観測史上最高の3月に

ノダっち

21年3月31日(水) 17:06

花曇り、というには

雲が薄かったでしょうか。
 
白っぽい空でしたが、
太陽の光を
しっかり通すくらいの薄さで、
日照も、朝から
各地で観測しています。

9時半ごろの宮崎上空は、
太陽の上の方に、
ウッスラとハロらしきものも
見えたのですが、
ハッキリとハロの輪ができるには
ちょっと厚みがあるようでした。
 
要因としては、
明後日以降の下り坂を示唆する
ものとは、なかなかつながらない
ハロでもありますが、
流れ的には緩やかに下り坂です。
 
高気圧が北から覆っていますが、
背が低い高気圧で、
高気圧の南のはずれの九州南部付近で
6000m付近から上の
湿った空気の流れでできた
高い所の雲が通過したものでした。
 
その下の、
3000m上空付近の空気は
十分に乾いていた一方、
下層は朝にかけて湿った空気があって、
水蒸気が漂っている微粒子にくっついて、
きょうも霧や靄が
発生した所もあるようです。
 
黄砂もまだ漂っている計算もありますが、
県の大気観測の浮遊粒子状物質の濃度は
きょうも
それほど高くありませんでした。

一方、PM2.5は
昨夜をピークに高くなって、
けさもやや高めでしたが、
注意喚起が出るほどにはなっていません。
 
朝の景色のカスミは、
水蒸気由来のものの要因が
大きかったように思います。
ただ、その凝結のためには
漂っている上記の微粒子が
使われた可能性が高く、
水滴粒子が発生しやすくなった可能性は
十分に高いです。
 
午後にかけては、
きのうよりも霞が弱まって、
鰐塚山も見えてきています。


緩やかに覆っていた高気圧は、
あすになると東へ離れます。
 
あすの午後は、
次第に東からの湿った空気が
地上付近に流れ込みやすくなって、
雲が厚みを増しやすくなるでしょう。
 
資料によっては
夜遅くを中心に
弱い雨を予想するものがありますが、
大きな崩れはないと思います。
 
お帰りが遅くなる方は、
念のための雨具を準備しておくと
安心でしょう。
 
 
一方、明後日以降は、
東からの湿った空気が
流れ込んできそうです。
 
この流れ込みの程度によって、
雨のタイミングや
どのくらい降るのか、
そもそもほんとに降るのか、
というあたりも変わってきます。
 
微妙です。
 
もう少し様子を見させてください。
 
 
さて、3月も
あっという間に終わろうとしています。
 
今月の気温は、
どうやら記録的になりそうです。
 
宮崎の134年の観測の歴史で、
過去最高となるのがほぼ確実で、
きのうまでの平均気温が
これまでの最高を0.9度も
一気に上回っています。
 
花冷えも一時的なもので、
昼間は平年並みくらいでしたし、
それほど強くなかったですね。
 
例年ですと、
ああいった寒気の南下が、
何度かある時期なのですが、
今年は寒気の南下が
かなり弱い3月でした。
 
それにもかかわらず、
満開に時間がかかった
宮崎市内の桜は、
今後に向けて心配になります・・・
210331_1
9時半過ぎの
宮崎市上空

この時間は、
雲がやや分厚くて
かなり薄いハロでした。

昼頃は、
もう少し雲が薄くなって、
きょうのcheckで紹介したように
しっかりと
ハロが見えたようです。
210331_2
今月の気温の変化

圧倒的に
平年を超えた日が
多くなりました。

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