#17 馬場健(華道家・同志社大学 経済学部3年)
23年1月11日(水) 20:55
馬場健さん(延岡市北浦町出身・21歳)
今回の主人公は延岡市北浦町出身。
11年前 ひかり児童館でその“道”に出会いました。
その道とは・・・『華道』。
主人公の師匠である華道家元池坊の夏田勝子先生。
お弟子の主人公はどちらで何を?
(師匠・夏田勝子さん)
「京都の大学に行って、“イケノボーイズ”になっています。」
“イケノボーイズ“とは?
主人公に出会うため京都へ・・・。
聖徳太子が587年に創建した「六角堂」。
ここ、六角堂は『華道発祥の地』敷地の中に池坊会館があります。
この建物の中で華を生けてる方が今回の主人公、馬場健さん。
馬場さんは宮崎の第一高校を卒業し現在同志社大学の3年生。
大学の学業とは別に『華道』を学んでいます。
華道の魅力は?
(馬場健さん)
「1ミリ動かしただけで作品全体が変わってしまう所が、難しさでもあり魅力なのかなと思いますね。」
少しだけ“華道の基本”を教えてもらいました。
(馬場健さん)
「やっぱり水際(花器から花が立つ部分)っていうところがあるんですけど、そこが重要になってきて、正面から見た時に水際が綺麗であることが1つの掟というかルールみたいな感じで。花はもうあからさまに角度があるので、向きによって印象が変わってくると思ってて、蕾もどうやって生かそうかなってことは考えながら生けてますね。」
京都に来てからは、池坊華道会の徳持拓也先生の指導を受けています。
『先生の指摘を理解し実行する』この繰り返しで上達するんだそうです。
先生に馬場さんのことをお聞きしました。
(先生・德持さん)
「21歳の男性でここまで江戸時代中・後期からうまれてきたこの形を工夫しながらまとめていける力があるというのは、大した者だと思いますね。」
(馬場健さん)
「これからの稽古で自然と手が動くようになるまで頑張っていけたらなと思ってます。」
しかし、なぜ小学3年生の時に華道を始めようと思ったのか...。
(馬場健さん)
「ただ何となくやってみたいなっていう直感なのか分からないんですけど、自分でやってもちょっと不格好な感じになってしまうんですけど、先生がちょっと動かしただけで作品全体が変わっていって、“わーすごいな!魔法使いみたいだな”と思って魔法みたいだなと思ったときにその花の魅力だったりとか、ワクワクしたのを今でも覚えてますね。」
っと、ここで思い出すのが夏田先生の一言。
「イケノボーイズになってます。」
イケノボーイズとは・・・?
(馬場健さん)
「(花を)いけるメンズでイケノボーイズ。“いけメングループ”と言われるやつなんですけど...」
【IKENOBOYS(イケノボーイズ)】
元池坊に所属する全国の若手華道家から選抜され結成されたユニット。
馬場さんは2年前からそのメンバーに!
IKENOBOYのイベントが開催されました。
場所は京都、舞台は・・・“清水寺”。
陶芸家集団「うつわ男子」とのコラボ企画です。
陶芸家が造った器にあわせてIKENOBOYが花をいける展示会です!
馬場さんの作品は“青色の器から深海をイメージ”して生けたんだそう。
今回のイベントの一番の見どころは経堂の縁側での生け花パフォーマンス!
陽が落ちてライトアップする中、多くの観客の前で花を生けるのです。
舞台が舞台なだけに流石に緊張しそう・・・。
(馬場健さん)
「まぁ緊張するんですけど、華道してると集中力がすごく高まる瞬間があるなって思って、いて、その瞬間に入れば緊張はなくなると思います。舞台に上がる前が一番緊張するのかなと。」
陽が落ちていよいよ本番!
多くの観客が見守る中、イケノボーイズが花を生けます
今回は3人でのパフォーマンス。
馬場さんのことを他の2人は?
(イケノボーイズメンバー)
「僕は大人になってから生け花を始めたタイプなんですけど、やっぱり小さいころから生け花を習っていた彼は、心もやっぱり穏やかな感じがして素敵な青年だなと思います。」
(イケノボーイズメンバー)
「普段の素振りや性格もすごく優しいので、その優しさが作品にも現れていると思います。」
10分間という短い時間で集中して美しい形を作り上げていきます。
多くの見学者が注目する中・・・完成!!!
馬場さんの優しさが夜の清水寺に美しく映えます。
いかがでしたか?
(馬場健さん)
「すごい緊張する舞台でした。でも先ほど言ってた、すごい集中力に入れたので楽しくやれたかなって思ってます。」
弟子の活躍に師匠は?
(師匠・夏田勝子さん)
「嬉しいわぁ~。宮崎県はおらんからこういう活躍している人はね。池坊の支部の先生たちが凄く喜んでくれてます。」
師匠・夏田勝子さんから馬場健さんへ
「健くん!あなたの頑張りが私の力になってます。京都でも自分がの好きなような花を生けてください。よろしくお願いしま~す!」
馬場健さんから師匠・夏田勝子さんへ
(馬場健さん)
「僕がもっともっといい作品を生けていくので、生で見られるように長生きして欲しいなと思います。」
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