高気圧が強まった?

ノダっち

21年7月14日(水) 17:56

きのうの午後は、
なかなかに大規模な
雷雨になったと思います。

一時的に、キキクルでは
浸水でが宮崎市内に出て
警報にまで至りました。

一方で、東シナ海側が晴れていて、
雨雲が東に抜けそうでしたので、
虹が出そうな予想を
SNSで17時ごろに発信した所、
無事に各地で見えてくれたようです。

Check!の天気コーナーでも
エンディングでお天気カメラでとらえた
虹を見ていただくこともできました。

先週もお伝えしましたが、
不安定な天気の時は、
虹を見えるチャンスがある空です。

夕方に雨が降って、
日が差してきたときは、
東の空を探してみましょう。


ただ、きょうの空は
朝から気持ちよく晴れました。

きのうの資料からすると、
意外なほどに気持ちよく晴れた朝に
太平洋高気圧の存在を感じたノダです。

太平洋高気圧は
背が高い高気圧で、
空の高い所まで下降気流があるため、
この高気圧が強いときには、
空の高い所まで晴れ渡って
濃い青空になりやすい傾向があります。

太平洋高気圧が十分に強ければ
もしかしたら、きのうに比べると
雷雲の発生が抑えられるかも、
という情報も
朝のラジオで少し話しましたが、
結果的には、
きのうほどではないものの、
やはり山沿いを中心に
発達した雲も出来た午後になっています。

雨雲の発達を抑えるほどの
下降気流を作っているほどの
高気圧の強さはなかったようです。
むしろ上空の寒気と
日差しによって温められた空気の上昇が
下降気流に勝ったのでしょう。

県の雨量計では、美郷町で
50ミリを超える非常に激しい雨
観測した所もあります。

また、都城付近は
一時的に浸水キキクルで
も出ました。
きょうも
冠水するか川のようになった
道路があったかもしれません。

それでも、宮崎市内から見える
南の空の雲は
午後2時過ぎにかけては
成長をしては途中で止まって
消散する状況を繰り返していたので、
強い日差しで温まった地面付近の空気が
上昇していったものの、
高気圧による下降気流の方が
勝った場面もあったようです。


ここ数日のこの不安定な天気は、
湿った空気の流れ込みだけではなくて、
何度かお伝えしている
上空の寒気もあるのですが、
この迷子になっている寒気の影響で
太平洋高気圧が分断されたようになって
一層不安定に拍車をかけています。

その迷子になっている寒気は
寒冷渦なんて言い方もされるやつです。
しばしば
夏の不安定な天気の要因になったり、
台風を迷走させたりもします。

その渦の中心は、今週、
北海道付近から次第に南下して、
きのうは関東南部上空に入り、
きょうは、本州の南に出て
次第に西進しているようです。

あすには、九州南部に近づいて、
あさってにかけて
九州南岸付近を通過した後、
週末には東シナ海に入る
予想になっています。

このため、寒気の中心も近づくことで
あすからあさっては、さらに
不安定さが強まるでしょう。

また、この寒冷渦は、
南東側で特に雨雲が発達しやすくなる
特徴があります。

そういう意味でも、
週末の雨の降り方には
注意をしておいてください。

一方で、この寒冷渦が通過した地域から
東海上から張り出す太平洋高気圧が
次第に強まる予想です。

どこまで強まってくるかによって、
来週にかけての県内の天気が
変わってくるでしょう。

一方、この渦の周辺、特に南では
たくさん雲ができやすくなるため、
海上にたくさん雲が出来てきていて、
この雲たちの動向によっても変わります。

ハッキリ言って、
現段階では読めません^o^;

来週にかけての予報は、
新しい予報でご確認ください。


ということで、ひとまずあすは、
というか、あすも、
不安定な空模様です。

朝から晴れますが、
午後の急な激しい雷雨には
ご注意ください。

激しく降ってきたときには
道路の冠水に注意が必要な
降り方になることもあるかもしれません。
アンダーパスの通行など
気を付けましょう。

また、落雷や突風の発生にも
注意が必要です。

210714_1
きょう昼過ぎの
宮崎市から南西の空

リーゼントのように伸びた
雲が出ているのは、
発達しきった積乱雲の
てっぺんから伸びた雲です。
210714_2
朝の宮崎市のスッキリ青空
210714_3
きのう夕方の
延岡市での虹
210714_4
きのう夕方の空

三日月状の月と
そのあとは金星もきれいでした

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