温暖化について話してみる

ノダっち

19年11月26日(火) 17:47

きのう25日、気象庁から

去年の
大気中の温室効果ガス濃度が
観測史上最高を更新

と発表がありました。
それによると、

11月25日に世界気象機関が
温室効果ガス年報第15号を公表し、
大気中の主要な温室効果ガス
(二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素)
の増加が続いており、
2018年の世界平均濃度は
いずれも観測史上最高を更新した、

というものです。

これは、
去年に限ったことではなく
年々増加傾向となっています。

一方、温室効果ガスに関する発表の
5日前には、

今年の南極オゾンホールは、
大規模なオゾンホールが
継続してみられるようになった
1990年以降で最大面積が最も小さく、
消滅が最も早くなりました。

と、いう発表もされています。

オゾンホールについては、

まだオゾン層破壊物質の濃度が
依然として高い

ため、
この縮小については

南極域上空の
冬の気温が高い特異な状態となり、
オゾンホールの発達が抑えられるなど、
気象的な要因が大きい、

と書かれていて、
改善が人為的なものでない
という分析のようですが、
同時に、本文中には

世界気象機関(WMO)と
国連環境計画(UNEP)の報告では、
南極上空のオゾン層が
1980年頃の水準に回復するのは、
今世紀半ば以降と予測

という記載もあります。

つまり、人類が協調して
対策した成果が
現れる可能性もあるのです。

一方で、温暖化効果ガスについては
世界的な会議が開かれて
警鐘が鳴らされているにもかかわらず、
人類は有効な対策を打てないまま
時間が過ぎています。

地球の歴史の中では、
わずかな時間での変化しか
人類は実際には知りません。

また、この先の予測に関しても
不確実性も含んでいますので、
懐疑的な見方があっても
仕方ない面もあるでしょう。

地球の歴史から見ると
100年という時間スケールは
非常に短期的なものですが、
その人類の歴史の中で
この100年の統計は、
たしかに気温が上昇しています。

これは、統計的な事実です。

そこに、人為的なものが
作用してそうなことにも
懐疑的な意見もあるようですが、
目に見えないものですから
疑いたくなる気持ちも分かります。

たしかに、
ハッキリと証明することは難しそうです。

ただ、温室効果ガスが
この大気中にあることは確か
と言って大丈夫でしょう。

なぜなら、
この温室効果ガスがなければ、
地球は、太陽から受けた熱を
夜の間にそのまま
宇宙空間に放出(放射冷却)し、
人類が生身では住めないくらいに
冷えた星になってしまうはずだからです。

(放射冷却は、晴れた夜に強まって
 朝にかけて冷え込むことで、
 みなさまも身近に感じられるでしょう。
 つまり、水蒸気も温室効果ガスです。
 そして、温室効果ガスは、
 人類にとって
 必要なものということになります。)

そして、地球が
外から受ける熱(太陽から)と、
地球が外に出す熱と
内に留める熱(温室効果)の
バランスが崩れているから
気温が上がっている
と考えられるのです。

何によってバランスが崩れたかは
様々な要因もあると思います。
ただ、その要因の一つに、
人為的に増えた温室効果ガスの
濃度の高まりもある、
と考えるのは無理はないでしょう。

統計的・科学的に、
確からしい多数派の意見に対して
対策していくことが防災の基本です。

台風の予報でも、まだまだ
完ぺきではありませんし、
空振りもありますが、
確からしい予報なので、
大きな影響が出そうと予想されたら
対策をしますよね。
(頑張って
 確からしい予想をお伝えしますので、
 してくださいm( _ _ )m )

それと同じではないでしょうか。

この今の
温暖化の現状から目を背けることは、
災害の時に逃げ遅れてしまう
正常性バイアスがかかった状態と
似ているような気がします。

では、どうすればよいか??

個人でも、もちろん今まで
さまざまに言われている対策を
進める必要はありますが、
ただ、これはやはり、
世界的な協調が必要です。

政治の力も必要でしょう。

ただ、どうしても、
経済的に豊かな生活や
快適で便利さのある生活を求めると、
温暖化対策との両立は
なかなかに困難な場面に
直面すると思います。

この先も、地球の温暖化に対して
有効な対策が打てないとすると、
我々は、それに順応した生き方を
選んでいく必要も
出てくるかもしれません。

これは、
地球という惑星の問題ではなく、
他の生物の問題でもなく、
我々人類の問題です。

どんな未来を
子供たちに、あるいは
次の世代に残したいか、
という問題であることを
忘れてはいけないでしょう。

正解は
ハッキリ見えない問題ですが、
まずは、
この機会に考えてみてください。

そして、身近な人と
この問題について話してみましょう。

とくに、これから
この温暖化が進む可能性がある世界で
生きていかなければいけない子供と
話してみてください。

それも、一つの対策だと思います。

気象庁の発表に関して、
詳しくは以下のリンクから
ご覧ください。

・今年の南極オゾンホール

・世界の主要温室効果ガス濃度は観測史上最高を更新

長くなりましたm( _ _ )m


さて、きょうの県内は、
雲が多いものの、
所々で晴れ間も出ています。

弱い雨雲の予想もありましたが、
午後5時現在、
目だった雨雲は
レーダーでとらえられていません。

朝にかけては、雲が増えて
冷え込みの弱い状態が続いていますが、
昼間は日差しが弱まって、
暖かさも弱まっています。


あすも雲が多く、
午後を中心に雨雲がかかりそうです。

傘を準備しての
お出かけがおススメになります。

あす朝の寒さが弱いものの、
日中は、
雨が早めに降り出したところほど
空気の冷たさも感じられるでしょう。

あさっても、雨の可能性があるものの、
資料によって意見が分かれています。

降る側で考えていますので、
洗濯などは、こまめに
済ませた置いた方が良いでしょう。

金曜日は広く晴れやすく、
日曜日は再び雨が降りそうです。

土曜日には下り坂の資料もあります。
天気は短い周期で変わりそうです。

日曜日から月曜日の雨の後は、
強めの寒気が南下する可能性のある
資料になってきました。

まだ変化する可能性もありますので、
新しい予報を見てみましょう。

前にも書きましたが、
暖冬傾向なの中でも、
急に寒くなることもあります。

同じように
温暖化傾向の中でも、
寒い年や時期もあるものです。

地球環境の変化は、
数年の変化ではなくて、
長期の変化を見る必要があるほか、
均した気温で
評価する必要があります。


なお、きょうは
台風28号が発生しました。

今月6個目の発生です。
1951年以降の統計で、
11月に6個の台風が出来たのは、
過去に3度しかなく、
今回は28年ぶりとなっています。

ただ、県内への
直接の影響はないでしょう。

191126_1
気象庁発表資料より
二酸化炭素濃度の変化

季節変化があって
単年で見ると
ギザギザになっています。

これは、北半球の夏季に、
植物が繁茂することで
光合成が活発になって
二酸化炭素が吸収され、
大気中の二酸化炭素濃度が
減っているためと
考えられています。

大気中の二酸化炭素を
減らすためのヒントが
何かありそうな気も
しますよね。
191126_2
世界の平均気温の変化
(気象庁発表資料より)

こちら
に詳しくは載っています。
12月後半には、
今年分の速報値が
発表されるはずです。

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