非常に強い勢力で北上中

ノダっち

20年9月1日(火) 16:55

台風9号は、
沖縄付近を通過して、
けさ6時の段階で
940hPaまで発達しました。

ただ、これでピークではなくて、
東シナ海でさらに発達して、
午前9時から935hPaまで下がっていて、
これから東シナ海で
ピークを迎えそうです。

こんな高緯度で
発達のピークになるのは、
海面水温の高さの影響です。

きょう、気象庁からは
「8月の日本の南を中心とした
 海域の海面水温は、
 平年よりかなり高くなり、
 特に、関東南東方、四国・東海沖、
 沖縄の東では、
 解析値のある1982年以降で
 最も高くなりました。」
と発表がありました。
四国・東海沖に
日向灘も含まれます。

この海面水温の高さに
台風発達が導かれている状況です。

今後、温暖化が進むと
こういうことが増えるのだと思います。

そのことをお思い知っている、
8月下旬から9月初めです。。。

さらに、もうひとつ、
台風が出来つつあります。

こちらは、まだ
今日のお昼現在、
熱低としても強まっていません。

ただし、今後は、
統計史上最高となった
高い海水温のエリアを進むため、
発達する可能性が高い予想です。

進路は、
東の高気圧の強さとの兼ね合いで、
まだハッキリしません。

台風が強まるほど、
東の高気圧を強めて、
西寄りに進める可能性がある一方、
あまり発達しなければ、
東寄りになる可能性もあります。

あす以降、予報円が出てきたら、
詳細にお伝えしていきますが、
いずれにしても、
週末以降の予報は、
この次の台風の動き次第です。
新しい予報、情報の確認を
お願いします。


まずは、台風9号の影響です。

きょうは、
晴れ間もあって蒸し暑くなったものの、
台風の外側の雲がかかり始めています。

午後は、この雲によって、
所々で雨が降っていて、
レーダー上では
やや発達したものもありました。

今夜からあすにかけては、
さらに雨雲がかかりやすくなってきて、
とくに、
台風が九州の西に来る明日の午後は、
台風を取り巻く風の流れと
雨雲の流れが同じになりやすく、
縦に並んだ雨雲(線状降水帯)が
同じところにかかるような状況を
心配しています。

その状況になると、
急激に状況が悪化るすることもあり、
あすは、雨の降り方に注意が必要です。

激しい雨が続いたときには、
最新の危険度分布をご確認ください。

一方、台風の進行方向の右側は
風が強まりやすいエリアになります。

昨日の見解と変わらず、
暴風域に入る可能性は
引き続き低くなっていますが、
非常に強い台風の
強風域に入りそうですので、
強い風にはやはり注意が必要です。

飛びやすいものは
片づけておきたいですし、
橋の上やトンネル出口での
横風にご注意ください。


あさってには、台風が北に抜けて、
次第に天気が回復に向かいそうです。

この晴れ間は有効に使いましょう。

ただし、暑くなる可能性もあり、
熱中症に注意が必要です。

金曜日の予報が
雨寄りに変化しましたが、
まだ晴れ間もありそうな資料に見えます。

一方で、金曜日以降は、
次の台風の動き次第で変わりそうです。
あす以降にもご確認ください。

200901
正午の衛星可視画像

台風9号の目が
小さき引き締まっていて、
非常に発達した状態で
あることを示しています。

一方、9号のずっと右下に
熱低の雲の塊があります。
まだ、下層の雲の渦と
発達した積乱雲のエリアが
まとまっていません。

(関東のすぐ南にある雲は
上空の寒冷渦に関連した
雲と思われます。)

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