#40 kotone(シンガーソングライター)

お~い!元気しちょる?

24年12月4日(水) 20:00

kotoneさん(宮崎県出身)

 

東京、新宿駅。鳴り響くのは、あたたかいギターの音色と優しい歌声。

その歌声に、ひとり、またひとりと、足をとめて聴き入る―――

 

人々を癒す、その声の持ち主は、今回の主人公であり宮崎県出身のシンガーソングライター・kotoneさんです。

 

 

その歌声を日本中に届けるため、今年、本格的に活動をスタートしました。

 

―――

 

宮崎市の中心市街地・ニシタチにお店を構える「aube鉄板料理つむぎ」。

ここに、kotoneさんに縁のある人物がいます。

 

kotoneさんのお父さん、松尾武成さんです。

 

お店をオープンしたのはおよそ20年前。kotoneさんも、このお店と共に育ってきました。

 

(父・武成さん)

「とにかく歌を歌い、毎日歌って踊って、負けず嫌いなかわいらしい子でしたね」

 

幼少期からピアノとダンスを習い、音楽が大好きだったkotoneさん。

このお店に、歌を始めるきっかけがあったんだそう。

 

(父・武成さん)

「常連さんの中に、ボイストレーニングをしてくれる人がいたから、小学校5年くらいでそこに入って(歌を習った)。」

 

(kotoneさん)

「ボイトレはじめた時期くらいに、周りの子たちも(私が)歌を習っているということを知っていたから”歌って歌って!”と言ってもらえるようになって。”ああ、歌楽しい”って思って、自然と歌手を目指していくようになりました。」

 

影響を受けたアーティストは、あいみょんやRADWIMPS。

オリジナル曲を作り始めたのは、宮崎大学の軽音部に入った頃。

 

(kotoneさん)

「軽音部でギターをやり始めてからオリジナル曲を作り始めて、それが大学2年~3年の時で、そこからシンガーソングライターという道を見始めました。」

 

 

 

大学を卒業後、福岡でSNSやライブを中心に活動し、昨年12月、活動拠点を東京に移しました。

 

(kotoneさん)

「(東京では)とりあえず頂いたライブに片っ端から出ていくっていう作戦で始まりました。」

 

東京でライブ活動をしていくにあたって、今年の4月、彼女にとって大きな出会いがありました。

新人アーティストの発掘や育成を行っている音楽プロデューサー、優剛さんの目に留まったのです。

 

(音楽プロデューサー・優剛さん)

「うちの会社のスタッフがkotoneさんにライブを観に行かせてもらって、一緒にやっていこうということになりました。」

「(kotoneさんは)声が特徴的、特殊なものはかなりあるかなと思っていて、あとプラスやっぱり人間性ですよね。彼女を愛してくれる人をもっと増やしたいなと思っています。」

 

優剛さんとタッグを組み、歩き始めたkotoneさん。

しかし、これまで制作した楽曲に対しては、厳しい評価も。

 

(kotoneさん)

「一番最初は、自分が今まで作った曲を全部聴いてもらって、ほぼバツ(不採用)で。良い曲だけど売れないっていうのを言われて。それで新しい曲を作って送って、それもまたバツバツバツで・・・。で、たまに出たマル(合格)を曲にしていってという形です。」

 

(父・武成さん)

「今年の5月6月くらいにやっとマルが出て、家族でマジ泣きよ。ほんとにもう、すごい頑張ったな!!て。」

 

―――そして、新しく制作した曲を引っ提げてのツアーが決定!

 

東京・福岡を経て、地元宮崎では宮崎市民文化ホールが会場となりました。

 

ツアーが決まってからは、告知を兼ねて毎日路上ライブを始めました。

 

 

Q.結構度胸がいるでしょ?

 

(kotoneさん)

「そうですね。最初は、始まるまで10分くらい、セッティング完了した状態なのに歌い始められないみたいな(日もあった)。」

 

 

(路上ライブの観客)

「なんとも癒されるお声ね」

 

老若男女問わず、様々な人でにぎわいます。

連日路上ライブに足を運んでくれる観客も。

 

(kotoneさん)

「昨日路上ライブで、まったく同じここで知り合って足をとめてくれて。」

 

(路上ライブの観客)

「可能性も感じたし、現時点でもすごくいい歌だし応援したいなと思います。」

「宮崎がまたすごい、2000人規模の大きいホールでやると聞いたので、行かなかったら後悔するなと思って、休み取ってホテル取って(行こうと思います)。」

 

路上ライブのあとは、楽器と機材を抱えての電車移動。

2日後に控えた、東京ライブのリハーサルへと向かいます。

 

これまでの弾き語りとは違い、今回は、バンドサウンドでのライブ。

バックには、プロのミュージシャンたちがサポートに入ります。

 

(kotoneさん)

「生音に囲まれながらやってて、(今までと)全然違うなってワクワクしてます。」

 

午後6時にスタートしたリハーサルは、深夜11時すぎまで続きました。

 

―――そしてついに迎えた、東京ライブ当日。

会場は、渋谷にある「Spotify O-nest」。250人規模のライブハウスです。

 

(kotoneさん)

「もう、ライブに向けての準備はしっかりしてきたので、100%、魂を込めて届けます!」

 

開演時刻には、入口の扉が閉まらないほどの超満員となっていました。

 

 

(kotoneさん)

「ライブ中もずっと感謝という心であふれすぎて、お客さんが本当にすごい数だなっていうのと、しっかり入り込んで伝えるぞ!届けるぞ!っていう気持ちで歌いました。」

 

―――

 

”お~い!元気しちょる?”

 

父・武成さんから、kotoneさんに宮崎を感じられるあたたかいプレゼント。

 

 

焼酎「霧島」やたくさんの宮崎県特産品に笑顔のkotoneさん。

 

―――

 

武成さんは、11/29の宮崎公演でkotoneさんの地元ライブを見届けました。

 

(父・武成さん)※撮影日は公演前

「もっと多くの人に見てもらう、声を届ける。オレも届けたいし、家族みんなで届けたいし、聴いてもらいたい。」

「聴いて癒されてほしい。」

 

(kotoneさん)※撮影日は公演前

「(宮崎公演では)ストリングスも追加されて大所帯でグランドピアノも入ってるので、遠くにいる人にまでもっと届くようなパフォーマンスと歌を仕上げていきたいです。」

 

 

 

kotoneさんの今後から目が離せません―――。