遅れる初霜

ノダっち

20年12月4日(金) 16:58

昨夕のMRTニュースNext
初霜が遅れている話題をお伝えしました。

80年代までと、
90年代以降で、
明かに
12月に観測されることが増えていて、
しかも2000年以降は顕著です。

平年は30年間の平年値で、
現在は2010年までの30年間の平均値を
平年値として使っています。
この平年の初霜が11月27日なのですが、
現行より前の平年値に相当する
2000年までの30年の平均値は
11月22日でした。

そして、この平年値は今年がラストで
来年更新されるのですが、
単純に計算すると、次の平年値は
12月になってきそうです。
(去年までの29年の平均は12月2日で、
 今年がこれより遅くなったので、
 四捨五入が違ったとしても、
 これより早くなる可能性は
 低いのではないかと思います。)

こうして、初霜が
徐々に遅れる傾向があるのは、
最低気温が低くなりにくい傾向とも
一致します。

この要因は、やはり
温暖化の影響が大きくありそうです。
また、朝の気温が下がりにくいのは、
都市部などでも顕著な現象で、
都市化による影響というのも、
無視できないだろうと思います。
(それでも、全国的な
 長期間の観測ポイントの中で、
 宮崎はその影響が小さい地点とされる
 貴重なポイントです。)

さて、きのうのそのオンエアの中で、
けさと明日の朝が
予想より下がれば・・・
とお伝えした、
予想より下がったパターンになりました。

宮崎の今朝の最低気温は、
今季最低を更新する
3.4度まで下がっています。

4度を下回れば
初霜の可能性が出てくるのですが、
けさは霜を結ぶほどには
ならなかったようで、
観測の発表はありませんでした。

あす朝も、チャンスがありますが、
寒気が今日より弱まるため、
よほど風が弱まるなどしないと
なかなか厳しいでしょう。

来週も厳しいので、初霜は
再来週までずれ込みそうです。

なお、
きのうのNextでお見せしたグラフは、
画像欄にも載せておきます。


今日の昼間は
穏やかに晴れていて、
日差しには温もりが感じられる一方、
日かげに入ると
空気の冷たさも感じました。

やはり、弱いながらも
寒気は入っているようです。


あすからあさってにかけても、
週末の間、同じ高気圧に覆われます。

ということで、晴れて
洗濯物も安心して干せそうです。

外回りの大掃除を始めるのも
よい天候でしょう。

一方、夜から朝にかけては
放射冷却が効いて、
この時期らしい寒さになります。

また、今日時点で
乾燥注意報が出ていないものの、
今日も空気は乾いていますし、
あすから明後日も乾きますので、
火の取り扱いには
気を付けておきましょう。


来週は、
次第に寒気が弱まっていきそうです。

寒気が弱まると、
雲が増えるのが冬の宮崎県で・・・

後半は、
そのタイミングがありそうです。

ただ、次の気圧の谷が通過した後は
強い寒気が南下しそうな
きょうの資料になってきています。

しかも、ちょうど
ふたご座流星群のタイミングで・・・

まだ先ですので、
変わってくる可能性も高く、
このあたりは、また来週、
月曜日以降の資料で
見ていきましょう。

ちょっとだけ頭の片隅に
おいておいてください。

201204_1
科学技術館の所のモミジ

もっとも色づいた
状態に見えますが、
残念ながら
きれいな赤ではないです。

ほかの木は、くすんだ色に
なっているものがあったり、
まだ緑がたくさんの残りつつ、
枯葉になりつつ物があったり・・・

ココのモミジは
なかなかきれいな姿を
見せてくれません・・・
201204_2
宮崎市の
初霜観測日の変化

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