#59 前田壮太(カラタチ)
前田壮太さん(延岡市出身)
”アイドルオタク”の前田壮太、”アニメ・ゲームオタク”の大山和也。
この2人が繰り広げる唯一無二のダブルオタク漫才が、今注目を集めているお笑いコンビ【カラタチ】。
今回の「お~い!元気しちょる?」は、芸人カラタチの前田颯太さんに注目します!

TBSラジオ ポッドキャストでは、『カラタチの最果てのセンセイ!』配信中。
カラタチの2人が、それぞれの推しやオタクカルチャーについてトークする人気番組です。
前田さんの推しへの愛とリアルなオタクの心情を赤裸々に語る姿は、多くの共感を呼んでいます。
(番組ディレクター・千葉さん)
「好きなものをちゃんと持ってるっていうのが非常に魅力的で、
前田さんは櫻坂、特に武元唯衣ちゃんの大ファンで、とにかく番組始まって3年間彼女に言及しなかった時はない。
とにかくその好きなものをしっかり持ってて、それを熱弁できるっていうのが強みですよね。」
―――
前田さんの自宅にお邪魔しました。自宅は7年以上推している武元さんのグッズでいっぱい。
(前田さん)
「最初は櫻坂の名前を使って、何か”櫻坂に会うために芸人になったんだろう”とかよく言われてたんですよ。
でも全然僕の方が先輩なんですよ。櫻坂より。(笑)
もうずーっと何年もやってれば、何かこいつ変わらないなっていうか、逆に仲間が増えてきて。
例えば、漫才で名前出しても何か、”唯衣ちゃんの名前出してくれてありがとうございます”とか、
そういう感じにはなってきましたね。」

今では、櫻坂46のファンにも認められる存在に。
武元さんへの推し活がそのままラジオや漫才のネタになっているという前田さん。
そんな前田さんが芸人を目指したのも、アイドルがきっかけでした。
(前田さん)
「『AKBINGO!』っていう番組見てて、そこで僕AKB好きになったんですけど、
その『AKBINGO!』の中にいろんな芸人さんが出て、AKBとわちゃわちゃしてるんですよ。
その中に入りたいって思ったのが(芸人を目指した)最初のきっかけですね。」
「僕、(引きこもりで授業に出ず)大学除籍になってるんですけど、もうどうしようってなったときに、
あの中に入りたいって気持ちがどんどん高まってきて、じゃあ養成所いこうってなって
吉本の養成所に通い始めたって感じです。AKBが僕を外に連れ出してくれたっていう。」
アイドルとの共演を夢見て、芸人を目指すことになった前田さん。
吉本の養成所で大山さんと出会い、2011年カラタチを結成。
そしてWオタク漫才で人気となり、2024年には『M-1グランプリ』の準決勝に進みます。
(前田さん)
「よく先輩とかに、”お前らみたいなタイプって本当2,3年で辞めるんだけどよく15年もやったな”って
言われるんですけど、やっぱこの15年間ずっと推しがいたっていうのはめっちゃでかいと思います。
仕事より大切なものがあったっていう。」
―――
前田さんの生まれ故郷は宮崎県延岡市。
愛宕町の恒富小学校に、前田さんの少年時代をよく知る人物がいました。
小学6年生のときの担任宇都宮さんです。
当時の前田さんは、現在のイメージとはちょっと違っていたようです。
(恩師・宇都宮さん)
「なんか柔らかいというか、柔らかくて優しい少年でしたね。それに真面目な勉強を一生懸命する子供でした。」
(前田さん)
「小学校のときは僕塾にも通ってて、ピアノも習ってて、水泳と空手やってたんですよ。
なんで、運動もできるし勉強もできるみたいな感じだったんですけど、
中学受験して私立の学校行ったらみんなちょっと頭のいい子とかが集まってて、
そっからなんか徐々に落ちていって、 ”自分はなんかちょっと駄目なやつだ”みたいな感じになっちゃって、
中高6年間でちょっとなんかどんどん暗いやつになっていったって感じですね。
大学行って、友達もいないから、どんどん引きこもっちゃってって感じですね。」
宇都宮さんには前田さんとの忘れられない思い出があります。
(恩師・宇都宮さん)
「卒業文集があるんですけど、それの中に残してるんですがこの俳句ですね。」
先生の 日焼けの後は 腕時計
(恩師・宇都宮さん)
「しょっちゅう外に出てたので、ずっとつけてた腕時計の中が真っ白だったんですよ。
それを見て作ってくれたので、私のことを詠んでくれるなんて嬉しいなと思いましたし、
その頃をいつでもこれは思い出させてくれる俳句だと思ってます。」
(前田さん)
「(宇都宮先生は)多分当時30代前半だったと思うんですよ。背が高くてめっちゃ爽やかな先生ってイメージで。
朝の5分間だけなんかみんなで俳句を書こうみたいな時間があって、未だにその俳句は覚えてますね。
だからすぐ頭の中からぱっと出てくるぐらい。」
―――
ここは渋谷にある【渋谷よしもと漫才劇場】。劇場のライブに同行させてもらいました。
劇場に到着して、前田さんがまず向かったのが―――
(前田さん)
「僕の居場所です。ここでずっといるって感じです。もうこっから何もすることはないです、本番まで。」
そこへやってきたのが、宮崎出身芸人、いぬの太田隆司さん。
(いぬ・太田さん)
「やっぱりあの暗闇にいるんですよ。あの子はいっつも。誰も近寄らないこの暗闇に。」
宮崎出身の芸人仲間としての声掛けも欠かせません。

そしていよいよ本番の時間に。
漫才のネタやトークに度々登場する武元唯衣さんが、この度 櫻坂46の卒業を発表。
取材日の公演の翌日は武元さんの卒業LIVE。これは、カラタチにとっては由々しき事態なんだそう。
相方の大山さんに真相を聞いてみました。
(相方・大山さん)
「(前田さんの)推し活が今、終焉を迎えようとしてるっていうので、
今年もM-1グランプリあるんですけど、本当にネタ全部なくなっちゃった感じはあるんで・・・。
今、新ネタライブで慌てて作り始めてるんですけど、果たして間に合うのかっていうところで。
相方に人生左右されるっていうのはやっぱあると思うんですけど、相方の推しメンに人生左右されることも
あるんだっていう。もうグラグラです今僕ら。」
一方、前田さんは推しの卒業を明日に控え、気が気ではなさそうです。
(前田さん)
「バックスライブっていう櫻坂46のライブ初日の配信を見てます。
明日2日目で僕は見に行くんですけど、僕の推しの武元唯衣ちゃんのの卒業セレモニーが(明日)あるという感じ。」
(担当マネージャー・横田さん)
「(前任マネージャーからの)引き継ぎの資料にも、大事なイベントのときは休みを確保してあげてくださいって
書いてもらってます。”もう絶対明日は休みだ”っていうのを最初から決めてやってる感じです。
それで次のお仕事頑張ってもらえるなら、ぜひっていう感じです。」
”お~い!元気しちょる?”
延岡にいる恩師・宇都宮さんから、霧島焼酎の贈り物。
(恩師・宇都宮さん)
「自分の好きなことを突き詰めて、それがみんなに幸せを与えているというのは素晴らしいことだなと思います。」
(前田さん)
「先生から・・・霧島!!
結構営業とかで宮崎に行った芸人さんとかもみんな何か霧島目当てで行ってる人もいるぐらい
めちゃくちゃ美味しいお酒ですよね。」

恩師からのビデオメッセージをみて、嬉しそうな前田さん。
(前田さん)
「俳句のことを覚えてくれてるって言ってくれて、めちゃくちゃ嬉しかったですね。
未だに腕時計の跡はあるのかちょっと気になりますけど・・・(笑)
次宮崎帰ったとき、ちょっと勇気出してコンタクト取って、宇都宮先生とお酒を酌み交わしたいなって思いました。」
―――前田さんの芸人としての夢は?
(前田さん)
「本当に、推しと共演することですね。
でも唯衣ちゃんはすごい優しい子なんで、そういうミーグリとかでも共演できるよう頑張りますって言うんですけど、
絶対僕の方が頑張らないといけない立場なんで。向こうは普通に東京ドームとか国立たってる人なんで・・・。」
そして迎えた、武元さんの卒業ライブの日。
(前田さん)
「複雑な気持ちなんで。
普段のライブだったら楽しみで来るんですけど、今日は楽しみ+やっぱり寂しさもあるんで・・・。」
―――今後の推し活は?
(前田さん)
「今後は多分、櫻坂46箱推し+唯衣ちゃん推しみたいな感じになっていくと思います。ファンは続けます。」

前田さんの推し活、まだまだ続きそうです。