新平年値開始

ノダっち

21年5月19日(水) 17:06

3月末にお伝えした
平年値の更新
きょう行われました。

宮崎(気象台)での
主な値の新旧の差を書いておきます。

まずは、平均気温ですが、
画像欄に乗せたように、
7月が変化がない以外、
他のすべての月は上昇していて、
10月が最も大きく上がります。

それぞれの変化量は、(単位:℃)
1月、2月、3月、4月、5月、6月、7月、
8月、9月、10月、11月、12月、年の順に、
0.3、0.3、0.2、0.3、0.4、0.1、0、
0.4、0.3、0.6、0.4、0.1、0.3です。

また、
夏日(最高25度以上)、
真夏日(最高30度以上)、
猛暑日(最高35度以上)、
冬日(最低0度未満)、
熱帯夜(最低25度以上)の
変化は以下の通りです。

項目:新平年値:旧平年値:新ー旧の差
(単位:日)
夏日:141.8:137.9:3.9
真夏日:62.3:59.5:2.8
猛暑日:5.2:4.5:0.7
冬日:11.9:16:-4.1
熱帯夜:24.9:19.2:5.7

(画像欄に棒グラフで載せておきます)

それぞれ、
温暖化を示す数字変化ですが、
とくに、冬日(最低0度未満)は
16日から約12日に減りますので、
率にすると約75%、
つまり4分の3に減ります。

また、熱帯夜の日数は、
約1.3倍に増える変化です。

率にすると、夜の気温が
高くなる変化が大きくなっています。

降水量の
新平年値と旧平年値の変化割合は
(上段が月、下段が割合で記載)
(100%を超えているものが
 新の方が大きい:単位は%)、
1月、2月、3月、4月、5月、6月、7月、
114、106、86、92、95、120、110、
8月、9月、10月、11月、12月、年
95、105、108、111、125、105
です。

春の降水量が減って、
梅雨の時期と秋から冬の降水量に
増加傾向がみられます。

梅雨の時期に雨が増える傾向は
防災的に非常に厄介です。

一方、冬の宮崎は
冬型の気圧配置が多い時ほど
晴れやすくなりますので、
寒い時ほど降水量は減ります。
つまり、降水量が増えた傾向は
冬の気温が上昇傾向なのと
リンクしていると考えてよいでしょう。

全体的に、この平年値の変化からも
温暖化の影響が
読み取れるものになっています。

個人的に最も大きいのは、
九州南部の梅雨入りの平年値が
私の誕生日(5月31日)から
その前日に移動したことです。
去年まで10年間、
それをネタにしていたのに^o^;

みなさまにはどうでもいいことですが、
1日早くなったということと
今年の記録的な早さの関係性が、
地球の気候変動と関係があるのか、
この記録的な早さの傾向は、
今年だけなのか、
という点については、
来年以降の傾向も気にしていきましょう。


さて、今年は、
梅雨入りが早まりましたので、
平年値の傾向に反して5月も、
降水量が増えています。

きょうも、
九州南岸に停滞していた梅雨前線により
午前を中心に雨が降っていて、
午後にいったん止みましたが、
今夜以降は、梅雨前線の北上に伴い、
再び雨の範囲が広がってきそうです。

前線北側の雨によって
昼にかけての気温上昇は
鈍くなりました。

ただ、昼頃には、いったん
きのうの予想より早めに雨雲が抜けて、
その後、少し気温が上がっています。


今夜からは、
梅雨前線が再び北上してくるため、
南部から
次第に雨の範囲が広がりそうです。

あすは、梅雨前線が九州付近を北上して、
南からの
温かく湿った空気の流れ込みもあって、
発達した雨雲がかかることもあるでしょう。

雨雲の北上が止まって
同じところにかかり続けると、
急激に雨の量が増える恐れもあります。

局地的には
急に道路が川のようになったり、
冠水が発生しかねない雨が予想されていて、
地盤が緩みやすい状況もあるため、
土砂災害の発生にも警戒が必要です。

また、地盤に水が含まれているときは
河川も増水しやすくなるため
河川氾濫にも警戒しましょう。

あさってに前線が抜けるまで、
キキクルなどで
周辺の危険度を確認するなど
防災意識を高めてお過ごしください。

OAでの最新見解の確認もお願いします。


土日に前線がいったん南下して離れて
晴れ間が出そうな傾向は
引き続き続いていて、
洗濯のチャンスとなりそうです。

月曜日には
再び梅雨前線が北上して活発になり、
火曜日にかけても
雨が強まる可能性があります。

ただ、水曜日は
また前線が南下して離れそうですので、
皆既月食はチャンスがありそうです。

210519_1
新旧平年値の
月ごとの平均気温と
年平均気温

赤い棒が新しいもので、
赤いほうが
高くなっている月が
多くなっています。
210519_2
新平年値から
旧平年値の
日数を引いた差

温暖化の傾向が見えます
210519_3
きのうは、Check!で
夕焼けが見えるかなぁ、
何てお伝えしましたが、
オンエア直後に
こんな感じで色づいた後、
210519_4
予想以上に
低い雲が広がってしまい、
雲の向こうに
色づきが見える
結果になって
しまいましたm( _ _ )m

なお、
きょうの
Check!で紹介しますが、
視聴者投稿には
この時間の
虹が見えたという写真を
送っていただいていました
ありがとうございます。

夕焼けに気を取られて、
見のがしたノダです。

東の空を見ればよかった・・・

 

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