いよいよ超大接近!

ノダっち

20年12月21日(月) 17:23

金土日と
だんだん近づく木星と土星
確認されましたでしょうか。

確認しやすい空が続いた
宮崎の冬空にも感謝です。
いいタイミングで、
しっかりと寒気が入って
スッキリ晴天を維持してくれました。

土曜日までは、
はっきりと木星の上にある土星を
見分けられていたのですが、
ノダの目では、
きのうの時点でもう、
土星の光が木星の光に埋もれて見え、
なんとか目を細めてみることで
分離しているのが
認識できたくらいです。

さて、ついに400年ぶりの
超大接近となる今夜は、
どんな感じで見えるでしょうか!?

ぜひ目でも確かめてみますが、
きょうのNextの天気コーナーでは
先週何度か見ていただいた
お天気カメラからも狙ってみようと
思っています。

どんな感じで見えたでしょうか!?


そもそも、土星と木星は、
公転周期(太陽を中心に一周する時間)が
木星が約12年で、
土星が約30年となっていることから、
平均的に20年ごとに、
地球から同じ方向に見える接近が起きます。

ただし、それぞれの公転軌道面が
少し傾いている関係で、
同じ方向に見えていても、
毎回今回のように
見かけの距離が0.1度を切るような
見かけ上の超大接近になりません。
(天球上の距離は、角度で表現します。
 例えば月の直径は、約0.5度で、
 だいたい腕を伸ばして持った先の
 5円玉の穴の直径に相当します。
 最近の夜空では有名なオリオン座の
 三ツ星の端から端がだいたい2.7度です。)
 
次に0.1度を切る大接近になるのは
2080年とのことで、60年後です。

今45歳の野田は、確率的に、
次回は見られないでしょう。

しっかりと目に焼き付けます。

また、きのうは家の望遠鏡で、
土星の輪っかと木星の縞模様を
同時に眺めました。
今回、この眺めをできたのも、
400年前にはこの技術はなかったので、
この眺めを体感した皆さんは
人類史上で初めてとなるでしょう。

60年後には、また新たな技術もできて、
きっと違う見方で楽しみ方も
できるのかもしれませんね。

そんなことにも、思いをはせた
週末でした。


さて、寒気が入ってよく晴れた分、
朝は、きのう、きょうと
寒さが続いています。

土曜日の朝は、
気温的な冷え込みとしては
弱まったところが多かったものの、
日差しが弱かった影響で
寒さは十分に感じました。

昼間も風が冷たくなったものの、
きょうは、風も弱まってきて、
日差しの温かさも感じられています。

上空の寒気は、
きょうも引き続き真冬並みで
強い状態が続きましたが、
あすからジワジワと弱まって
あさってには、抜けていきそうです。


あす朝も、
放射冷却が効くため冷えますが、
今日よりほんの少し
マシな所もあるでしょう。

あすの日中は、
きょうよりも日差しの温もりが
感じられやすくなりそうです。

引き続き空気が乾燥します。
火の取り扱いにはご注意ください。

昨日から、
夜間に火の用心の呼びかけに
消防団も回っています!


寒気が弱まってきますので、
あすの夕方以降は
次第に薄い雲も増えてきそうです。

あさってまでは、
シッカリと晴れ間もあるでしょう。

木星から徐々に離れて
早めに沈むようになる
土星と木星の位置関係の変化も、
晴れている間は
ぜひ日没後の南西の空で
見てみてください!


24日(木)は、
気圧の谷が通過しそうです。

山沿いを中心に
所々で雨が降るでしょう。

雨の量が少なそうな
資料も出てきましたので、
シッカリ潤すほどの
雨にはならないかもしれません。

また、明日以降、
詳しく見てみます。

一方、寒気は抜けていますので、
雪にはなりにくいでしょう。
県内の山の上でも
雨の可能性が高いです。

ただ、寒気は抜けていますが、
雨が降っている時間は、
かなり寒さを感じると思います。


金曜日から土曜日に、
少し晴れ間があった後、
日曜日に再び雨が降りそうです。

その後、先週少し触れた
年末年始寒波の気配
だいぶしっかり見えてきました。

各地に移動予定の方は、
今後の情報にご注意ください。

また、もし、
ご来光登山を予定されている方も、
今後の予想に注目して、
十分に慎重な検討・判断をお願いします。

201221_1
きのうの
少し明るさが残った
空での木星と土星

金曜日の日記に載せた
写真と見比べると、
土星と木星が
かなりくっついたことが
分かるでしょうか。
201221_2
左から
木曜日、土曜日、日曜日の
木星と木星の4大衛星と
土星の位置の変化

それぞれ、
拡大率が違いますので、
距離が近づいていないように
見えてしまいますが、
一番右の物は
望遠鏡を使って
大きく拡大して
撮影しましたので、
木星から衛星が
大きく離れて見えています。

木星の上や下に並んでいる
4つの点が衛星の点で、
木星の4大衛星との
一番外にある衛星
(カリスト)との
土星の見かけの距離の違いで
だんだんと近づいたことを
感じてください。

一番右は、
一番左よりも
3.3倍の拡大率で
撮影しているため、
土星っぽいシルエットで
写ってくれています。
201221_3
昨日の衛星の並びと名前
201221_4
きのうの月

ついでに撮りました♪

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