心配になる暑さと重要観測終了

ノダっち

25年8月27日(水) 17:25

ウェザーニューズが
この夏(6月~8月)の日本の平均気温
気象庁の基準となっている
観測点(宮崎も含まれます)の
きのうまでの観測データに
独自の予報データも加えて
計算したところ、
基準値に比べて
+2.3℃前後高くなりそう
と発表しました。
 
去年と一昨年が
+1.76℃で過去最高だったのですが、
それを大きく上回っての
統計史上最高になりそう
というとても心配な発表です。
 
日本全体の平均気温は
南北での気温差があるため
平年値との差をもとに求められていて、
その+2.3℃という数字の意味が
分かりにくいかもしれません。
 
ちなみに、
RCP8.5という
これまでと変わらない温室効果ガスの
排出が続くというシナリオでの
今世紀末の日本の夏の平均気温の
上昇予測は、
20世紀末の平均気温に比べて、
+4.2±0.5℃と
2017年版で発表されています。
 
つまり、
100年かけて上昇する予測のうちの
半分くらいの数値が、
たった25年で出てしまっているのです。
 
※私の認識違いが無ければ、
 +2.3℃前後は、
 2020年までの30年の
 平年値に対する値ですが、
 RCP8.5シナリオの+4.2℃は
 1999年まで20年間の平均に対する
 2095年まで20年間の平均となっているため
 そもそも単純な比較は難しいのですが、
 2000年までの平年値に対して
 2020年までの平年値自体が
 0.3度ほど上昇となっていますので
 それを加味すると、さらに
 上昇幅が大きくなることになります。
 
今年の夏は、
6月の梅雨の雨量が全国的に少なくて
その影響で海面水温が上がった影響が
大きくなっている可能性もあり、
また今は太陽活動も活発な時期で、
単年で評価するべきではなくて
平均してならしての評価が必要ですので、
今世紀末の平均の予測に対して
単純に比較するべきではないのですが、
それでも、この+2.3℃は
この高水準の温暖化予測シナリオと
同等かそれ以上の気温上昇が
起きている可能性も示唆するものとも
受け取ることも出来、
とても憂慮すべきと考えます。
 
以前にも何度か書きましたが、
もはや、地球の温暖化を
止めることはできない段階に来ていて、
以下に緩やかに出来るか、
その緩やかにした間に、
我々がいかに適応した環境を
整えられるか、
という段階に来ていそうなのです。
 
そういう観点でも、
真剣に、これからのこの温暖化と
どう付き合っていくのか、
どう緩やかに出来るのか、
ぜひ、毎日の暑さの向こうに
想いを馳せてみてください。
 
前にも書きましたが、
世界の指導者にも
人類同士が争っている場合ではない、
ということも思い出してほしいものです。
 
 
なお、宮崎は
全国が暑い暑いとなる時は
東風の影響もあって
それほど暑くなりにくい傾向があって
今年も、全国の上昇涼ほどではないです。
 
それでも、特に6月から7月前半の
高温が引っ張っていて、
きのうまでの平均気温の値は
過去最高だった
去年と同じくらいの予想が出ていて、
やはり、統計史上過去最高タイに
なる可能性もある状況になっています。
 
 
きょうも、県内は
平年よりも高い気温で経過していて、
西都は、36.2度と
2日連続の体温並みになっています。
 
また、
都城も35.1度と猛暑日になりました。
 
一方、昼頃からは
所々で雨雲が発生してきました。
 
午後3時ごろには
かなり発達した雲の帯も出来ています。
 
ただ、前線本体は
九州付近では不明瞭で
前線に伴う雨雲自体は
判別できません。
 
 
あすも、高気圧に覆われて
引き続き朝から広く晴れて暑くなる一方、
午後は、山沿いを中心に
所々でにわか雨や雷雨がありそうです。

あすも激しく降ってきたときは
道路の冠水などご注意ください。
 
また、落雷や突風の発生にも
注意が必要です。
 
あさってにかけても、
この傾向が続いた後、
土曜日からは高気圧が縮小する予想で
変化ありません。
 
ただ、この高気圧の
縮小のペースについて
資料によって差があります。
 
それによって
湿った空気の影響の大きさが
変ってきそうです。
 
土日ともに
金曜日までよりも
にわか雨が増える可能性がありますが、
増えるか増えないか、
その程度はどの程度か、
もう少し様子見になります。
 
来週後半に関しては、
昨日も少しここに書いた感じで
南海上で熱低的なもののまとまりを
示唆している資料があるのですが、
そのタイミングなどは
まだ参考にもならないくらいの資料です。
 
一部に
気になる情報を出すメディアもありますが、
こちらも、まだ
その可能性がある程度者もで、
大きく気にするには値しない程度の
信頼度ですので、
もう少し様子を見ましょう。
 
 
なお、きょう、
気象庁が
初霜と初氷の観測、通報を
この冬から終了する
発表しました。
 
冒頭に書いた
気候変動を見る面でも
とても意味のある観測・統計だったので
とても残念な発表です。
 
気象台の方のご苦労はお察ししますし、
統計的には気温などの変化で十分という
気象庁の立場があるのかもしれませんが、
同じ手法で続けてきた観測統計には
すごい価値があって、
一度終わってしまうと
それが失われる、
それまでの苦労を捨ててしまうようなもので
とても残念だと感じています。
 
ということで、この冬から
初霜・初氷の公式のお知らせはありません。
250827_1
きょうも
朝は良く晴れていましたが、
西の空は
きのうよりも雲が多めでした
250827_2
午後3時過ぎの西の空

北に連なる
巨大な雲の峰がありました。
大きな雲の壁で
影になっています。
250827_3
上の雲の時間帯の
レーダー画像
(気象庁HPより)

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