激しい夏でした

ノダっち

20年8月31日(月) 17:11

8月31日です。

気象の統計上は、
きょうまでが夏の区切りになります。

簡単にこの夏をまとめると、
変化、ギャップの激しい夏、
ということにならないでしょうか。

6月は、空梅雨気味で経過しつつ
終盤から一気に梅雨らしくなって、
7月にかけて大雨に見舞われ、
7月末に梅雨が明けると、
今度は、一気に猛暑でした。

温暖化が進むと、
極端な天気が出やすくなる、
ということは、たびたび言われます。

こういうことかもしれません。

そんなことも感じる夏の終わりです。


この夏の暑さで言うと、
県内最高が西米良で更新されたほか、
アメダス17地点中、
7地点で、この夏に
観測史上最高を更新しました。

今まで西米良しかなかった
39度台が、4地点も出ています。

ただ、観測期間が長い地点では
猛暑日の日数が
過去最多を更新してはいません。

また、8月の平均気温としては、
都城などで観測史上最高を
更新しそうです。

ザっと計算してみた所、
高千穂、鞍岡、神門、
小林、加久藤もほぼ確実に
観測史上最高の8月平均気温で、
延岡、西米良と串間も
可能性があります。

そして、台風が
1つも出来なかった7月の後、
8月は発生ラッシュです。

一気に7個も出来ました。

8個目のたまごもありますが、
こちらは、あす朝の予想天気図で
まだ熱低となっています。
一方で、午後4時過ぎに、
気象庁は
24時間以内で台風になると、
発表しました。
(きょうの日中にぐんぐんと
 雲がまとまってきています。)

海面水温が広く高い状況で、
今後も台風が発生しやすい可能性があり、
衰えないまま
日本に近づきやすい状況が
しばらく続きそうです。

今後も、
最新の台風情報にご注意ください。


いまは、台風9号ですね。

週末のうちにどんどん発達して、
きょう午後3時現在で、
中心気圧が955hPa、
最大風速が40mの
強い勢力となっています。

あすにかけて
さらに発達しながら沖縄付近を通過後、
非常に強い勢力で、
水曜日にかけて東シナ海を
北上しそうです。

暴風域の半径が小さいため
県内が暴風域に入る可能性が低いものの、
強風域は広い大型になっていて、
強風域に入る可能性は
高くなっています。

強風域ではありますが、
非常に強い勢力の強風域で、
しかも風が強まりやすい
進行方向の右側ですので、
注意報クラスとしてしっかり
風は強まりそうです。

念のため、
飛びやすいものの固定などは、
あすにかけての雨が弱いうちに
済ませておきましょう。

また、暴風域の大きさが
発達に伴って変化しないかどうかも
注目しておきたい点です。

あすは、午後にかけて
次第に台風北側を
台風とともに北上している
熱帯の空気が流れ込んでくるため、
きょうよりさらに
にわか雨が起きやすくなって、
雨雲が発達しやすくなるでしょう。

この状態が明後日にかけて続きます。

沿岸から内陸に
少し入った地域を中心に
総雨量が多くなりやすいパターンです。

また、局地的に
発達した雨雲がかかりやすいことが
起きないかどうかも、
注意しておく必要があります。


きょうも、県内は、
朝から青空が広がって、
気温が33度前後まで上がって、
厳しい残暑になりました。

猛暑日までは出ていません。

ただ、湿った空気も流れ込んで
昼頃から南部の沿岸に
発達した雨雲もかかりました。

不安定になってきています。

この発達した雨雲によって
竜巻の目撃情報も、
MRTに寄せていただきました。
(漏斗雲が下に伸びていて、
 海水を巻き上げているようにも見える
 写真です。投稿ありがとうございます。)
(Nextの天気コーナーで紹介します。)

あす以降も、
発達した雨雲の下では、
落雷や突風の発生にもご注意ください。


あすは、まだ
雨雲と雨雲の間に隙間があって
晴れ間が出ることもあるでしょう。

蒸し暑さも続きますので、
熱中症には引き続き要注意です。

とくに、午後以降は
晴れ間も少なくなってきて、
雨雲も発達しやすくなってきて、
上に書いたように
あさってにかけて
雨量が多くなる流れになります。

さらに上に書いた風のほかに、
秋の大潮期で
満潮時の潮位が高い時期になりますので、
沿岸の低い土地では
冠水などに注意する必要も
出てくるかもしれません。

またあすお伝えする
雨に関する情報などを
ご確認ください。


木曜日には、
朝鮮半島付近まで北上して、
天気が回復に向かいそうです。

同時に、秋の空気が
南下しそうな資料になっています。

木曜日は、昼間に暑くなるものの、
金曜日、土曜日と
朝晩を中心に秋を感じるくらいの
ヒンヤリ感を感じそうです。
内陸を中心に
体調管理に注意しましょう。

なお、
上に書いた台風のたまごは、
この予想通りに
秋の空気が九州に入れば、
九州に近づきにくくなります。

一方で、しっかりと発達すると
東の高気圧を強めて
九州にまた近づく資料もあり、
今週は次の台風にも要注目です。

200831_1
きょうお昼ごろの
宮崎市内から南東の空

雲頂が
かなとこ状に広がった
積乱雲がありました。

(関東でのかなとこ雲が
ネット上で話題ですが、
宮崎県内でも、
激しい夕立をもたらす
積乱雲があるときは、
時々見られています。)

この時間は、日南の
沿岸付近に発達した雨雲が
レーダーに映っていたので、
その雲でしょう。

この一連の雲はやや北上して、
宮崎市内にもかかりました。
200831_2
午後3時の衛星画像

沖縄付近に
台風9号の渦巻きがあって
発達していることを示す
台風らしい形と
目を持っています。

一方、小笠原付近には
熱低の雲が
徐々にまとまってきています。
200831_3
きのうの
宮崎県総合文化公園にて

夏な空の週末でした。

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