声合唱団』に女性が在籍していること。

(女性団員・宗田さん)
「男声合唱というところに女の子でも壁を感じずに活動できるようになって。
 ”ワカゲ”は、女子はいなかったんですけど、”ファーストペンギン”になってみました。」
「女子が少なくても、そこに壁をつくるような団員もいないし、そこで差別するようなことも一切なく、
 分け隔てなく純粋に男声合唱を楽しめることが魅力かなと思います。」

そして、こんなHAPPYな出来事も―――

(杉田さん)
「お酒の席で、”可愛い子いるから来ないか?”と声をかけたことがきっかけで、ふたりが付き合うことになったので、仲人ということになってますね(笑)」

宗田さんと杉田さんのご友人が交際・結婚まで発展。
まさかの恋のキューピットは杉田さんでした。


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合唱団”WAKAGE NO ITARI”は現在、小学校や福祉施設などを訪問し、その魅力を伝えています。

(杉田さん)
「やっぱりなんといっても、”音楽をみんなで作る”ところが大きな魅力だと思っています。」
「合唱は、合わせて歌うと書きますけれど、1人じゃ合唱は出来ないし、
 そこで出会えた仲間とともにゼロから音楽を作っていく、そしてホールで発表するということで、
ゼロからできたものをみんなで作り上げる喜びというところが合唱の魅力だと思っています。」


―――杉田さんにとって、合唱とは?

(杉田さん)
「やっぱり、”人生”です!
 なかなか出来ないことや不安なこと、大変なこともたくさんあるんですけれど、
 ひとつずつその壁を超えながら楽しい本番に向かって、みんなで頑張っていくというところが、
 まさしく人生そのものなのではないかなと思います。」