1月なのにキロクアメ

ノダっち

20年1月28日(火) 18:11

やはり危険な
閉塞点付近です。

きのうは、日記を送った後、
動きによっては危険になるな
と見ていたあの雨雲が
いったん宮崎から
離れそうな動きをした後で、
再び宮崎から大分よりに動いて、
北浦付近から大分県の佐伯付近に
17時台から19時ごろにかけて
季節外れの
非常に発達した雨雲が
かかり続ける結果をもたらしました。

なんと、延岡市北浦町の古江では、
午後7時1分までの1時間に91.5ミリという
猛烈な雨を観測しています。
また、県の雨量計では、
北浦の観測点で時間100ミリを超えた
タイミングもありました。

この雨で、気象台からは
午後7時36分に、
記録的短時間大雨情報が
発表されています。
ただ、このタイミングでは、
もう県内から雨雲が
抜けつつありました。

どうやら、
閉塞前線に相当する部分
(きのう載せた15時の天気図の
 北に分離した低気圧と
 閉塞点に出来た低気圧を結ぶ線)
の北側にたっぷりと雨雲があり、
その南側には、ほとんど
雨雲がなかったように見えています。

おそらく
閉塞前線によって出来た
雨雲だったのでしょう。

なお、古江の時間91.5ミリは、
当然1月の観測史上最大で、
1年を通しても
観測史上2番目の記録でした。

また、県内で観測された
1月の観測史上1位の記録も
更新しています。

これまでは宮崎(気象台)での
1980年1月28日の53.5ミリでしたので、
これまた大幅な更新です。

なお、この雨雲がさらに
タップリとかかってしまったのが
県境から少し北に行った
大分県内の佐伯で、
佐伯のアメダスでは、
1時間に117.5ミリという
とんでもない実測雨量が出てしまいました。

これは、佐伯での
通年でも観測史上1位の記録で、
全国での1月に観測された雨量の
観測史上最大にもなっています。

この雨で、佐伯では
大きな被害も出ているようです。

1月なのに・・・

さすがに、この雨の降り方は、
1月としてはとても異常だと思います。

春の嵐、としても
ココまでの雨量は
なかなか出ないでしょう。
梅雨か台風かという降り方です・・・

もしかしたら、今後、温暖化が進むと、
こういう冬も常態化して、
1月の大雨が珍しくない、
なんてことにもなるのかもしれません・・・

ただ、今週は、
この季節外れの状態から
徐々に季節並みに戻るでしょう。


きょうは、予想通りに
平野部を中心に
キレイな青空が広がりました。

ただ、H2Aの打ち上げは
打ち上げ設備のトラブルにより
延期となっています。

また、打ち上げ日が再設定されたら
お知らせしましょう。

朝の冷え込みは強くなく、
昼間の日差しもたっぷりで
所々で3月後半並みの最高気温になるなど
日差しの暖かさが感じられるものの、
日かげで風が吹いてくると
寒さも感じます。

山沿いでは、
西風によって流れ込んだ
低い雲がかかりやすくなって、
五ヶ瀬町鞍岡は最高気温が10度に届かず、
高千穂も10度を少し超えたくらいでした。

ただ、平野部には
雨雲が流れ込んできていなくて、
宮崎の連続雨アリは、
6日で途切れています。
また、宮崎の気象台では、
1週間ぶりに
5時間以上の日照を観測しました。


あすは、次第に
上空にある寒気を伴った低気圧、
いわゆる寒冷渦が南下してきます。

あすの九州付近は、
寒冷渦の南東側になるため、
大気の状態が不安定になるでしょう。

主に雨雲が出来るのは、
九州北部や東シナ海側で
県内には、その雲が
九州山地を越えて
流れ込んでくることになりそうです。

きょうよりは雲が出やすく、
山沿いを中心に所々で
にわか雨の可能性があります。

平野部も含めて、
急な雨にお気を付けください。

南部平野部ほど
晴れる時間は多いと予想しています。

あすも、寒気が南下するときに、
平野部を中心に風が強まるでしょう。

洗濯物は、
空模様を見ながらの対応が必要で、
強い風に飛ばされないように
対策が必要になります。

あすはまだ
下層の寒気があまり強くないものの、
きょうよりは、一段階、
風が冷たいでしょう。


あさっても、
上空の気圧の谷や寒気によって
山沿いを中心に雲がかかり、
所によって
にわか雨の可能性があります。

また、下層の寒気も強まってきて、
次第に冬らしい寒さになるでしょう。

金曜日には、
上空の気圧の谷が抜けるため
山沿いへの雲の流れ込みも
減ってくる見込みで、
広く晴れそうです。

その分、朝晩は
この時期らしい寒さに
なりやすいでしょう。

朝晩の弱い寒さが続いたあとで、
冬らしい寒さに戻りますので、
体調管理にご注意下さい。

来週は、火曜日ごろに
また南岸低気圧が予想されます。
そのあとに、寒気が南下しそうですが、
その寒気がすごく強まる予想も
一部に出てきました。
まだ強い寒気の予想は少数派ですが、
来週後半の予想にも、
今後、注目していきましょう。

200128_1
昼過ぎの宮崎の青空

朝から澄んだ青空でした。
200128_2
きのうの
キロクアメをもたらした
雨雲
(気象庁HPより)
200128_3
キロクアメのころの
天気図
(気象庁HPより)

九州付近の
切り離された低気圧と
九州の南東の新たな低気圧は
互いに反時計回りの
風を吹かせますので、
二つの低気圧の間では、
風がぶつかり合うことになり、
それによって
雨雲が発達しやすい
環境が出来たのではないか
と推定しています。

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