7月中旬なのに

ノダっち

20年7月15日(水) 17:33

しっかり涼しいですね。

梅雨前線の北らしい体感で
7月上旬とは思えない
過ごしやすさになっています。

昨日も書いたように、
太平洋高気圧=夏の空気が
弱い7月前半です。

昨夜から春の空気側に入って、
過ごしやすくなりました。

夏の空気が強まっていないのは
台風が出来ていないことが
大きな要因でしょう。

そして、きょうの資料を見ても、
まだすぐに台風ができそうにないですし、
その影響か、
太平洋高気圧が強い状態が
なかなか続きにくい予想です。

このあたりは、
日によっての変化がまだ見られます。

もし、もしもしもし、仮に、
台風が今月出来なければ、
記録的なことです。

気象庁のHPで公開されている
1951年以降では、
7月に台風が
出来なかったことはありません。

もし、もしも仮に、
台風がこのまま出来なければ、
太平洋高気圧が
安定して強まらない要因に
なるかもしれません。

ただ、これは
これまで予想されていた
長期予報の傾向と不一致です。

これまでの長期予報の傾向なら、
この先、太平洋高気圧が弱い傾向が
変わってくるということになるのですが、
さてどう経過するでしょう。

今のところ、衛星画像を見ると、
対流雲が赤道近くのエリアで
出来やすくなってきているものの、
すぐにまとまりそうにありません。

一方、梅雨前線が
停滞しやすくなっていることは
南の高気圧の弱さだけではなくて、
北側の高気圧の強さが
影響している可能性もあります。

先月末以降、
東シナ海から黄海にかけての
海面水温の平年差が低くなっていて、
北側に低い高気圧が出来やすくなった
可能性もあるのです。

いずれにしても、
この先、梅雨が明けていき、
夏らしい天気が続くかどうかは、
太平洋高気圧の強さが
カギを握っています。

去年も、梅雨が長引いたものの、
梅雨が明けた後は、
しっかりと夏らしくなりましたし、
今年も、
これまでの予想の傾向から行くと、
そうなるのではないかとも
考えているきょう現在です。

あす、1か月予報が出ますので、
その資料などにも注目してみましょう。

少なくとも、九州南部に関して
今日現在の資料で観ても、
月曜日が本命で、
早くて日曜日にも
夏空が見えてくる可能性が
しっかり見えています。
(ただ、それが続くかどうかが
 微妙にな状況です。)


なお、
こうして停滞した梅雨前線により、
「旬ごとの値として、
7月上旬に全国のアメダス地点で
観測した降水量の総和
及び 1 時間降水量 50mm 以上の
発生回数が、
共に 1982 年以降で最多となった」
と、気象庁から
発表も出ています。

大量の水蒸気が
日本列島に運び込まれたということの
数値的な証拠ですね。

しかし、このことを
事前にしっかりと
予測できるようになることが
課題になります。


さて、涼しかったきょうは、
23~25度前後の最高気温で
4月下旬から6月並みになりました。

7月中旬で夏日にならない
(25度に届かない)のは
宮崎では、
そうそうあることではないのですが、
梅雨明けが遅い年には
あり得ることです。

去年も、宮崎と延岡で
夏日にならない日がありました。
ただ、宮崎の場合、
その前は、2003年で
更にその前は1970年です。


あすも、梅雨前線は
九州の南に伸びるため、
雲が分厚ければ
きょうくらいの涼しさでしょう。

きょう夏日になった宮崎や都城も
あすは
夏日にならない予想があります。

都城で予想通りになると、
2003年以来です。

また、朝にかけても
今朝よりも
気温が下がる所も予想されますので、
夜の寝冷えにもお気を付けください。

南部は、きょうより
雨雲がしっかりかかって
雨脚が強まりそうな予想もありますので、
ご注意ください。

一方、北部は
雨雲が少なくて、
大分県に近い地域を中心に
晴れ間が覗く可能性もあります。

あさっても
朝までは、まだ前線が
九州の南にあって、
活動が強まりそうです。

前線が北上する際に
どのくらいの雨雲がかかるのか、
きょうの資料でははっきりしません。

土曜日にかけて
雨が強まる可能性もありますので、
今後の最新の情報でご確認ください。


日曜日以降に関しては、
上に書いた通りですが、
こちらも、
あすの一ヶ月予報とともに
再度確認しましょう。

200715_1
きょう午後3時までの最高気温
200715_2
今朝の宮崎市の空

少し青空が
見えていました

 

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