油断できない空模様

ノダっち

20年7月10日(金) 17:12

『令和2年7月豪雨』
今回の一連の大雨に対して、
気象庁がつけた名称です。

実は、2年前に
『平成30年7月豪雨』
というものもありました。

これを聞いて、
どの災害をもたらしたものか
すぐに分かる方は
ある程度のしっかりとした防災の知識を
お持ちの方ではないかと思います。

一般的には、西日本豪雨という
通称が浸透しているのが
平成30年7月豪雨です。

それと同じように、
この令和2年7月豪雨という名前で
何年かのちに、あぁ、あれね、
と一般の方がすぐに思い出せるのか、
心配に思いました。

私自身、ネーミングのセンスは
持ち合わせている自信がないので
名称について
とやかく言えないとも思うのですが、
もう少し、工夫してもらわないと、
何のための名称設定なんだろう・・・
って思ってしまいます。

いずれにしても、
今年は、コロナウィルスとともに
記憶しなければいけない
災害になってしまいました。

失われてしまった命を
無駄にしないように対策を考え、
この災害を忘れてはいけません。

そして、まだ一連の豪雨は
終わっていませんので、
引き続き気を付けていく必要があります。

今回の豪雨による犠牲を考えるときに、
(今回だけではなくて以前でもですが)
事中の避難ではなくて、
事前のあらかじめの避難・安全確保が
大切になるということが
一つのポイントとして出てくると思います。

もちろん、その決断には
様々なハードルも存在しそうです。

そのハードルを排除している間にも
次の災害が待ってくれないかもしれません。

少なくとも、今回のことを教訓に、
この週末の時間があるときにでも、
各家庭で、今一度、
どんな災害の状況が想定されるときに、
どのように安全確保をすればよいか、
話し合って、
家族で認識を共有してみてください。

例えば、
警報が出た段階、
レベル4相当の情報が出た段階、
自治体からの避難レベルに寄っての行動、
近くの河川の水位計による動き、
台風の暴風域に入る可能性が
高くなったときなどなど・・・

紙などに書きだして、
整理しておくという作業も
有効だと思います。


さて、そんな中でも、
県内は九州で唯一、
まだ特別警報が出ていません。

災害は起きていますが、
今のところ、直接的に
人命たくさん失われるほどの
事態にはなっていない状況です。

ひとまず、きょうの県内は、
昨日までに比べると
気象台からの
気象情報が出ていないように、
警戒モード・リスクとしては
やや低くなっています。

ただ、きょうは
昨日お伝えしたように
所々で晴れ間が出た一方で、
急に雨も降っていて、
午後に単発な
発達した雨雲も流入しました。

油断できない空模様です。

今夜からあすにかけても、
資料によっては
発達した雨雲が
山沿いを中心にかかりそうなものがあり、
やはり油断できません。

地盤が緩んだ状況も続いていますので、
引き続き、崖の近くでは
土砂災害にご注意ください。

一方で、平野部では、
あすも止み間が長い所もあるでしょう。
止み間では、晴れ間も出そうです。

あさっては、九州中部付近まで
前線が南下してきそうですが、
活動が弱まるでしょう。

高校野球が始まりますが、
試合が出来る可能性が
十分にあると思うものの、
雨のお邪魔が入る可能性も
十分にあります。

応援のご家族の方も、
雨具の準備をおススメします。

日曜日の午後から月曜日も、
一旦止みがちで
晴れ間が見える可能性もあります。

火曜日は、梅雨前線が活発な状態で
九州南部付近に南下する可能性があり、
また雨が強まるかもしれません。

水曜日は、南に下がった後、
木曜日以降はまた北上しそうです。

この想定が変われば
また天気の予想も変わります。

土壌中の雨量も簡単には減りません。

来週にかけても、
最新の情報確認をお願いします。


200710
青空が見えた
朝の宮崎市

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