処暑に熱帯夜脱出

ノダっち

20年8月24日(月) 17:15

「熱帯夜は眠たいや」

朝のもぎラジで、
粉川アナウンサーに
いただきました(笑)

いやぁ、さすがですね。

寝苦しい熱帯夜に悩まされて
寝不足になった方も
先週にかけて多かったのでは
無いでしょうか。

ただ、宮崎市では、きのうの朝、
17日ぶりに熱帯夜を脱出しました。

きのうは、ちょうど
二十四節気の一つの処暑
暑さが収まってくるころという
暦だったので、
暦通りの涼しさも感じられた
朝だったでしょうか。

ただ、昼間は
まだまだ暑いですね。

けさも、25.1度の
最低気温だった宮崎ですが、
朝の散歩のときに、
やはり涼しさが感じられました。

朝の日の出が遅れてきているため
その分、
朝の気温の立ち上がりも遅れていて、
太陽高度も下がっているので、
一時期ほどの朝を感じずに
澄んでいるのでしょう。

それでも、やはりきょうの昼間も、
強い日差しと
暖かい空気の流れ込みで気温が上がり、
都城で35.2度まで上がるなど、
各地とも厳しい残暑となっています。

まだまだ朝の涼しさに油断せずに
しっかりと熱中症を
予防して過ごしたい時期です。

また、今夜からあす朝は、
また寝苦しさも強まる予想で、
寝ている間の熱中症にも
注意しておきましょう。

再びの、
熱帯夜は眠たいや、です。


この寝苦しい空気は
台風8号によるものになります。

先週注目していた
フィリピン付近の雲は、
金曜日にお伝えしたように
金曜日には熱帯低気圧になり、
土曜日には、
台風にさっさと格上げされました。

沖縄のすぐ南で
台風になった後、
きょうは東シナ海南部にあって
徐々に発達しながら
北上してきています。

金曜日に解説したうちの、
太平洋高気圧が強いパターンで、
東シナ海の真ん中よりも
大陸寄りを北上する予想で、
固まってきました。

このため、県内は
直接の影響はさすがに受けにくいです。

ただ、台風の外側を回る
温かく湿った空気が
あすからあさってにかけて
県内に南東から入ってくる予想で、
南東から流れ込む暖かく湿った空気は
県内の山にぶつかって上昇して、
急激に発達した雨雲を
作ることがあります。

雨雲と雨雲の間では
晴れ間が出る可能性があるものの、
急な激しい雨や
落雷、突風の発生などにご注意ください。

激しい降り方が続いたときには
道路の冠水などにも
注意が必要になる可能性もあります。


台風としては、
熱帯化している東シナ海の海上で
これからさらに発達する見込みです。

しかも、けさの東シナ海南部で
中心気圧985hPaだったものが、
昼には975hPaに発達していて、
さらに東シナ海の北部で
950hPa台に発達する
なかなか珍しいケースとなるでしょう。

東シナ海の海面水温が
いつものフィリピン付近の海面水温と
同じくらいになっていますので、
この発達自体は
何の不思議もないのですが、
こんな海面水温が中々ないことで、
そこを台風が北上するため
こんなことが起きてしまいそうです。


台風が朝鮮半島付近に北上した後も、
台風の南東にある湿った空気が
入りやすい状態が続くため
今週後半も
天気が不安定になりやすいでしょう。

太平洋高気圧はあるのですが、
先週までのような強さではなく、
九州付近が
高気圧のフチのような状態になるため
湿った空気の影響を
受けやすくなりそうです。

なお、先週から他にも見えていた
台風の卵になるかもしれない雲が
他にもまとまってくる予想もあります。

こちらの予想については
来週にかけて
再び強まりそうな太平洋高気圧と
まだどこでまとまるかも
バラバラな資料ですので、
もう少し様子を見て、
お伝えしますのでご確認ください。

200824_1
昨日時点での
海面水温図
(気象庁HPより)
200824_2
昨日時点での
海面水温の平年差
(気象庁HPより)
200824_3
きょう正午の
衛星可視画像
(気象庁HPより)

台風は、しっかりと
台風らしい姿になりました。

 

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