戻り梅雨的な大雨警戒

ノダっち

21年7月16日(金) 16:58

明け方から、

県南部の平野部を中心に
活発な雷雲が流れ込んできました。
 
きのうまでの流れとは違い、
きょうは、
東からの雨雲のもとになる空気の流入と
上空の寒冷渦が原因です。
 
寒冷渦の周辺で
大気の状態が不安定になって、
積乱雲が海の上ても出来ています。
 
一方、
太平洋高気圧は、北に偏って
張り出してきている影響で
県内が高気圧の南側になって、
雨雲の素になりやすい
亜熱帯の暖かく湿った空気が
太平洋高気圧縁辺の流れに乗って
県内に南東から流れ込みやすい
気圧配置になってきました。
 
※最近の傾向として
 時々あるこの太平洋高気圧の北偏です!
 宮崎県が亜熱帯エリアに入る
 このパターンについて、
 詳細に調べるすべを持たないですが、
 気候変動との兼ね合いが気になる現象と
 思っています。
 
この空気の流れで
海上でできた雲が県内に入りやすく、
さらに、県内の山にぶつかって
上昇気流が強まって
発達した雨雲が朝からできたと
推測しています。
 
寒冷渦は、今夜にかけて
東シナ海に入っていく見込みで、
あすにかけては、上空でも、
南東からの流れになりそうです。
 
きのうの解説でもお見せしましたが、
寒冷渦は南東側で
特に不安定になりやすい傾向があり、
実際に東側には
発達した雲がたくさんできています。
 
これらの雲が
寒冷渦の西進に伴って
県内に流れ込む事態になると、
とくに心配な事態になるでしょう。
 
きのうの自己メモに対して書いておくと、
きょうの明け方から朝の雨の降り方は、
MSMがうまく表現していました。
この傾向からすると、
あす以降の雨の降り方は、
警戒したほうが良い、と思われます。
一方で、日中の弱まりに関しては
うまく表現できていたとは
言い難い面もありますので、
この辺りはブレがあるということでしょう。
(時間的にずれているように見える)
 
いずれにしても、
このタイプの雨の量の予想は、
なかなか難しいです。
 
ただ、悪い予想があるので、
念のためにも、
そちらに備えておきましょう。
 
悪目で経過すると、
土砂災害、河川氾濫、浸水害など
各種の大雨災害に
警戒が必要になる恐れがあります。
 
気象庁HPのこちらから、キキクルや
気象台の発表する情報などを
随時ご確認ください。
(各画面は、I(アイ)のような文字の
 マークを押すと拡大できます。)
(見るときには、再読み込みを行い
 最新状態をご確認下さい。)
 
きょうの資料を見ると、
特にあすの午前から昼過ぎくらいが
ピークになりそうにも見えますが、
その後も、
湿った空気の状態次第でしょう。
 
景色が霞むような降り方が続いたら、
道路の冠水に警戒して、
車の運転なども慎重な対応をお願いします。
 
また、霞む降り方が1時間以上続いたり、
雷が1時間以上聞こえ続けたりしたときには、
急激に状況が
悪化する所があるかもしれませんので、
確実にキキクルを確認しましょう。
 
悪ければ、月曜日まで残ります。
 
週末から週明けは、
雨の止み間があっても、
傘を持ってのお出かけがおススメです。
 
東から流れ込む湿った空気で雨が降るため、
平野部ほど雨量が多くなりやすく
山沿いでは、熊本県に近い所ほど
雨の止む時間もしっかりあるでしょう。
 
 
火曜日以降は、
ココの所書いている、
さらに南の雲の動き次第です。
 
きょうの正午の天気図から
熱低として書かれてきました。
徐々にまとまってきたようです。
 
ただ、このあとの動きは、
まったくわかりません。
 
各国のコンピューターの予想も
バラバラです。
 
太平洋高気圧の強まり方や
その南にある雲との兼ね合いなど
かなり複雑になっています。
 
来週の予報は、
月曜日以降の情報でご確認ください。
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正午の衛星可視画像
(気象庁HP画像に
野田が加筆)

熱低の南にある雲域も
気になる存在です

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