峠は越えたかな・・・

ノダっち

20年8月19日(水) 17:28

猛烈な暑さの峠は越えたようです。

ただ、それでも、
えびの市加久藤で38.7度
きょうも高熱並みに上がって、
きょうの全国最高タイになっています。

強い高気圧に蓋をされた空気は
上空まで気温が高くなっていて、
福岡と鹿児島で実測されている
昨夜21時の1500m付近の気温は、
25.6度と、60年余りの観測の歴史で
はじめて25度台を観測していました。


一方で、やはり
高気圧はきのうまでよりも
少し弱まってきているようです。

朝も薄雲が出ていましたし、
日中も薄雲がありました。

空の高い所の下降気流が
弱まってきたようです。

また、県内の気温も
昨日よりも少し控えめになりました。

3日ぶりに39度台を脱出です。

とはいえ、内陸は
上記の通りに、十分に危険な気温でしたが、、、

また、九州内での
初の40度台が出るかもと、
注目もしたのですが、
そこまでの上昇もありませんでした。

これは、良いことでもありますね。


あすは、さらに
高気圧が弱まりそうです。

山沿い、とくに県境付近では
局地的な夕立の可能性があります。

その分、やや雲が出ますので、
あすの県内では、
39℃に迫るような気温は
出にくくなるでしょう。

それでも、体温並みの気温が
内陸を中心に予想されますので、
十分な
熱中症予防が必要なことには、
変わりありません。

朝にかけての気温も、
あまり変わらない予想です。

寝ている間の熱中症にも
ご注意ください。


あさってになると、
さらに高気圧が弱まりそうです。

しかも、
低気圧の接近も見込まれます。

この低気圧は、
あすの朝の予想天気図で
本州の南に予想される低気圧が
九州に近づきそうなのですが、
こちらは、数日前から
本州の南にあった下層の
弱い雲の渦に由来するものではないかと
観ています。

上空の高気圧の南縁を吹く
東風に乗って
徐々に西に進んできていました。

低気圧マークですので、
熱帯低気圧ではないのですが、
暖気と寒気のぶつかり合いがあって
前線を伴う温帯低気圧とも違います。

日本のすぐ南は
海面水温が広く30度以上になっていて、
熱帯の海のような状況です。

単独で渦を巻いていますし、
温かく湿った空気がありますので、
熱帯低気圧の性質も
持っている様に見えます。

九州付近を覆っていた
高気圧が弱まるため、
この低気圧と
低気圧周辺の
温かく湿った空気の影響で
週末にかけて不安定になりそうです。

雨の降り方については、
もう少し様子を見ます。

ただ、一雨は欲しい所ですし、
少し気温を下げてくれる効果は
あるでしょう。


一方、きのうのOAでも
お知らせしたフィリピンの東の
気になる雲については、
まだ低圧部という解析で
熱低にもなっていません。

こちらも、もう少し様子を見ますが、
上に書いたように
海面水温がかなり高くなっているため、
心配な状況もあります。

海外の資料は、
気になる予想をしているものもあるため、
きのうから
気にして様子を見ているノダです。

今後、随時、お知らせします。
新しい情報をご確認ください。

200819_1
少し薄い雲があった
朝の宮崎市上空
200819_2
昨日時点の
日本近海の海面水温
(気象庁HPより)

九州の西から本州南岸も
熱帯の海のような
海面水温です。。。
200819_3
きょうの最高気温

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