変わった台風は変わった温低に変わった

ノダっち

22年7月5日(火) 18:00

ギリギリ台風として北上した台風4号

午前6時前に長崎県佐世保市付近に上陸し、
その後、午前9時に
温帯低気圧に変わった
と、気象庁から発表されました。
 
海外の解析機関の中には
台風としての勢力が
もっと前からなくなっていたと
していたものもありましたし、
きのうの雲の分布も、
台風らしくないものだったのですが、
温帯低気圧に変わったと
発表された後も、
前線を伴わない温低になりました。
 
温帯低気圧は、
構造的な特徴として
暖かい空気と冷たい空気の
ぶつかり合いというものがありますので、
温低になると前線を伴うことが
多いのです。
 
台風4号は、台風の時点でも台風らしくなく、
温低になっても、
温低らしくない姿をしています。

この二つの間の
亜熱帯低気圧というものを
言われることもあり、
今回は、この特徴を
持っているように見えるのです。
 
ただ、亜熱帯低気圧については
気象庁が明確に定義したものがないため
ココでは、そういうものがある、
と紹介する程度にとどめます。
 
いずれにしても、
台風中心の雲が
偏ったまま北上しながらも、
上陸した後も、
台風中心付近の南東側には
熱低に特有の
発達した雲もあったので、
もし九州南部に上陸していたら
県内でもう少し
被害が広がったかもしれません。
 
一方で、九州に上陸すると、
きっちりと反時計回りの
風がアメダスで観測された一方、
台風らしい風の強まりは
観測されませんでした。
 
このあたりが、
ホントに台風だったのだろうか?
と思ったゆえんです。
 
 
県内は、昨夜、
門川から延岡付近にかけて
発達した雨雲がかかりやすくなって
猛烈な雨となったと解析されました。
 
一方で、この雨雲が過ぎた後は
明瞭な発達した雨雲はかからずに
今日の昼を迎えています。
 
午後になると、
きのう書いたように
少し晴れ間が出たところもあって、
蒸し暑さが強まりました。
 
3日ぶりに真夏日も復活しています。
 
 
あすも、西からの風の吹き付けで
山沿いを中心に雲が多いものの、
平野部を中心に晴れ間もありそうです。
 
ということは、
湿った風が山を越えて、
平野部に降りてくると
気温が上がるフェーン現象も
加わる可能性がある形になります。
 
午後になると
西風が吹きやすい状態が弱まって、
風も弱くなっていきそうなので、
限定的かもしれませんが、
平野部では、33度前後まで
上がる所もありそうな予想です。
 
十分に熱中症予防を心がけましょう。
 
山沿いを中心に
念のための熱中症にもお気を付けください。
 
あさって七夕は
太平洋高気圧が九州付近で強まりそうなので
晴れ間が出る可能性もありますので、
またあすの新しい予報もご確認ください。
 
 
8日から9日ごろは、
大陸に上陸した台風3号が弱まって
熱低化したものが温低化して、
日本付近に進んできそうで、
それに伴って、
台風崩れの暖かく湿った空気が
再び流れ込みそうです。
 
急な雨雲の発達には
気を付ける必要が出るかもしれません。
今後の予想を注目してみます。
 
日曜日以降は晴れそうですが、
イマイチ、スッキリには見えません。
この辺りももう少し様子見です。
220705_1
台風4号が
温帯低気圧に変わった
午前9時の衛星画像
(気象庁HPより)
220705_2
少し晴れ間が見えてきた
昼過ぎのMRTから
南西の空

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