梅雨空戻る入梅

ノダっち

21年6月11日(金) 18:00

しっかり梅雨空が戻ってきました。

 
きのうよりさらに
湿った空気が増えたのを感じる、
雲の多い空です。
 
きょうは、暦で入梅ですので、
暦に合わせたように、
戻ってきたように
思えなくもないでしょうか。
 
九州南部の梅雨入りは、
平年でもこの時期には終わっているのですが、
暦の入梅は、大切な雨の季節を知らせる
農事上の目安として、
暦に記されるようになったと
考えられているようです。
 
 
きのうから時おり
所々に雨雲がかかっていて、
きょうも、昼過ぎにかけては
所々にかかった弱い雨程度でした。
 
ただ、レーダーでは、
九州の西に雨雲の塊が見えていて、
やや発達した雨雲も見えています。
 
地上の気圧配置で見ると、
高気圧と高気圧に挟まれて
気圧が低くなっている、
いわゆる気圧の谷に対応した雲で、
東海上の高気圧をまわる
南東からの暖かく湿った空気と
東南アジアの
モンスーンから続くと思われる  
南西からの暖かく湿った空気が集まって
発達した雲も出来ているようです。
 
この空気の流れや雲などを見ていると
この南西風の北側には
天気図に書かれていないながらも、
梅雨前線があるように感じます。
(画像欄参照)
 
この気圧の谷が
次第に東に進んできて、
今夜からあすにかけて
九州付近をゆっくり通過しそうです。
 
あす朝にかけては、
九州南岸に前線が伸びてくる予想で、
(この前線の位置については、
 暖かく湿った空気の予想位置などから
 異論もあるのですが・・・)
気圧の谷にも対応して、
前線上の活動が活発な部分が
九州南部付近に来る予想になっています。
 
しかも、この部分が、
日曜日の午前くらいまで
九州付近で動かない予想です。
 
このため、
今夜から日曜日の午前にかけて
所によって
総雨量が多くなる可能性が出てきました。
 
きのうの見立てよりも
予想は悪化しています。
 
あすの後半から日曜日の午前は、
南東からの温かく湿った空気が
県内の山にぶつかる影響で
発達した雨雲が県内で
出来る恐れも予想されてきました。
 
その場合には、一層、
大雨の可能性が高くなり、
警報が発表されるかもしれません。
 
気象台からは、13日の
警報級の可能性が
 
 
あすから明後日にかけては
総雨量が増えることによって
土砂災害などの危険度が
とくに高まる可能性があります。
 
また、発達した雨雲が
同じ場所にとどまった場合には、
河川の状況や道路の冠水などにも
警戒が必要になるかもしれません。
 
気象庁HPの関連情報をこちらにまとめましたので、
最新の危険度や
注意報警報、気象台からの情報などを
ご確認ください。
 
早めに気圧の谷が抜ければ、
日曜日の日中には
雨が止んで回復に向かう所も
出てきそうですが、
長引く可能性もあります。
 
そこも含めて、ご確認ください。
 
 
来週前半は、
前線の影響によるものよりも、
湿った空気の影響のほうが
強めに見えていたきのうの資料と違い、
きょうは、前線そのものの影響を
予想しているものもあります。
 
一方で、前線は、南に
やや離れている資料もあって、
そのままの影響は受けない予想もあるため、
来週にかけては
まだ不確定要素が大きいです。
 
今後の予報でご確認ください。
210611_1
きょう正午の衛星画像
(気象庁HPより)

日本海から東シナ海を通って
中国大陸に雲の帯が伸びていて、
その南では、
所々で雲が発達しています。

梅雨前線的な
雲の帯に見えます。
210611_2
お昼ごろの
MRTから西の空

モクモクした
曇り空でした

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