ほんとに前線あるの!?

ノダっち

20年6月10日(水) 17:51

晴れ間はありそう、と
きのうお伝えしていましたが、
予想以上に前線活動が
九州付近~東シナ海で弱まって
しっかりと晴れました。

晴れて日差しもしっかりでたため、
気温が上がっています。
宮崎(気象台)でも、
今年初の真夏日になりました。
宮崎市の初真夏日が
6月になったのは3年ぶりで、
去年よりは19日遅れています。

きのうから
資料と実況の雨雲がズレていた通り、
きょうも
やはりズレもあったようです。

このずれと九州の晴れは、
九州上空にある弱い寒冷渦が
大きく影響していると思われます。

一方で、地上の天気図にひかれた
梅雨前線に関しては、
気象庁も読み違えたのでしょう。

きょうの気象庁の実況天気図上でも
梅雨前線が不自然な動きです。

そもそも、地上の前線は、
上空の寒冷渦の影響もあって複雑で、
いま、前線が
ハッキリ判別できないように思えます。

なかなか判定が難しい状況です。

中国地方、近畿地方、東海地方の
梅雨入りもきょう発表されていて、
そのために前線を引いているようにも
見えるくらい・・・ゴニョゴニョ・・・

そんなことはないでしょう!
予想よりも九州付近で活動が弱く、
予想に反して、
九州付近で前線が北上しなかった、
というのが素直な解釈になります。

いずれにしても、あすは、
九州の北で
明瞭な前線になってきそうです。

九州北部も、
梅雨入りとなるでしょう。


昨日も書いたように、
あすの県内は、
北にある梅雨前線に向かう
暖かく湿った空気の
通り道になりそうです。

南西から湿った空気が入るため
東シナ海側を中心に
雨雲が発達しやすくなるため
県内は、山沿いを中心に
雨雲がかかりやすくなります。

発達した雨雲がかかる恐れもあり、
大粒の雨で
景色が霞むように降ってきた時には
道路冠水などにご注意ください。

また、その降り方が
1時間以上続くときや、
強めの雨が数時間続くときには
地盤のゆるみにも警戒していきましょう。

17時の発表で、気象庁は、
あすの県内山沿いの
大雨警報級の可能性を「高」
上げてきました。
平野部は、引き続き「中」

あすは、山沿いの方を中心に
一段と防災意識を高めて、
最新情報をご確認ください。

一方、このタイプでは、
前線が思ったほど南下しなかったり、
湿った空気の流れ込みがズレると、
発達した雨雲が
出来る位置も変わります。

山沿いを中心に雨雲が出来て、
平野部に来る前に十分に弱まると、
平野部で
晴れ間が出ることもあるタイプです。

ただ、晴れ間が出たとしても、
きょうのようにきれいには晴れにくく、
そのあとで
ザっと強めに降る可能性もあります。

前線南側に入って、
とくに前線が近いとき、
前線が活発な時は、
急な雨雲の発達に
気を配る必要がある状況ですので、
オンエアでお伝えする
最新の見解もご確認ください。


あさっては、
前線活動が次第に弱まりそうですが、
前線の状況次第ですので、
あすお伝えする予想の確認を
お願いします。

一方、土日は、
やはり太平洋高気圧のフチが
九州南部付近にかかりそうです。

南部の平野部を中心に
晴れ間が覗く可能性を
引き続き感じます。
ただ、山沿いを中心に
湿った空気の影響で
雨雲がかかる可能性もあり、
前線の動き次第です。

週明けにかけて
前線が南下するタイミングで
雨が強まる可能性もあり、
今後、この点にも注目して
野田のコメントをお聞きください。

晴れ間が出た場合には、
蒸し暑さが一層強まりますので、
熱中症予防も心がけましょう。

200610_1
けさの宮崎市の青空
200610_2
昼ごろの宮崎市の青空。
200610_3
11時19分に桜島で
3200mまで噴煙が上がる、
噴煙量「中」の
噴火がありました。

県内の一部にも
噴煙が流れた可能性があります。
200610_4
きょうの梅雨前線の変化
(気象庁HPより)

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