季節外れの菜種梅雨の最後は春の嵐

ノダっち

20年1月27日(月) 18:20

季節外れの菜種梅雨の締めくくりは、
季節外れの春の嵐になっています。

先週金曜日の予想よりも早く、
このぐずついた天気は、
あすには回復する予想になりました。


週末は、予想通りに
ぐずついた天気だったでしょう。

土曜日は、午前から
主に東風の影響による
弱い雨雲がかかって、
午後ほど本格的な雨雲が増えました。

日曜日の天気図的にも、
気象庁が金曜日に発表していたものと違い、
やはり、このお天気日記に書いた通りに
九州の南にも前線が伸びたため、
前線北側の湿った空気によって
低い雨雲がかかって
宮崎市内は雨が止み切らずに、
弱い雨も降りやすかったです。

また、前線の活動が強まった夕方以降、
再びしっかりとした雨になってきました。

前線の北で
雨が降ったり止んだりしたため
けさにかけては、
気温変化も小さく経過しています。
4度くらいの
気温差しかありませんでした。


きょうは、前線上の低気圧が
東シナ海を東に進んできて、
発達しながら九州に近づいたため
風が強まっています。

最大瞬間風速は、
五ヶ瀬町鞍岡で24.2mを観測しました。
これは、1月の鞍岡としては、
観測史上最大です。
しかも、1月の
これまでの1位は14.7mでしたので、
大幅に更新しました。
年間を通しても、4番目の強さです。

こんな時期に、こんな突風が
鞍岡で吹くなんて^o^;

ただ、鞍岡の強の最大風速は6.2mでした。

通常、最大風速の1.5倍から2倍の
最大瞬間風速が出るんですが、
約4倍という、これまた特異な事例です。

寒冷前線が温暖前線に追いついて、
閉塞してきていると予想され、
閉塞点が県内付近を
通過する予想になったため、
当初から雨が強まる計算もありました。
(金曜日にもコメントした通りです)

この閉塞点のあたりは、
低気圧から出ている閉塞前線が
温暖前線と寒冷前線に
枝分かれしている部分で、
南からの暖かく湿った空気が
集まってくる場所になるため
雨雲が発達しやすい
危険な場所になります。

そして、やはり、午後は、
北部の平野部を中心に
時おり発達した雨雲が通過しています。

特に午後3時ごろには
延岡の南に、なかなかに季節外れな
強い雨雲の帯がレーダーに映りました。

この雨雲の帯の向きと、
雨雲が進む向きが異なりましたので、
今回は事なきを得ていますが、
同じだったら、大変な雨の降り方を
したかもしれないような雨雲です。

この雨雲にとって、
竜巻注意情報も出ています。

やはり、これは春の雨です・・・

なお、この閉塞点は、やがて
低気圧が出来ることも多い場所です。
(午後3時には、閉塞点に
 低気圧が解析されました。)

南からの暖かい空気も流れ込み、
きょうは、
(金曜日に予想したように横ばいではなく)
夕方にかけて、
ジワジワと気温が上昇しました。


あすは、低気圧が東へ離れて、
弱い冬型の形になってきます。

県内は、平野部を中心に晴れますが、
山沿いは、東シナ海側からの
低い雲が流れ込みやすいでしょう。

冬型の天気分布で、
熊本県に近いエリアを中心に
弱い雨雲がかかる所がありそうです
寒気はまだあまり強くないため
雪にはならないでしょう。

冬型的な風の強さは、
平野部を中心にありそうですので、
洗濯物を干すときには
飛ばされないように
お気を付けください。

また、朝の寒さは
けさとあまり変わらず、
この時期にしては高い朝ですが、
日中は、冷たい風が強めに吹いて、
実際の気温よりも寒く感じるでしょう。
風を防げる上着がおススメです。

夜になると、次第に
朝の最低気温よりも気温が下がって
寒くなってくるでしょう。
お帰りが遅くなるかたは、
しっかりと暖かい上着の方が良いでしょう。

なお、きょうは、
やはりH2Aロケットの打ち上げが
延期されていて、
あすの予定になっています。

あすの打ち上げ予定時刻は、
午前10時34分とのことです。

詳しい飛行予定などは
公開されていませんが、
通常通り、南東方向に
飛んでいくことになるでしょう。

県内は、南から南東の空に
下層から中層の雲が多めに予想されるため、
キレイには見えにくいかもしれませんが、
この雲を抜けて伸びる
ロケット雲が見える可能性は
十分にあります。

お時間があれば、
10時35分ごろから数分間、
南から南東の空に注目してみてください。


一方、関東は、
今夜からあす朝にかけて
内陸を中心に雪が降る予想です。
都心でも、
雪のタイミングもあるでしょう。

あすの日中は、
雨に変わっていきそうですが、
あす朝にかけては、
交通機関の影響もあるかもしれません。

お出かけ予定の方は、
現地に着いた後の交通機関の乱れに
念のためお気を付けください。


上空の寒気の県内への流れ込みは、
あすよりも、
あさってから木曜日の方が
強まってきます。

あさってから木曜日は、
上空の寒気を伴った低気圧、
いわゆる寒冷渦が南下してくる予想で、
寒冷渦の南東側では
大気が不安定になりやすいため、
山沿いを中心に、
所々に雨雲がかかりそうです。
平野部でも、
にわか雨の可能性があります。

標高が高い所は、
雪になる所もあるでしょう。

今回のこの昇温と雨で、スキー場が
かなりのダメージを受けていますので、
回復する寒気になると良いのですが・・・

最近のぐずついた天気の間は
あまり下がらなかった夜から朝の寒さも
あさって以降、次第に戻ってきます。

体調管理に気を付けておきましょう。

寒冷渦自体は、
木曜日の後半には東に抜けるため
県内への影響は小さくなりそうです。

金曜日も、山沿いで
寒気の影響が残る可能性があるものの、
平野部を中心に広く晴れて、
プロ野球がキャンプインする土曜日は
広く晴れそうです。

全国に宮崎の青空が
アピールできるでしょう。


ということで、
回復が早まりましたので、
「連続降水アリ」の1月記録は
微妙にな予想になってきました。

ただ、あすもあさっても
強い風に乗って
ちぎれた雲が入ってパラッとしたり、
寒冷渦の南東側で雲が沸いたりして、
継続する可能性は無くはないので、
注目しておきます。

200127_1
午後は、南部山沿いで
雲の切れ間が出来て、
日が差しこみ、
東にある雨雲によって
虹が出来たようです。

こちらは、
えびの市で取材中の
田中記者より、
えびの市の白鳥展望所から
午後2時半ごろに
撮影されたもの。

かなりくっきりと
キレイな虹だったようです。
200127_2
土曜日夜からの
実況(速報)天気図の変化
(気象庁HPより)

停滞前線上の低気圧が
東に進むにしたがって、
温暖前線と寒冷前線の
性質を帯びてきて、
閉塞前線が出来る過程が
分かるでしょうか。

そして、午後3時には
閉塞点に低気圧が
解析され、
北の低気圧と別れました。
200127_3
午後3時の雨雲の様子
(気象庁HPより)

延岡の南の雨雲の帯が
帯の向きと
同じ向きに動くと
危険でした。
200127_4
土曜日からの気温変化

土日は
気温変化が小さく、
きょうは、夕方にかけて
ジワジワと上昇しました。

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