線状降水帯もどき?

ノダっち

22年7月20日(水) 18:00

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線状降水帯もどき
なんて書きましたが、
ほぼ線状降水帯、と言っても
いいかもしれません。
 
いや、
気象庁の基準に満たなかっただけで、
そのものは、そのまま
線状降水帯と言っても
差し支えないものだったでしょう。
 
未明から明け方にかけて、
鹿児島県の薩摩地方から都城付近にかけて
雨雲の帯がかかって、
発達した雨雲が次々と通過しました。
 
危険な線状降水帯が出来たとして
気象庁から顕著な大雨に関する情報が
発表されるのは、以下の条件が定義されています。

ーーーー以下、気象庁HPより引用ーーーー

1.解析雨量(5kmメッシュ)において
  前3時間積算降水量が100mm以上の
  分布域の面積が500km²以上
2.1.の形状が線状(長軸・短軸比2.5以上)
3.1.の領域内の
  前3時間積算降水量最大値が150mm以上
4.1.の領域内の
  土砂キキクルにおいて
  土砂災害警戒情報の基準を実況で超過
  (かつ大雨特別警報の
   土壌雨量指数基準値への到達割合8割以上)
  又は洪水キキクルにおいて
  警報基準を大きく超過した基準を実況で超過

ーーーー引用は以上ーーーー
 
午前4時の解析雨量状況を画像欄に載せますが、
おそらく、1~3は満たしていたと思われます。
そうなると、
4の基準が満たさなかったのでしょう。
 
この4の中身がかなりややこしいのですが、
土砂災害警戒情報は出されていましたし、
洪水キキクルも紫が出ていましたので、
ココは満たしていたと思われますが、
( )内の、
「かつ大雨特別警報の
 土壌雨量指数基準値への到達割合8割以上」
というところがブラックボックス内で、
よくわかりません。
おそらく、この「かつ」以下の部分が
満たさなかったのではないかと思われます。
 
あるいは、1が
わずかに満たしていないかもしれません。
画像のオレンジ色の部分が
100ミリ以上の部分で、
1キロメッシュのはずですので、
オレンジの格子の数が500個を
超えているかどうかです・・・
 
ざっくり見たら
450以上はありそうなのですが、、、
500に届いているかどうか・・・
お時間があるかた、数えてみてください^o^;;
 
いずれにしても、この4つの基準を
機械的に満たさないと
気象庁では線状降水帯と認定されずに
「顕著な大雨に関する情報」も
発表されません。
 
基準を満たせば、
より危険な状況になっているということは
言うまでもないのですが、
満たさなくても、
3時間で150ミリを超えれば
危険度は上がりやすい状況です。
 
とくに3時間で200ミリは
かなり危険な状況になるので、
この辺りの数字にも注目してみてください。
 
気象庁HPの防災情報画面で
「今後の雨」を表示させて、
格子模様のアイコンを押して、
拡大していくと数字が出てきます。
 
気象庁基準の
線状降水帯が発生しようしまいと、
危険な雨になることもありますので、
線状降水帯の発表に
あまりこだわりすぎずに、
警戒をお伝えしているときには、
最新の雨の状況に
敏感になって対応していきましょう。
 
 
この線状の降水帯は、
山を越えて出来る下降気流で弱まりながら
平野部にも入ってきましたが、
宮崎市内でも、未明から
雷が激しくなってきて、
目が覚めた方もいらっしゃったでしょう。
 
ココの所、繰り返しお伝えしていますが、
連続した雷の音は
発達した雨雲の塊が近くにあることを
示していますので、
ぜひ、キキクルや雨雲レーダーを
確認するようにしてください。
 
朝になると、
降水帯はばらけてきて、
いったん雨雲も少なくなりました。
 
北上した梅雨前線によって
午後にかけては
再び九州の西側で発達した雨雲が出来て
県内に弱まりながら入ってきたため、
いったん晴れ間が出た後で、
再び雨が降った所もあります。
 
一方、日が差したところを中心に
蒸し暑さも強まりました。
 
 
あすは、梅雨前線が九州の北に延びて
県内から離れそうです。
 
前線の南側で
暖かく湿った空気が流れ込むため、
山沿いを中心に
雨雲がかかることもありそうで、
急な強い雨や雷雨には注意が必要ですが、
平野部を中心に午後ほど晴れやすく、
気温も上がる予想になっています。
 
猛暑日になる所もありそうですので、
十分な熱中症予防を心がけましょう。
 
あさってから土曜日は、
前線が九州の南に離れて活動を弱め、
広い範囲で晴れてきそうです。
 
強い日差しで気温が上がりやすいでしょう。
 
日曜日は、
気圧の谷が通過する可能性があって
雨が降る時間がありそうですが、
ぐずつくというよりは
晴れ間があって、
一時的に雨が降るようなイメージです。
 
基本的には、
あすかあさってあたりで
2度目の梅雨明けのイメージを持っています。
 
が、さて、どうでしょう。
 
月末あたりは
南からの湿った空気が
また入ってきやすくなりそうな
高気圧の形の予想もあります。
 
あすの一カ月予報にも
注目してみましょう。
220720_1
午前4時の解析雨量図
(気象庁HPより)

数字は、
3時間解析雨量で
縦6格子、横5格子の中の
最大値とのことです。
220720_2
雲をかぶった桜島
(気象庁HPより)

きのうから
わずかな山体膨張が
観測されている、
と気象庁が発表しています。

念のため注意しておきましょう。

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