10月の真夏日連発に温暖化を考える機会に

ノダっち

21年10月6日(水) 17:09

MRTSDGsを宣言した年に
二酸化炭素などの温室効果ガスによる
地球温暖化予測の基礎を作られた
真鍋淑郎先生
ノーベル賞を受賞されたことは
運命的な意味を感じます。

お名前を目にしたことはありましたが、
ノダ自身は、今回受賞されるまで
真鍋先生の研究内容について
詳しく勉強していませんでした。

改めて、見てみると、
まだ世の中が
地球温暖化なんて気にせず、
経済的な発展最優先で
様々なガスを大気中に排出していた頃から
そこに目を付けて研究されていたことに
驚かされます。

今では、気象の世界でも
真鍋先生が開発されたモデルが
長期予報などの分野で利用されていて、
(それはまだまだ発展途上ですが)
私たちにとっては
当たり前に使っている技術です。

そして、そんな折、
宮崎県内では、観測史上初の
10月の連続真夏日記録が
きのうにかけて出ています。

きょうは、
都城と串間は30度に一歩届かず
連続真夏日記録が途切れたものの、
えびの市加久藤と、美郷町神門が
今月4日目、
それに高千穂で今月2回目の
真夏日になりました。

高千穂が
10月に2回も真夏日になるのは、
観測史上で、
神門10月に4回真夏日になるのも、
観測史上です。

加久藤は、
過去に5回の真夏日の年がありました。

きのう解説したように、
この季節外れの暑さが続く要因は
太平洋赤道域での対流活動が
活発になっていることなどが考えられ、
このような短期的な現象について
長期的な温暖化によるものと
直接に結びつけることは
難しいのですが、
それでも、長期の視点で見ても、
新記録になるほどということは、
過去にはなかった高温現象が起きている、
という点において、
やはり、温暖化との関連性についても
気になる現象といえるでしょう。

この機会に、また一度、
家族で地球温暖化について、
考えてみていただければと思います。

なお、
効果的な二酸化炭素の排出削減がなく、
今のままの二酸化炭素排出が続いた場合の
最新の計算では、
秋の真夏日の日数は、
20世紀末に比べて、
今世紀末には、約23日増える
という予測が発表されています。
(九州・山口県の地球温暖化予測情報第2巻
 (2019年5月増補版)より)


きょうは、
昨日解説した上空の高気圧が
九州上空に中心を移してきたため
雲が少なくなりました。

昼間は上にも書いたように、
今日も暑くなった一方、
朝にかけては、放射冷却が効いて
肌寒さも感じられたでしょう。


あすも、
この上空の高気圧に覆われます。

ただ、徐々に東に移動していて
あすは
きょうよりも高気圧の中心が
東にずれるため、
今日よりは雲が増えそうです。

気になるのは、
イプシロンロケット5号機
打ち上げ時間帯の雲ですが、
南部を中心に
やや低い雲が増えそうな予想があって
気がかりではありますが、
全天を覆うほどではないのでは、
と思います。

観たい方は、
見える可能性は十分にあると思って
準備しておきましょう。

前回と同じ9時51分21秒です。

明日いっぱいは、
雨を降らせる雲がかかる可能性は低く、
シッカリと洗濯物も乾かせるでしょう。

今のところ、あさっても
まだ大きな崩れほどの予想ではなくて、
晴れ間も各地でありそうですが、
上空の高気圧があすより弱まります。
たっぷりと
日差しに当てて乾かしたいものなどは
あすの日差しを
有効に使っておいた方が良さそうです。


週末は雲が増えて、
日曜日の北部を中心に
所々で雨が降る可能性もあります。

週末も湿った空気が流れ込みそうですが、
上空の高気圧はこの時期にしては
かなり強いように見えて、
どこまで影響しあうか
ハッキリしない予想です。

念のための雨への備えをしつつ、
最新の予報の確認をお願いします。

211006
昼前のMRTから
北西の空

雲一つない快晴でした

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