#36 キイロイゾウサン(お笑い芸人)

お~い!元気しちょる?

24年8月14日(水) 20:00

キイロイゾウサン(宮崎県出身)

 

 

東京・新宿にある、吉本興業運営の漫才劇場「ルミネtheよしもと」。

多くの人気芸人が舞台にたち、お客さんに笑いを届けています。

 

そこで前説として登場したのが、お笑いコンビ「キイロイゾウサン」。今回の主人公です。

 

 

ボケ担当のSIZUKUさんとツッコミの黒木さん、ともに宮崎出身です。

 

 

 

まだ正式な劇場メンバーではないですが、お笑いドリームを掴むために、今は下積み生活を送っています。

 

そんな、「キイロイゾウサン」に縁のある方が、宮崎市にいました。

SIZUKUさんと高校時代にお笑いコンビを組んでいた佐多さんです。

 

(SIZUKUさん)

「(佐多さんとは)”一番おもしろいやつ同士が組んだら学校でナンバーワンになれる”っていうピュアなハートだけで一緒にやってみましたね。

 楽しかったです、すごく。それが(芸人を目指した)きっかけでもあります。」

 

(佐多さん)

「自分が一番面白いと思っていたので、SIZUKUさんから声がかかるとは思ってなくて嬉しかったですね」

 

佐多さんとコンビを組んだ経験が、SIZUKUさんのお笑いハートに火をつけたそうです。

 

 

2017年にはMRTの取材も受けたことのある2人。

しかし、佐多さんの就職が決まっていたこともあり、高校卒業を機に解散することに。

 

コンビを解散したSIZUKUさんは、お笑い芸人を目指して大阪へ。

そこで、大学進学で大阪に来ていた黒木さんと出会いました。

ふたりの出会いはSNS。同世代・同郷で、同じ場所を目指すふたりが打ち解けるには時間はかかりませんでした。

 

ふたりは「キイロイゾウサン」を結成し、大阪でフリーの芸人として活動した後、黒木さんの大学卒業に合わせて、3年前に上京。

吉本興業の養成所NSC東京校に入学しました。

 

(黒木さん)

「フリーの時と比べたら、オーディションの数ももちろん違いますし、先輩付き合いなども何十倍もありますね。(NSC東京校に)入ってよかったなと思います。」

 

NSC卒業後は、ライブやオーディションの合間に、近所の公園でネタの練習をしているんだそう。

 

 

 

(SIZUKUさん)

「(この公園は)家が近いっていうのと、(他にも)芸人がちらほら練習してるんですよ。」

 

(黒木さん)

「ステージっぽさもありますし、本番のイメージにもなるというか。」

 

――――――――――――――――――――――――

 

 

若手芸人の私生活を見せてもらうために黒木さんの自宅へ案内してもらいました。

 

(黒木さん)

「間取りは1Kですね。家賃は5万4000円です。」

 

この部屋でネタを考えることもしばしば。

 

(SIZUKUさん)

「僕が作ったネタを黒木くんになげて、黒木くんに訂正してもらうような流れです。」

「”早く見せたい”ってなった時は確定(に面白い)ですね。やっぱりウケたりします。」

 

――――――――――――――――――――――――

 

(SIZUKUさんの元相方・佐多さん)

「SNSで(キイロイゾウサンの)活動は結構見てたし、自分も何回かお笑い観に行かせてもらっています。

 順調にいっているようなので、頑張ってもらいたいと思っています。」

 

徐々にファンも増え、ファンレターが届くことも。

 

(ファンレター)

「キイロイゾウサンのおふたりならどこまでも行けると思います。

 私はそんなおふたりにどこまでもついていきます。ずっとずっと応援しています。」

 

(黒木さん)

「しんどい時とかは読んで励みにして、また頑張ろうと思えたりしますね。」

 

しかし、芸人としての収入は、月に1万円程度。

ほとんどの生活費は、アルバイトでまかなっています。

 

(黒木さん)

「僕はピザ配達をしていますね。」

 

取材の日、アルバイトの予定が入ってたSIZUKUさんに、ついて行ってみました。

 

――――――――――――――――――――――――

 

浅草橋にある創作和食のお店『酔壱や』。

ここで週に3回程度アルバイトをしています。

 

オーナーには、プライベートでもお世話になっているんだそう。

 

(SIZUKUさん)

「旅行も連れて行ってもらったり、店長とスナックに行ったり、めっちゃよくしてもらっています。」

 

(酔壱や店長・奥嶋さん)

「楽しく笑いながら仕事をしているので、ムードメーカーですね。

 宮崎のお父さんお母さんの代わりだと思ってビシビシやっている感じです。」

 

――――――――――――――――――――――――

 

バイト終わりにコンビで乾杯。

 

 

 

(SIZUKUさん)

「(ふたりで飲みには)たま~にですね。」

「M-1ももちろん決勝に行きたいですし、番組もって2人でラジオずっとやっていたいなとか。

 夢を語る時間もすごい好きですね。」

 

今年も2人はM-1グランプリにエントリー。頑張ってくださいね。

 

――――――――――――――――――――――――

 

翌日。2人の姿は、新宿のルミネtheよしもとにありました。

2人は、本公演の前の大事な仕事”前説”を任されています。

 

(黒木さん)

「開演前に、僕らが(ステージに)出て、観客を和ませて、最高の状態で始められるようにする感じですね。」

 

この日の出演者は、賞レースやテレビで活躍する豪華メンバーがズラリ。

2人は、開演前に10分間、会場の空気をあたためる役割です。

 

会場は、立ち見が出るほどの満席。

アドリブも交えながら会場を盛り上げます。

 

2人の前説を舞台袖から見守る男性がいました。

2009年のM-1王者、パンクブーブーのボケ担当、佐藤哲夫さんです。

 

(佐藤さん)

「(キイロイゾウサンのふたりは)NSCの時に僕の授業を受けたりして。NSCの頃からおしゃべりが非常にうまいコンビでしたよ。」

 

佐藤さんは、大分県出身。

キイロイゾウサンのことも、同じ九州出身として目にかけてくれています。

 

(佐藤さん)

「九州って、明るい土地なんですよ。みんなすごい楽しい土地なんで。」

「逆に言えば、みんなで楽しくみたいな気質があるので、ひとりでグッと面白くできる人って意外と少なかったりとか。」

「僕も大分出身ですからすぐ隣なので、何かすごい親近感が湧くのでね。」

「いつかは一緒に舞台に立てるように頑張ってほしいなと思います。」

 

 

(SIZUKUさん)

「まだ前説なので”赤い幕”の前なんですけど、希望を言えばもっと後ろの”マイクの前”で普通に漫才をやりたいなと。」

 

(佐多さん)

「(SIZUKUさんは)失敗を恐れないところが結構あるので、売れるまで絶対やめないタイプだと思います。いろんなテレビで活躍する姿を見たいです。」

 

――――――――――――――――――――――――

 

(SIZUKUさん)

「お笑いで世界を爆笑の渦にさせることが夢です。」

「一番面白いコンビになりたいです!」

 

 

わけもんを見ている宮崎県民のみなさんへ―――

 

「「これから僕らが、全国や宮崎の番組にどんどん出て、

  どんどんどんどん面白くなるので、目を離さず見てくれよな!」」