沖縄に初の線状降水帯発生情報

ノダっち

21年6月29日(火) 17:32

沖縄県に、きょう未明、
先々週から始まった
線状降水帯発生情報が
全国で初めて発表されました。

(正式名称は、
 顕著な大雨に関する情報ですが、
 MRTが所属するJNN系列では
 意味合いとして同様である
 線状降水帯発生情報と
 お伝えすることになっています)

残念ながら、今回の情報も、
前日の予想では、
1時間40ミリの雨の予想の中で、
夜中から発達してきた雨雲により
午前2時49分に発表されました。

その前に、
午前0時半過ぎに大雨警報が出て
午前1時半ごろには
時間雨量の予想が60ミリに上がった
府県情報が発表され、
午前2時半前には
土砂災害警戒情報も出た中での発表です。

つまり、やはり、危険度が
だいぶ上がった中で出されました。

しかも、この夜中の発表、
果たしてどのくらいの方に
速報的に届いたでしょうか・・・

かといって、残念ながら
各種資料は、前日の段階では、
この線状降水帯の発生について、
予想できていませんでした。

きょうの梅雨前線は
奄美付近に伸びていて、
今回、線状降水帯が出来たのは、
梅雨前線の南に少し離れた所になっています。

前線南側の雨雲の素の
暖かく湿った空気が大量にある場所で
風が収束して発達したものでしょう。

やはり、前線の南側が怖いのです。

そして、コンピュータは、
梅雨前線近くでの発達した雨雲を予想し、
その南の発達した離れた場所での
発達した雨雲は
予想できていませんでした。

これは、なかなか難しいのです。

しかも、よりによって
皆さんが寝静まった時間なので、
これをどう知らせたらよいのか・・・

ただ、前日の情報の中でも
時間雨量の予想が30ミリ、
40ミリとしながらも、
積乱雲が発達した場合には
警報になる可能性がある、
という情報も出ていました。

では、その可能性で
最大限の予想ばかりを伝えていると
残念ながら空振りだらけで
信頼もしていただけない情報にも
なってしまいます。

ということは、
そういう
可能性を伝える情報が出ていると時や
お伝えした時には、
一人一人が意識をして、
最新の雨雲の状況を気を付けておくとか、
激しい雨の音などで目が覚めたら
最新の注意報・警報の状況、
さらにキキクルの状況などを
確認していくということが
身を守る手段になってくるでしょう。

これから技術が進歩して、
もっと正確に予測ができる日が
来るかもしれませんが、
残念ながら、予測精度は
100%になることはありません。

そのことを
改めて認識させられた
きょうの沖縄での豪雨です。


一方で、梅雨前線が南下したため
今日の宮崎県内は
朝からキレイな青空が広がりました。

抜けるような青空で、
夏空間が満載だったと思います。

一方で、午後にかけては
温まった空気が上昇して、
一部に雨雲が出来てきました。


あすになると、
再び前線が北上してくるため
雲が増えてきて、
午後を中心に
雨が降る所があるでしょう。

午前中に南部を中心に
少し日が差す可能性もありますが、
出かけるときにお空が明るくても
傘を準備してのお出かけがおススメです。

あさっても、まだ
梅雨前線の位置としては
九州南岸くらいの予想ですので、
県内では、災害級の
雨雲になる可能性は低い予想になっています。

一方、金曜日から土曜日は
次第に九州を北上しそうです。

上にも書いた、
危険な前線の南側になってきます。

今日の気象台の早期注意情報では、
金曜日と土曜日が
警報級の可能性が「中」です。

最新情報を確認しましょう。

その後、日曜日以降、
南からの太平洋高気圧が強まって、
夏空が見えてきそうです。

天気は不安定で、
キケンな南側のエリアですが、
日が差した所では
急激な蒸し暑さの強まりの可能性もアリ、
日曜日以降は、暑さへの備えも
お願いしたいと思います。

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気象庁HPより

気象庁のホームページの
雨雲の動き

今後の雨
の項目では、
線状降水帯と判定された部分に
このように楕円表示される機能が
ついています。

パソコンでは
画面上部の、
スマホでは、
画面下部にある
情報の表示を切り替える
ボタンのうち、
一番右の
雲が並んだマークを押すと
線状降水帯表示の
オンオフが切り替えられます。
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昼前の
宮崎市の青空と
モクモク雲

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