平岩採介藻グループ
日向市漁協所属の同グループは、地域の海洋資源を守り、地域社会の持続的発展につなげるという明確な活動目標のもと平岩港周辺で 藻場の復活に長年取り組んでいます。海藻が少なくなる「磯焼け」によって餌が減り漁獲量が減ることへの対策として食害要因のウニ類を重点的に除去してきました。さらに藻場分布図の作成と海洋生物の生息状況の観測を継続して効果を検証、資源回復の成果を導いています。磯焼けが全国で拡大する中、同活動は先進的な取り組みとして注目されます。地元の行政や大学生、高校生、研究者や漁業者を巻き込む組織づくりや情報発信にも積極的で、さらなる発展が期待できる活動として高く評価されました。
西都市教育委員会 及び 市内小中学校
西都市では、SDGsを学び未来に生きる「さいと学」が推進され、教育委員会を主体に、環境問題に向き合う人づくりプログラムが組織的、継続的に実践されています。街、大人、社会を巻き込む手法は先進的で、若い年代の成長過程で分け隔てなく展開されています。身近な観点から環境保全分野で考えるべき課題が探究されていることが評価されました。
有限会社 エコロ
同社(日向市)は宮崎県の主産業である林業の課題(バーク処理)と畜産業の課題(糞尿処理)を同時解決する、SDGsにとって理想的な産業モデルを創生しました。地域資源循環と地域課題解決という、企業の明確な方向性と実績、成果が評価さました。
宮崎大学 農学部 海洋生物環境学科 村瀬研究室
同研究室は、村瀬 敦宣 准教授を中心に延岡フィールド(水産実験所)で活動し、地元漁業者と連携して地域特有の魚図鑑を制作するなど、研究の枠を超え積極的な社会関与を志向。独創的手法で海や魚に親しむ機会を広げていることが評価さましれた。
合同会社 オーガニックファームZERO
同社(新富町)は長年、有機農業の実践と普及につとめています。収益やPRにつなげる事業活動に積極的で、地域内外の実践者との交流、学習の場づくりにも取り組んでいます。自然生態系を守る持続型農業によって地域活性を先導する活動が評価されました。
大和フロンティア株式会社
SDGs環境大賞を受賞した「大和フロンティア」さんは、九州の農山村において、竹林に覆われた廃屋周辺や畑地、山林を侵食する孟宗竹等を専用の重機により無償で伐採し、粉砕した竹笹チップを独自の乳酸菌発行技術、生産システムにより大量に製造して、価格、機能ともに有用な飼料、肥料商品として利活用しています。古来より食糧としてのタケノコや、建材、各種農業資材として利用するために移植・栽培されてきていた竹林は、時代の変化により、放置され農山村の環境を荒廃させるやっかいものに変わりつつあります。これらの、環境破壊へとつながりかねない見捨てられた竹林を、見事に資源として活用し、かつ地域に雇用を生みだし、商品として経済効果をもたらす本事業は、環境保全と経済活動を両立させるSDGsの思想にぴったりである(課題8:経済、9:産業、11:まちづくり、12:持続可能な消費と生産、15:陸上資源)との高評価を受け、今年度のSDGs環境大賞を授与することにいたしました。
株式会社杉本商店
優秀賞を受賞した「杉本商店」さんは、創業以来、高千穂郷の生産者が持ち込む原木栽培の乾燥シイタケをすべて現金で買い取り、国内市場で販売してきました。しかし、近年の食生活の変化等によりシイタケ販売市場は減少傾向にあります。シイタケ卸問屋として生産者から持続して買い続けるには、輸出による販路開拓が不可欠であると考え、2017年から動画配信やネット販売を通して輸出にも取り組み始めました。本商店は、人口減少が進む高千穂の地域経済を支えていく為には、原木シイタケ栽培のもつ循環型農法としての高い価値を見定め、それをビジネスモデルとして定着させることが重要であるとの明確な目標を掲げ、事業を展開しています。多くのSDGs課題(課題8:経済、9:産業、12:持続可能な消費と生産、15:陸上資源)の実現に向けたすぐれた地域経済活動であるとの評価により、優秀賞を授与することにいたしました。
自然観察グループ『がまずみ』の会
同じく優秀賞を受賞した「自然観察グループ『がまずみ』の会」さんは、すでに35年にもわたって宮崎市「丑山の自然観察会」を通して交流の輪を広げ、自然界の生き物の繋がりや動きを理解する多くの市民を育ててきました。観察会では、見かけた植物、鳥、昆虫、小動物は毎回すべて記録しているため、活動開始からの記録は膨大で、失われていく里山の記録としては大変貴重なものになっています。さらに、身近な自然に目を向け、親しんでもらうため、参加者に書き留めてもらった詩や俳句、エッセー等を小冊子にして発行するなど、文学的にも面白い取り組みも行っています。地道ではありますが、息の長い里地・里山の観察、その保全活動を継続していることを評価し、優秀賞を授与することにいたしました。SDGs課題(課題11:まちづくり、15:陸上資源、17:パートナーシップ)に相当します。
松尾禎久さん(ホテル丸万)
キラリと光る活動賞を受賞した「松尾禎久(ホテル丸万)」さんは、目井津の港に水揚げされる未利用魚の美味しさをもっと多くの人に知ってもらいたい、価値を高めていきたいと気持ちから、未利用魚を使った各種の料理を提供しています。また、未利用魚の学校給食への利用も進めています。未利用魚の利用と価格向上は漁業者の所得向上に直結する課題であり、未利用魚の価値を高め消費に生かすことは、環境保全の観点からも重要なことです。すなわち、すべての海洋資源を廃棄せずに有効利用することは、人間活動による海洋生態系の荒廃、海洋生物の枯渇を防止します。SDGs課題(課題8: 経済、12: 持続可能な消費と生産、14:海洋資源)に相当します。これらのことを評価し、キラリと光る活動賞を授与します。
学校法人三樺学園 認定こども園みまた幼稚園
同じくキラリと光る活動賞を受賞した「みまた幼稚園」さんは、「エコ」活動を通して「おかげさま」「ありがとう」と感じる心を育てることを目標として、幼児への教育活動を推進しています。幼稚園では、月1回の「エコの日」を設け、自分たちにできる「エコ」について話し合いをしたり、エコライダー(リズムダンス)に変身したりして、興味・関心を深める教育にもつとめています。自然や社会に対して旺盛な興味を持ち始める世代に対して、その大切さや将来の生活の基礎となる考え方を育てる教育は、すべてのSDGs課題の解決の土台となります。すなわち、SDGs課題(課題4:質の高い教育、11:まちづくり、15:陸上資源)に相当します。幼稚園世代からこのような明確な目的をもった教育をすすめていることを評価し、キラリと光る活動賞を授与します。
西邦雄さん
環境大賞を受賞した個人部門の「西邦雄」さんは、1992年から30年にもわたって、宮崎自然環境調査会の主要なメンバーとして小林市におけるホタルの保護、発生時期や発生頭数の予測に関わってきました。この長い調査期間の中で年末の幼虫数から次年度の飛翔数が予測できるという手法を確立しました。また、その幼虫数を決める気象要因や幼虫の餌となるカワニナの調査も進め、ホタル個体群の消長のカギを握る環境要因の把握に努めました。これらは大変地味な活動ですが、宮崎県内でも有数な小林市ホタル個体群の存続に係る活動を担ってきました。また、西さんは,南九州における陸上性巻き貝の調査研究の第一人者としても著名な方でありますし、宮崎野生動物研究会に属しアカウミガメの調査、カモシカの調査などにも主要なメンバーとして参加しています。さらに、常に生活域内の自然環境保全にも留意し、住宅地周辺の河川環境の清掃・美化、海岸のゴミ拾いなど、常に地味ですが自主的な活動を続けてきています。SDG’s(課題6:水・衛生,14:海洋資源,15番:陸上資源)はこのような信念をもって身の回りの自然の保全を手掛ける方の存在が不可避です。その意味で、今年度の環境大賞を授与することといたしました。
五ヶ所高原ゴマ姫の草原を守る会
優秀賞(団体・事業部門)を受賞した「五ヶ所高原ゴマ姫の草原を守る会」は,過疎化が進む高千穂町五ヶ所地域の草原生態系の保全に長年取り組んできました。五ヶ所高原は標高800mもの高地にありますが、昔はいわゆる刈干切の草原として拡大、維持されてきました。しかし、地域の過疎化、農業の機械化や畜産業の業態変化により、次第に草原の維持が難しくなっています。他方、このような草原は、高地草原特有の動植物の生育を育んできました。特に、環境省絶滅危惧種のヒメユリ、県内では五ヶ所高原にのみ生息する蝶類であるゴマシジミやヒメシロチョウなど希少種がそれらに当たります。この地は、宮崎県が動植物の重要生息地として保護区に指定していますし、祖母・傾・大崩ユネスコエコパーク移行地域内のホットスポットにもあたっていますが、藪化や森林化が進行すると希少種の生息地が圧迫され生物多様性の存続が危ぶまれます。このような中、8年前に、五ケ所の住民や協力者たちが自主的に草原生態系を守るシカやイノシシの食害防止柵の設置や、草原の草刈などの活動を始め、現在はその効果も徐々に現れ始めています。また、これら刈り取った草は田畑や牛の餌、敷き藁として循環的に利用しています。ただ、住民の自主的活動であるため時間や活動費用を捻出が大きな課題ですが、毎年活動を途切れさせず努力を重ねている点は大きな評価に値します。SDG’s(課題12番:持続可能な消費と生産、15番:陸上資源とくに里山保全)に相当します。
宮崎県立都城西高等学校
優秀賞(教育活動部門)を受賞した宮崎県立都城西高等学校は、持続可能な資源活用のための活動を10年以上にわたって続けてきている点が評価されました。当校の活動は全国高等学校家庭クラブ連盟の趣旨に沿って12年前から持続的な資源活用に向けた活動を始めました。具体的には、生ごみ肥料化によるごみ減量と緑化活動、廃棄傘の布を使ったエコバック活動です。生ごみ肥料化では、調理実習で出た生ごみにEM菌を加えて発酵させ最終的にはすべて花壇の土に戻すという、ごみ問題への実践型指導をしています。また、廃棄傘エコバック活動ですが、家庭クラブや有志生徒が中心になって学校内の廃棄傘をリフォームし、持続的な資源活用のための4R活動を実施しています。若い世代に対する持続型社会実現のための意識づけは、単に教室内での知識の詰め込みでは効果がありません。生徒が実際に自分で活動し、身をもって環境配慮への大切さを理解していくという実践的プロセスが必要です。都城西高等学校のこの取り組みは、高校内の授業およびクラブ活動の中に持続可能性の柱を組み込んでいるという意味で、教育界への同様な活動の拡がりを大いに期待できます。SDG’sの課題12番: 持続可能な消費と生産、13番:気候変動、14番: 海洋資源、15番:陸上資源に相当します。
柏田ひろみさん
キラリと光る活動賞には、看護師・行政保健師としての仕事に従事した後、現在はフリーランスでセルフケアをテーマにした活動を続けている柏田ひろみさんを選定いたしました。柏田さんはフリーランスの時期だけでも19年間にわたって5,000人以上の女性のセルフケアやメンタルヘルスの維持に関わってきました。具体的活動の一つとして、女性が自分を大切にするきっかけとなる、環境問題への対策も見据えた再利用可能な生理用品の普及活動を行なっています。この活動は単に世の中の使い捨て文化に警鐘を鳴らす環境問題だけでなく、災害対策、貧困対策としても大変有効です。柏田さんはこの活動を県内の小中学校、家庭教育学級、養護教諭グループ等多くの機会を利用して精力的に実施してきました。これまでの本環境賞ではほとんど扱われてこなかったジェンダー問題に真っ向から取り組んでいる点が、審査では大いに評価されました。この活動はSDG’sの課題1番:貧困、目標3:保健、課題4番:教育、目標5:ジェンダー、目標12:持続可能な消費と生産、等多くの目標に関わっており、今後の大いなる進展が期待されます。
延岡マリンサービス
環境大賞を受賞した団体・事業部門の「延岡マリンサービス」さんは、40年以上にわたって、特に県北地域の環境保護に携わってきました。その活動の幅も広く、ダイバーたちによるビーチ・海底清掃、サンゴ調査ならびにサンゴ保護活動を中心としつつ、カヌーイストたちによる河川の清掃、さらに大崩山登山道の整備など、海、川、山に繋がる海域・流域での活動を組織してきました。単に、各地区の清掃活動だけなら事例はたくさんありますが、このようにその地域全体を見据えた活動は宮崎県では多くありません。最近では、行政や、観光、商工分野の各団体・組織との連携も始まり、県北地域の自然を通した地域振興の大きな流れを創りつつあるようです。当然、これらの活動は、祖母・傾・大崩ユネスコエコパークの目的とも合致していますし、次世代を育成するための教育的分野にも広がりつつあるようで、今後はさらなる活動基盤の強化を図り、環境保全活動の進展、観光客の誘致、雇用創出につながる大きなうねりを作り上げて欲しいと思います。このような広く長い環境保護活動のキャリアが評価され、全候補の中から最高賞となる「MRT 環境大賞」に決定しました。
桑田守さん
優秀賞を受賞した個人部門の「桑田守」さんは、お忙しい稼業の傍ら、お父さんから、守さん、息子さんへと親子三代にわたるアカウミガメの保護監視活動を続けてきておられ、その活動期間の長さおよびアカウミガメの保護への貢献度が評価されました。全国どの海岸も、現在は、海岸線の後退(砂浜の消失)がアカウミガメの産卵活動へ深刻な影響を及ぼし始めています。このような中、各地の海岸でアカウミガメ保護活動に関わっておられる個人・グループの保護方策への工夫は、今後、日本沿岸のアカウミガメの種個体群の存続に重要な影響を及ぼすことになると思います。長年にわたるきつくて地道な活動へのねぎらいと、是非とも今後は、全国的な保護方策の動きや流れにも十分気を留めていただき、末永く日南市のアカウミガメ保護に邁進して欲しいという希望を込めて、選定いたしました。
旭建設株式会社
優秀賞を受賞した教育活動部門の「旭建設株式会社」さんは、「心を磨くトイレ掃除出前授業」というモットーに、地域の小中学校にでかけ、トイレの便器の磨き方や壁、床、最後に使った道具の洗い方まで実践指導をしてこられました。その期間は8年間にわたり、年間に10校ほど(多分毎月1回)のペースで出前授業を行ってきました。環境の美化はまず足元からということを、身をもって実践してきた活動だと思います。身辺をまずきれいにし、また生き方を磨くという日本社会の良き伝統は、昨今の消費社型の生活が進むにつれて、急速に薄れつつあります。道路沿いに平気にゴミを捨てたり、後で使う人のことを考えずにトイレを雑に使ったりという日頃の行動が、自分たちの環境を住みにくくしているという状況にまず子供の時代から気づいてもらうために、このような清掃実践は大いに意味があると思います。企業活動の外に、このような生活指導教育を行っているということに敬意を表し、選定いたしました。
白木己歳さん
キラリと光る活動賞には、元県農業試験場職員であった「白木己歳」さんを、選定いたしました。白木さんは在職中25年、退職後9年にわたって主に野菜部で農業指導を行ってきました。その間、農薬を使わない土壌消毒技術の開発に携わってきましたが、平成11年に「ハウスの新しい太陽熱処理法」という著書を出版し、環境保全と作物増収の両方を達成する技術の開発に成功しました。この技術は、農薬による消費者の健康被害や農作業従事者の労力軽減、かつハウス内の土壌にたいする農薬負荷の回避、ひいては地下水、河川水、海洋負荷の低減につながる、貴重な環境保全手法だと言えます。本来、職業上の業務や、その活動・成果に関しては表彰を控えるという選定委員会の考えがありますが、白木さんの粘り強く、かつ先進的な農業指導法は、今後の農業を通した環境保全の一つの重要な方向性を示すという意味で、「キラリと光る活動賞」として表彰させていただくことにしました。
石井久夫さん
環境大賞を受賞した教育活動部門の「石井久夫」さんは、約30年前に仲間とともに「えびの高原ボランティアレンジャーの会」を立ち上げました。その活動の中で、こどもたちへの環境学習や自然観察会、野鳥の調査・観察会、登山道のゴミ拾いなどの活動を続け、長年にわたる環境保全・美化活動を通して子供から大人まで幅広い層に対し自然体験機会をサポートしてきたことが評価されました。すでに90歳を超えたいまでも、自然と人を結ぶインタープリータとしての役割を果たし続けており、その地道かつ息の長い自然教育活動の意欲には大いに敬服すべきところがあります。特に今回、県内で続けられている地道な活動に是非、光をあてたいという審議会での意見にも推され、全候補の中から最高賞となる「MRT 環境大賞」に決定しました。
笠祇地区自治会・古竹地区自治会
優秀賞を受賞した団体事業部門の「笠祇地区自治会・古竹地区自治会」さんは、串間市大字奴久見地区の、野焼きを継承してきた公民館を単位とした二つの自治組織です。野焼きは危険を伴い、かつ大勢の人たちによる一糸乱れぬ共同作業が必要です。その伝統的野焼きを、村落単位の「入会」システムで数百年間続けてきたという歴史をもち、それを現在でも継続しているのは県内でもこの地区だけです。野焼きはもともと、牛馬の餌であるカヤ場の確保が主要な目的でありましたが、現在は生物多様性の観点からスポットが当てられつつあります。すなわち、全国的にはこの野焼きが廃れる中、里地、里山に発達する希少動植物の保護という観点からも大変重要な作業であると位置づけられ始めています。伝統的な文化を保護・継承するということと同時に、地元に方々に是非この観点からも理解を頂き、ご奮闘をお願いしたいという意図を込めて、選定いたしました。
成迫 平五郎さん
優秀賞を受賞した個人部門の「成迫 平五郎」さんは、北川湿原など県北エリアを中心に幅広く環境調査・ 保全に携わり、長年の地道な活動は学術的にも環境意識の普及促進においても評価されました。本来高等学校の教員でありましたが、15年くらい前から、植物分類の専門的知識を生かして、家田・川坂湿原の調査、希少植物の保護活動、また里山や重要生息地での調査活動、国・県の絶滅危惧種及び外来植物調査などをエネルギッシュに行ってきました。また、学校現場や自然学習の場にも積極的に出向き、若い世代の自然環境教育に大きな貢献をしています。4年前に登録された祖母・傾・大崩ユネスコエコパークに関わる植物調査にも継続的に関わっています。成迫さんの活動スタイルは大変地味ですが、環境保全に必要な継続性と積極性、またねばりを大いに評価して、選定いたしました。
該当なし
キラリと光る活動賞は本年度該当なしということになりました。
焼畑蕎麦苦楽部
約10年間にわたり、伝統的かつ循環型農法である焼畑農業文化の継承を目指して、食や味の原点を見直し、おいしい水づくり、食を通じた地域おこしや村づくり、移住者の受け入れなど幅広く活動を行ってきました。山間地での人口減少と高齢化を単に悔やむのではなく、地域の人たちが自らこの伝統的農法を守るために各種の活動を精力的に展開している様子は、同じ状況にある中山間地域に大きな勇気を与えてくれます。農薬や肥料に依存しないこの農法の環境保全への意義は世界農業遺産への登録につながり、世界に宮崎の山村農業文化の価値を知らしめました。また、自然との共生、動物との共存(実のなる木の植樹)、災害に強い山づくり、四季を感じる森づくり等多くの環境に配慮した多くの活動についても、当審査委員会は評価し、大賞に選定しました。
こども環境塾
20年前から大人を対象とした「クジラ塾」を運営していましたが、その3年後からはこども達を対象とした「こども環境塾」と定期的な勉強会を開催する方向に活動を広げてきました。現在は小中学校へ各分野の塾生が講師として出向き、多くの授業を行っています。こども環境塾では講師が必要です。その講師を育成するために大人対象の環境勉強会を定期的に開催しており、現在の会員は70名近くとなっています。今後も「こども環境塾」を継続的に運営するための体制も整いつつあり、かつ教育機関への働きかけも積極的に行っているという点で、子ども達への優れた環境教育活動であると評価し、選定を決めました。
土井 裕子さん
20年以上に渡り一貫して、県北の五ヶ瀬川流域地区での環境活動に関わり、平成5年から始まった五ヶ瀬川の浄化活動をメインにした「リバーフェスタ」の実行委員や、事務局を務めてきました。土井さんの所属している「五ヶ瀬川流域ネットワーク」は、現在「河川資料館リバーパル」の管理運営も担当しており、この施設を利用した各種の河川に親しむ活動を企画・運営をしてきました。また、五ヶ瀬川水系を中心とした河川浄化、自然保護活動にも熱心に取り組んでいます。最近では、この河川流域の方たちが誇りをもって流域内で生活ができるような食料・エネルギー企業者支援の仕組みづくりにも活動を広げています。当審査委員会は、土井さんが、特に河川環境への親しみを育てる活動や保全に大きな功績を残したと評価しました。
原田建設株式会社
12年にわたり、「地域に根差し、社会に貢献できる企業を目指して」をキャッチフレーズに、環境及び環境産業を通じて、地域に必要とされた社会に貢献できる企業を目指してきました。特に、社員全員が取り組む月1回の周囲の道路清掃奉仕活動、毎年4回発行される環境情報誌「えいち」の発行、毎年1回CSRとして取り組む「e環境・未来空間」という会社独自のイベントなど、一貫して地域の環境を守る活動を企業方針として貫いてきました。今後もこのような地道な活動をして下さる企業が増えることを祈り、この賞に選定いたしました。
特定非営利活動法人大淀川流域ネットワーク
約15年間にわたり、大淀川流域の環境保全や、川づくり・地域づくりと通じて大淀川の昔の姿に戻すことを目的に活動してきました。
その活動の種類の多様さと持続的な活動体制づくり、また会員の多さは敬服に値し、今後の環境保全運動のお手本とすべきところが大きいと考えます。また、次世代を担う子どもたちへの河川自然体験教室等の教育的活動にも力をいれており、計画的に、市民の大淀川を守る意識の向上を図ろうとしています。当審査委員会は、これらの活動が、宮崎県内の河川環境を守る取組みの優れた先進事例であると評価しました。
中村 豊さん
29年間に渡り一貫して門川町枇榔島をフィールドとして、カンムリウミスズメの生態調査および保護のための活動を実践して来られました。
国ではこの枇榔島を国指定枇榔島鳥獣保護区(環境省、平成22年)に指定していますが、その指定には中村さんを中心とするグループの研究成果が重要な役割を果たしています。
また、中村さんは、枇榔島の自然環境保護や、カンムリウミスズメの生息環境保全のため、様々な現状調査を実施し、県、町行政などへの働きかけを行ってきました。現在、カンムリウミスズメは門川町のシンボル(町の鳥)となっています。
当審査委員会は、これら長年の調査研究が、宮崎県の自然環境保護活動に非常に大きな功績を残したと評価しました。
本郷小学校
7年にわたり学校の近くの山崎川の自然環境学習に取り組んできました。学校の重点目標「地域とともにある開かれた学校づくり」の下、地域の多様な教育資源や人材などを生かした身近な川での川遊びや水生生物・水質を調べる体験学習を通して、生徒たちにふる里の素晴らしさや自然と大切にする心を育てる教育を続けて来られました。
普通、小学校等の環境学習では中心となってきた教員が転勤になると、自然に取りやめになるケースが多い中、本郷小学校さんは学校の方針として長年の本教育活動を続けて来られたことがすばらしいとの委員会での意見がありました。
当審査委員会は、地域と連携した子ども達の優れた環境保全活動であるとの評価と、また今後もずっと続けて欲しいとの願いを込めて、選定を決めました。
山口 淳さん
雨の日も風の日も毎日欠かさずランニングをしながら、ゴミ拾いをしてこられました。山口さんはこの活動を2011年からスタートしたそうですが、平日は毎日100個前後、休日には200個前後のゴミを拾うそうです。
何となく、日本の道路や広場にはゴミがなくきれいだ感じている我々ですが、実は陰にこのような方があちこちにおられてこその、日本のきれいな生活環境だということに気づかされます。
今後もこのような地道な活動をして下さる方が増えることを祈り、この賞に選定いたしました。
鳥屋岳悠久の森づくり 興梠 幸男 さん高千穂町
環境大賞を受賞した個人部門優秀賞の「興侶幸男(よしお)」さんは、所有する鳥屋岳(とやだけ)をフィールドとして、野生植物を保護し、人と自然の共生する森づくりを長年に亘り実践してこられました。
宮崎県では、県内の野生動植物の生息地のうち、重要なものを「重要生息地」として指定していますが、平成25年12月に鳥屋岳重要生息地が指定されています。その間、興侶さんは、森林の持つ生態系サービスを活用して、住民との交流会や環境学習会、植樹体験などを数多く開催されて、森林の素晴らしさ・大切さを、数多くの大人や次の世代を担う子ども達に伝えてこられました。当審査委員会は、これらの活動が、宮崎県の自然環境保護活動に非常に大きな功績を残した、と評価しました。
日南海岸サンゴ群集保全協議会宮崎県スキューバダイビング安全対策協議会 (福田 道喜 さん《黒岩 保雄 さん》)
団体・事業部門の優秀賞を受賞した「日南海岸サンゴ群集保全協議会」さんは、日南海岸のサンゴを保全するため、日南市・串間市・宮崎県と漁協関係者、宮崎大学などが協働して様々な活動に努めてこられ、食害の影響が大きいオニヒトデの駆除に成功されました。また、サンゴ保全と生物多様性の重要性を県民に再認識させること目的として、写真展などを開催しておられます。当審査委員会は、これらの活動が、宮崎でのサンゴ保全活動を代表する優れた取組みであると評価しました。
串間市立市木小学校串間市(園田 和宏 さん)
教育学習部門賞を受賞した「串間市立市木小学校」さんは、日本の渚百選に選ばれている「市木海岸」や国指定の天然記念物の「幸島のサル」などの地域の豊かな自然環境を守るために、平成16年頃より住民と連携して海岸清掃や川の水質調査など様々な環境保全の取り組みを続けてこられています。当審査委員会は、これらの活動が、地域と連携した子ども達の優れた環境保全活動である、と評価しました。
吉村 憲行 さん富美山西区
延岡市富美山西区で、ゴミ箱の設置や公園などの清掃・道路の草取りなどの活動を推進しておられる吉村憲行さんには、応募いただいたキラリと光る活動賞として顕彰させて頂くことにしました。
甲斐 勤子 さん延岡市
環境カウンセラーとして、延岡に住んでいる人がもっと延岡を好きになるための新聞紙で作るゴミ袋の普及や活用の普及などの地域社会に貢献する様々な地道な活動を取り組んでこられた甲斐勤子さんには、審査委員会特別賞として、長年の功績を顕彰させて頂くことにしました。
鈴木 素直(すずき すなお)さん宮崎市
昭和27年に宮崎大学学芸学部を卒業後、宮崎県立盲学校を振り出しに、木花小や瓜生野小などで教鞭をとり、昭和61年に退職。
この間、日本野鳥の会宮崎県支部長などを歴任して、探鳥会などを通し数多くの大人や子どもたちを指導、「野鳥はともだち」などの多くの
入門著書を執筆するなど野鳥の素晴らしさ・大切さを伝える啓発活動に努めた。退職後の平成4年に中島義人氏とまとめた 「宮崎の野鳥」は、
宮崎県の野鳥の現状を示す貴重な資料として、宮崎県版レッドデータブックの参考ともなっている。鈴木氏の活動は非常に長く、その多彩な
取り組みによって宮崎県の自然環境保護活動に大きな功績を遺した先駆的な取組みである点が非常に高く評価された。
※「個人部門」での優秀賞で部門全体での最優秀賞として大賞を受賞されました。
NPO法人 都城大淀川サミット都城市(代表 枩下 信芳さん)
都城圏域の大淀川流域住民、住民団体が参加するNPO法人。
16年間続けられ中断された自治体による大淀川サミット大会を自主的に再開し、大淀川の川文化・川環境の向上に向けての討論の場を確保している。
また子どもたちに川遊びを意識させることを目的に、地域の中学校・高校・大学を含めた様々なグループと連携した「大淀川こどもサミット」を開催。
これは、都城圏域の幼児から小学生までの多くの子どもたちが保護者と楽しく治水や環境保全の大切さを学ぶ恒例行事にもなっていて、今年は370名の参加があった。団体活動としては、平成22年からと新しいものであるが、大淀川の水質改善にとっては、非常に広範囲にわたる独自な活動である点が
評価された。
霧島酒造株式会社
「人と地球にやさしい心豊かな企業づくり」を経営方針に掲げ、自然の恵みとして地域で生まれたものを大切に使い、人と地球にやさしい本格焼酎造りを
目指している。
焼酎の製造工程で発生する焼酎粕、芋くずを自社のリサイクルプラントにて処理、バイオガスを生み出し、焼酎製造工場や発電事業での燃料としての利用している。又バイオガス化により発生した発酵残渣も堆肥として資源化しており、ほぼゼロエミッションを達成している。
また霧島裂罅水という貴重な水資源を守り育むため、全社における地下水使用量の把握と合理化を促進すべく専門委員会を設置しているほか、森林保全活動では、どんぐり1000年の森を作る会活動への社員の参加や、宮崎県「企業の森林づくり事業」として霧島くつろぎの森活動への社員・家族の参加を通して、植林や草刈り、家族間交流を実施し水源地域での森林保全を行うなど、企業内・企業外をふくめた環境保全活動が高く評価された。
社会福祉法人 心耕福祉会
ビオトープガーデンの造成や散歩道・桜並木の造成を行うなど、周辺地域の特性を利用した緑化整備及び環境整備を行っている。
子ども達が水生生物や生態系を実体験できる環境教育実践の場としているともに、一般開放も行い地域の憩いの場としているなど、
環境教育実践の場を広く提供している点が評価された。
(活動期間 2011年4月~)
鵜戸山をかっとしやる協議会(代表 長友 治さん)
2003年から13年に渡って地域の環境保全に取り組んでいる。
手洗川の清掃活動を継続して行うことで、2015年初夏には、蛍を楽しんでもらうことのできる川にもなった。
この他、山桜の景観づくりや古道の整備活用を行うなど、長年に渡って様々な活動を継続して行っている点が評価された。
国富町立八代中学校
生徒会を中心として清掃活動やボランティア活動を行っている。
生徒会主催で行われる朝の清掃活動や地域清掃とともに、部活動生が主体となった清掃活動も毎朝継続的に行われている。
工夫して「全員参加」を目標に生徒に参加を呼びかけるなど、参加率が9割以上という取組みが評価された。
ふたば会
神武の里「たかはる」を将来にわたり自然と調和した美しく活気に満ちた故郷であってほしい
という町民の思いをかなえるため、高原町の玄関口である上麓周辺の環境美化活動を2007年から8年以上にわたり、継続して行っている。
活動は、小・中学校児童生徒による通学路・主要交差点での環境美化活動であり、美化の重要性を間接的に伝える場、児童生徒へ環境教育の促しにもつながっている点が評価された。
和田聖志さん
人と環境に優しい昔ながらの農耕伝承を行うとともに、里山づくりとそこをエネルギー源とした生活実験を行っている。
農耕伝承は、耕作放棄地を利用し、地主の協力のもと若い移住者を募って種籾の苗箱つくりから収穫までを行っている。
2012年からは煉瓦で小型二連かまどを作り、プロパンガスを止め、化石燃料由来のCO2を大幅に削減した生活を実験的に続けている点が評価された。
工藤有紀さん
手軽に、最低限の道具で、気になった時に、気になった場所の掃除を行う草の根活動を続けている。
気になった時に気になった場所でをモットーに行う活動は、バーベキュー用のトング、軍手、マスクを準備し、気づいた人が気付いた場所で、
気づいたときに活動することで、「地球のお掃除」を定着させようとする肩が張らない地道な取り組みが評価された。
中島義人さん宮崎市
宮崎大学農学部技官の時に宮崎県内で初めてアカウミガメの生態解明の本格的な調査を開始しました。
退職後も保護活動を続けるとともに、クマタカなど県内に生息するいろいろな野生動物の現況調査を精力的に行い、小林市出の山公園のゲンジボタルの再生に貢献しました。
活動も昭和40年代後半からと長く、青少年の環境教育にも非常に熱心であり、宮崎県の自然環境保全に非常に大きな功績を残した貴重な人材である点を非常に高く評価しました。
※「個人部門」での優秀賞で部門全体での最優秀賞として大賞を受賞されました。
水源の森づくりをすすめる市民の会宮崎市(代表 倉爪徹さん)
大淀川・清武川流域に豊かな水源の森づくりを進めることを目的に設立しました。
長年にわたって自主的に活動を続けている点、また未来ある子どもたちへの環境教育にも熱心に取り組んでいる点を評価しました。
(活動期間 1996年7月~)
宮崎県立延岡工業高等学校土木科 川づくり班延岡市
県土木事務所や地元建設会社と連携して、
地元の祝子川を対象にいい川づくりに取り組み、自分たちで計画立案して水辺樹木の植栽を実践しました。
なんば引きといった地域の伝統工法を地元住民と共に復活させたり、活動が学校の授業の範囲だけでなく、地域を巻き込んだ産学官連携の活動へと発展している点、また先輩から後輩へと受け継がれている活動である点を評価しました。
(活動期間 2011年4月~)
株式会社 宮崎竹田青果
生鮮食品の流通拠点である宮崎市中央卸売市場で使用していたディーゼルエンジン式フォークリフトを電気化、照明用発電機を太陽光発電にするなど環境に配慮して積極的にCO2排出量の削減をしている点を評価しました。
今後、この活動が他の企業にも波及することを期待するとともに、さらなる環境活動に取り組んでほしいという思いから今回の受賞としました。(2013年5月~)
家田(えだ)の自然を守る会延岡市(代表 岩佐 美基さん)
地元に100年以上続く共同作業「溝さらえ」「野焼き」などの作業を通して、
北川湿原の環境を守り続けています。
結果、現在でも50種を越える絶滅危惧種の動植物が生息しています。
息の長い活動であること、そして保護活動だけでなく、湿原を整備し、観察会やウォーキング会を開催するなど精力的な活動を発展させている点が評価されました。
(会の設立は2010年~ 活動は100年以上)
高見晋一さん宮崎市
2010年3月定年退職を経て帰郷。
環境塾「環境資源研究会」を起ち上げ、4年間宮崎県を環境共生先進地域にすべく、研究、教育、普及活動に取り組んでこられました。
自らもノーマイカーライフ、節電、省エネの実施や生ごみリサイクルを行い、地元・大宮小学校のこどもエコクラブサポーターとして、子供たちに環境問題に関心をもってもらう活動を行っています。
地域への広がり、環境活動に対する熱意が評価されました。
(活動期間 2010年~)
宮崎県立門川高校ホタルプロジェクト班門川町
ホタルが舞う高校づくりにしたいという生徒達の夢が発端となり8年前から取り組む。中庭の池をビオトープにして活動している。
該当者なし
上野 登さん宮崎市(てるはの森の会 代表)
宮崎県の自然保護のパイオニアとして、長年にわたり県内の自然保護に取り組み、記録に残している。
活動は県内のみならずアジアにまで広がり、綾町のユネスコエコパーク認定にも貢献するなど多岐にわたる活動を評価(活動期間は43年)
※「個人部門」でのエントリー。
4部門全体での最優秀賞として大賞を受賞されました。
住友ゴム工業(株)宮崎工場都城市
長年にわたり地域と連携し、植樹活動を行うなど自然環境保護と環境緑化活動をされています。
工場敷地内にはビオトープが造成され、地域の方に解放されています。(活動期間は36年)
和石地区田園の景観を守る会宮崎市
環境省絶滅危惧植物が自生する棚田の風景を、高齢化と過疎化の課題を抱える地域住民が、長年にわたり保護しています。
宮崎県立都城工業高校 化学技術部都城市
都城市 宮崎県立都城工業高校 化学技術部大淀川の水質改善を目指し、化学的なデータ収集に積極的に取り組む。
地域住民の自主的な河川浄化活動へとつながる意義有る取り組みです。
国立都城工業高等専門学校都城市(代表 技術支援センター 川崎敬一センター長)
18年間にわたるモンゴルへの発電機贈呈の取り組みと発電機の技術開発、さらに去年10月モンゴル現地工場開設し現地生産をスタートさせた功績。
現地生産される発電機は風速1mの微風でも発電可能。
清水洋一さん小林市(北きりしま田舎物語推進協議会 会長)
長年にわたる小林市の水資源保護に対する功績。市内の湧水74カ所の場所と現状を調査し、美化運動に取り組む。
去年施行された小林市の水資源保全条例創設にも寄与した。
本町ふるさと会門川町(代表 長谷川 義明さん)
団塊世代の会員38人で地元に残る「コモダ池」の再生に取り組んでいる功績。
池は以前は農業用ため池だったが、宅地化が進んで荒れ放題となり汚濁も進んでいた。
会は、この池を子供の頃の池に戻して次世代に手渡そうと4年をかけてヘドロ除去、遊歩道整備、周辺の美化運動に取り組んでいる。
(株)久保田オートパーツ宮崎市 (代表 久保田 茂社長)
昭和50年の創業以来、廃車の徹底したリユース・リサイクル事業に取り組み、再使用可能な部品 や中古車の販売を行ってきた功績。
商品は、国内はもとより世界20ケ国に輸出されている。最近は電気自動車の開発も行っている。
環境保護を前面に掲げ自動車解体業のイメージを変えた。
環境ボランティアグループ「環(かん)の会」串間市本城 (代表 河野 幸子さん)
2005年の発足以来、串間市本庄のキャプ権代(ごんだい)を拠点に温暖化防止や環境保護のイベントや学習会を年間を通して開催している功績。
内容は、植樹祭、菜種油作り、森遊び、ゴミのアート展など様々。子どもから高齢者まで各世代が楽しみながらエコライフを実践している。
NPO法人「子どもの森」門川町(団体部門)
里山での森づくり・環境学習・廃校利用など子供たちを中心にした環境活動を幅広く展開。活動歴は、 現在の名称になって7年。前身を含めると11年。
安達實さん日向市
日向市の海岸の清掃を30年以上に渡って続け、拾ったゴミでアート作品を作り続けている。地元の小学校でリサイクルアートの指導にもあたる。
今年から子供たちも海岸の清掃を手伝うようになった。
認定子供園 光が丘幼稚園宮崎市佐土原町
太陽光発電、給食室のオール電化、トイレの節水、タンクに雨水集め花壇の水やり、牛乳パック・空き缶・ペットボトルの回収、エコバックの配布などを6年間に渡り幅広く展開。
JA宮崎中央会宮崎市
去年からストップ食べ残し運動を展開。ドギーバック(携帯持ち帰りバック)普及に努め、食べ残しを自己責任で持ち帰る県民運動。
水を守る森を残そうかい(北川漁業協同組合)延岡市 北川町
河川流域の多様性の有る雑木林を保全し、豊かな水をつくるため、平成12年より水辺の環境保全の取り組みを行っている。
川と親しむイベント、夏の河川プール、障害者を招いてのイベントも行っている。
郷田美紀子さん綾町 薬剤師・薬膳茶房経営
長年にわたり、綾の照葉樹林の保護活動などに取り組み、綾の素晴らしさ、環境を守る大切さを県内外にアピールしている。
綾の環境保護活動のリーダーとしても活躍。
旭化成株式会社 延岡支社
地球温暖化防止、循環型社会の形成などを目標に企業全体で環境保全活動に取り組んでいる。
また、地域貢献で従業員が工場周辺や海岸の清掃なども行っている。
OB会の活動も活発。 2007年からは、森林の荒廃による自然災害の増加や地球温暖化の進行を防ぐため「あさひの森」づくりと称した森林保護活動を実施している。
延岡市立三川内(みかわうち)中学校延岡市北浦町
13年前の台風で三川内の川が汚れた時に、生徒会の発案で清掃活動を始めたのがきっかけとなった。
今では、MKD(三川内河川大清掃)を合言葉に毎年続けている。30年にわたりホタルの観察・保護活動も行っている。
霧立越の歴史と自然を考える会
霧立山地には、キレンゲショウマという花をはじめ、ここでしか見られない草花や高山植物が生息しているが、その多くは鹿の食害に遭っている。
希少植物を鹿の食害から守るため、霧立越の歴史と自然を考える会をはじめとする地元の有志や、宮崎県、五ヶ瀬の職員らで防護ネット取り付け作業に尽力し、森の環境保護に努めている。
齊藤 ミサヲ
加江田渓谷の自然を守り続けて17年。定年を迎えた1988年に帰郷。渓谷伊陸地の植物展示場管理人を務める。
駐車場のゴミ広いや草刈、トイレ清掃のほか、登山やハイキングの道案内することもある。また、加江田渓谷に生息する貴重な植物の保全にも尽力している。
(株) 南日本ハム
省エネや省資源、生産により発生した産業廃棄物の96%をリサイクルし、産業廃棄物の削減などに努めている。
また、従業員が工場近くの塩見川を自主清掃活動するなどの環境ボランティア活動にも取り組んでいる。
延岡市立島野浦中学校
20年ほど前から、小中学校合同で清掃活動を行なっている。そして、その日のうちにゴミの集計をし、ゴミの状況を島民に知らせる。
また平成12年からは給食で出される牛乳パックを使っての再生紙ハガキ作りに取り組む。
三戸 サツエ
サルと幸島を保護するため保護活動を行なっている。1950年には10匹まで減ったサルだったが、次第に100匹まで増えた。
サルの戸籍綴りや生活習慣などの記録や観察が50数年、毎日続けられた。92歳になる現在でも時々、観察を続けている。
瀬尾 敏子
宮崎市で料理講師をされ、主婦ならではのアイディアで、環境に優しい『もったいない料理』を発案。
料理教室では、ほとんどゴミを出さないように取り組まれている。
NPO法人 宮崎野生動物研究会
昭和48年(1973)に野生動物の調査研究を目的に任意団体として発足、30年以上に渡って活動している。
アカウミガメの調査研究がメインだが、発足当時は市民による盗掘・採取・食用などが行われていた。2004年にはNPO法人の認証を受ける。
陸上自衛隊えびの駐屯地
2006年8月、簡易型の環境認証エコアクション21を取得。不要照明の消灯、退庁時のコンセント抜きなどで電気使用量の削減。
両面コピーや会議資料のペーパーレスなどによる紙使用量の削減。
月1回のノーマイカーデーには370名ほどの隊員が歩く・走る・自転車で登庁している。
日向市立越表小学校
遠足の帰りに自宅までゴミ拾い・節水の心がけ・空缶、空き瓶回収・使用済みの割り箸やトレーの回収・ポスターやチラシの裏紙を集めてノートを作り、バングラデシュの子ども達に送る等の活動を25年間続けている。
子ども達にとっては、特別な活動ではない。
宮崎県立門川高等学校
環境汚染により「カンムリウミスズメ」が絶滅の危機に瀕している事を地球環境研究班の生徒が知り、平成16年から詳しい調査活動を始めた。
カンムリウミスズメの保護活動に貢献している。
櫻井 節子
宮崎市生活学校連絡会の代表。自然環境保全・日常生活に於ける環境保護活動の提案をされている。
高千穂町わくすず 千年樹の会
高千穂峡真名井の滝の水量が減少したのをきっかけに、「水を育む森」をつくろうと2000年に会が発足しました。
諸塚村
森が健全で正しく管理されているか、森で働く人々の暮らしが守られているか、世界的な基準で審査されるFSC森林認証制度を平成16年に取得しました。
南郷町立榎原中学校
環境学習を通して自分たちに出来ることを、学校内や地域に還元していく為に、全校生徒を3グループに分け、月に2回程度環境美化活動を行っています。合い言葉は「榎原の為に皆で力を尽くそう」
岩村 進
「高鍋自然愛好会」名誉会長で、「高鍋湿原ボランティア」の代表。湿原の保護を訴えて、湿原の保護・管理にあたるボランティアグループを結成、保護活動に指導的役割を果たしてきた功労者である。
池辺 美紀
環境省の環境カウンセラー。NPO法人「大淀川流域ネットワーク」理事や日本ネイチャーゲーム協会の指導員などもつとめ、地域の子供たちなどに、豊かな自然と環境の大切さを精力的に伝えている。
フェニックス宮崎ネイチャーゲームの会
ネイチャーゲームには、100種類以上のゲームがあり、公園や雑木林などで四季の草花や生物とふれあい、楽しみながら自然を体感できる。学校や地域に自然環境に理解を深める場を提供している。
川越酒造場
平成9年から、地元、国富町の酢製造会社「大山食品」と共同で焼酎粕のリサイクルを研究。米からなる焼酎粕は完全にリサイクルに成功。
新富町立新田小学校
空き缶拾いや清掃活動など地域と一体となった持続的な環境美化活動を評価。
山崎 力子
20年以上に渡って、ごみ減量やリサイクル活動に取り組む。数々の資源リサイクルグループを設立。
蒲生 芳子
大淀川の河川浄化をはじめ、ビオトープ、風力と太陽光発電を組み合わせた自家発電。
さらにエコトイレ導入や自然観察教室開催など。自然と人間が共生しあう場の研究・実践に取り組む。
都城メダカ学校
メダカの住める美しい環境作りを目標に、平成4年、都城市で市民6人が設立。
メダカの飼育・放流、川や池の美化活動のほか、様々な環境イベントにも参加。
小倉屋昆布食品(株) 九州工場
昆布の裁断くずは家畜の餌に、生産過程で出る汚水をトイレ水にリサイクル。
汚泥は、ミネラル豊富な良質の肥料として、農家が再利用。従業員が一丸となり、ごみリサイクル率は95.7%。
高千穂町立五ヶ所小学校
校区内に自生する、県指定の絶滅危惧種「ひめゆり」の保護活動に取り組む。