#6 齋藤麗王選手(プロボクサー)
22年2月9日(水) 20:55
齋藤麗王選手(23歳・日南市出身・プロボクサー)
帝拳ジム所属・スーパーフェザー級
小学校卒業後、ボクシングの強豪・日商学園に進学した麗王選手。
高校時代には3年間で出場できる8つの全国大会のうち、6大会を制覇。
史上5人目の高校6冠を達成しました。
大学時代を含むアマチュアでの成績は、70勝11敗。
去年2月プロテストに合格しました。
ボクシングの魅力は?
(齋藤麗王選手)
「1試合のために減量とか1か月くらいかけてやって、集中してやるので、1つの勝利に対してやりきる、その達成感。」
プロとしての心構えは?
(齋藤麗王選手)
「勝つことが第一。そこで誰かのためにとかではなくて、自分のために1つの勝ちを取ること。その中で応援してくれる方たちが喜んでくれたらうれしい。」
トレーナーを務めるのは、元世界二階級制覇王者・粟生隆寛さん。
麗王選手はどんなボクサーですか?
(粟生隆寛さん)
「一番はパンチ力。僕もアマチュア出身で、高校タイトル6個取っていて同じなんですよ。僕が世界タイトル取っているので、そういうトレーナーが教えているという注目も浴びると思うので、やっている以上、世界は狙わせたいですし。」
その思いは麗王選手も同じでした。
(齋藤麗王選手)
「世界チャンピオン。世界一になれるのか知りたい。自分が。」
目指すは世界の頂点。
その強さを物語るものが日南市の実家にありました。
父・孝志さんと一緒に4歳から空手を始めた麗王選手。
小学校を卒業するまで数々の大会で優勝してきました。
中でも印象に残っている大会は…
(父・孝志さん)
「これが初めて手にしたトロフィーですね。悔しく泣いてもらったのを覚えています。」
この準優勝のトロフィーが麗王選手の原点。
(父・孝志さん)
「負けず嫌いで、ジャンケンひとつでも負けるのが嫌だと。」
小学6年生のとき、目標にしていた空手の全国大会で優勝。
これを機に空手からボクシングの道に進みました。
(父・孝志さん)
「ボクシングに至るまでに、キックボクシングを5戦くらいさせた時に、本人が生き生き、こっちのルールの方が自分に向いていると言っていたので、日本一になって空手に一旦ラインをひこうと。」
実は、父・孝志さん、ボクシングの元国体選手。
その影響もあり、麗王選手も中学生からボクシングの世界へ。
高校では6冠を達成。
当時の目標は?
(高校生3年当時の齋藤麗王選手)
「東京オリンピックに出場することと、メダル獲得が一番の目標になると思います。」
東京オリンピックを目指し、大学はボクシングの名門・東京農業大学へ進学。
3年生のとき、東京オリンピックの代表選考を兼ねた大会の九州予選に臨みます。
しかし…
(齋藤麗王選手)
「九州予選のときに、左目を思い切りカットして、バッティングでカットして途中判定になってしまって、勝っていても試合できないくらい切れてしまって。」
(父・孝志さん)
「夢ってこんな形で終わるの?というのがすごくショックというか、こんなにもろい終わり方だったんだ…と思った。最後まで残ったとか、最後やっぱり届かなかったとかではなくて、そこでその道は終わったというのは、はかなさというか。」
(齋藤麗王選手)
「それも運ですよね。それも運命なのではないかなと思いますし。その時に大学を辞めようと思ったんですけど、先輩のつてもあって帝拳ジムに。」
大学を中退し、アマチュアからプロの世界へ。
世界王者という新たな夢へと舵を切りました。
しかし、コロナ禍の影響もあり、プロデビュー戦は未定。ファイトマネーもありません。
そのため、アルバイトで生計を立てています。
世田谷にあるパーソナルジムでトレーナーをしているのです。
(齋藤麗王選手)
「試合だけでは食っていけないので、最初は。コミュニケーションとりながらやれる環境に携われているので。」
麗王選手は女性客にも大人気。程よい気分転換にもなっているようです。
アルバイトを終え、帝拳ジムへ。
この日は久しぶりのスパーリング。
今日の反省点は?
(齋藤麗王選手)
「打ちにいきすぎる自分がいるので、それが無駄というか、今日はどちらかというと、出してきたところにとか、プレッシャーかけながら打つというところが前よりは冷静にやれたかな。」
夜8時30分。ようやく帰宅。
(齋藤麗王選手)
「洗濯物干して、食事であっても、自炊しても親の飯にはかなわない。」
麗王選手のお父さん、息子を東京に送り出すとき伝えたことがありました。
(父・孝志さん)
「支えてくれている人たちがいるという感謝の気持ちを忘れないように、ということは伝えましたね。一人ではないということですね。」
お父さんはどんな存在ですか?
(齋藤麗王選手)
「お父さんと言うより師範ですね。かっこいいお父さんです。」
2人で飲んだりしますか?
(父・孝志さん)
「勝ったらですね!祝杯がいいですね!」
日南のお父さんから東京の息子へ
(父・孝志さん)
「麗しい王の名前のごとく、ボクシング界でも王になってください。期待しています!押忍!」
(齋藤麗王選手)
「しっかり教育してくれてありがとうございます。これからももっと高みを目指して頑張りますので見ててください。」
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