初霜・初氷2021

ノダっち

21年12月2日(木) 17:59

やはり、

放射冷却+寒気によって
しっかり冷えた朝になりました。
 
広い範囲で今季一番の寒い朝で、
五ヶ瀬町鞍岡が
今季の県内で最も低い‐3.9度まで
下がっています。
 
また、宮崎市内も
1.4度まで下がって、
無事に、初霜と初氷が
観測されました。
 
初霜は平年日同日、
初氷が平年より4日早く、
ともに、大きく遅れた去年より
14日ほど早くなっています。
 
初霜の平年日同日については
何度か書いたように
今年からの新平年値での同日で、
去年までの平年値なら
5日ほど遅い観測です。
 
画像欄にグラフを載せておきますが、
そもそも、初霜の平年日は
10年ごとに更新されるたびに
5日ずつ遅くなっています。
 
これは、
冬日が減る傾向とも一致していたり、
夏の熱帯夜が増える傾向とも一緒で、
夜の気温が下がりにくくなっていることが
原因の一つでしょう。
 
夜の気温が下がりにくくなっているのは、
大きな原因には、やはり
地球全体としての温暖化もありそうです。
 
さらに、都市化による影響も
無視できないと思われます。
(アスファルトやコンクリートが
 森林に比べて、
 温まりにくく冷めにくいという
 性質があることなど)
 
いずれにしても、
この初霜が遅れているということは
平成の前半や昭和の時代には、
今よりももっと早い時期に、
このくらいの寒さの日が
普通にあったのです。
 
そして、けさの寒さにしても、
この時期にこれくらい冷える日があるのは
普通のことということにもなります。
 
 
とはいえ、
寒いものは寒いですよね^o^;
 
真冬並みの寒気が入っていて、
昼間も空気が冷たく感じます。
 
とくに、日かげでは
かなり寒く感じました。
 
ただ、やはり、
風が弱まっていますので、
日なたにいると、
きのうよりはだいぶ過ごしやすいです。
 
風の影響は大きいものがあります。
 
 
今夜からあす午前にかけては、
空の高い所の気圧の谷が通過するため、
山沿いを中心に雲が増えそうです。
 
この雲の増加と寒気の弱まりで、
少し朝にかけての寒さが
弱まる所もありますが、
まだ寒気が抜けきらないため、
この時期にしては
強めの寒さの予想になっています。
 
この気圧の谷による雲で、
熊本県に近い地域を中心に
一部でにわか雨やにわか雪もあるでしょう。
 
一方、あす日中は、
日差しが多い地域を中心に
きょうよりは寒さが和らいで
平年並みの寒さ程度に戻ってきそうです。
 
ただ、日が陰ると
やはり風の冷たさを
しっかり感じるでしょう。
 
 
その後、土曜日にも
気圧の谷が通過して、
5500m上空の寒気が強まりそうです。
 
これによって、
日曜日の朝の冷え込みが
強まる可能性があります。
 
週明けの気圧の谷に関しては、
大きく崩れない方向の資料が優勢に
なってきました。
 
ただ、雲が増えそうですし、
弱く雨が降る可能性は
まだ否定できません。
 
いずれにしても、寒気は抜けて
来週は寒さが弱まってきます。
 
その後も、10日予報の資料で
特に強い寒気の気配がありません。
 
また、
きょう発表された一ヶ月予報でも、
予報期間の前半にかけては、
寒さがあまり強くなさそうな予想に
変わりました。
 
12月11日からの一週間は、
平均気温が
平年並みか平年より高い予想です。
 
アオタイは12日です。
 
寒くないのは助かりますが、
寒気が弱いと、
県内の天気が不安定になりやすいのが
気がかりだったりします。
 
19日から年末にかけての平均気温は、
低:並:高=4:3:3での
ほぼ平年並みの予想です。
 
ここは、資料を見ても、
寒気側になる可能性が
やや強めのように見えつつ、
よくわからない予想になっています。
 
寒気は、一度吐き出されると、
また蓄積する時期もあったりしたり、
地球を回る大気の波の関係で
少し休む時期もありますので、
そういうタイミングになるとも
解釈できるでしょうか。
 
ひとまず、今週末を過ぎたら、
再来週にかけて
少し強い寒さはお休みとなりそうです。
 
年末年始にかけての傾向は、
来週以降にしっかり見ていきましょう。
211202_1
宮崎市の初霜日の変化

平年が
だんだん遅くなっているのが
よくわかるかと思います。
211202_2
けさ6時40分ごろの
宮崎市の東の空

薄明のグラデーションと
細い月がきれいでした。
211202_3
けさの最低気温

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