強い台風8号直撃!

ノダっち

19年8月6日(火) 17:56

台風8号は、
最盛期にしっかりと
その構造を保って、
午前5時ごろに
宮崎市付近に上陸しました。

レーダーや風の様子を見ると、
宮崎市の中心部よりは
北よりのエリアに
上陸したものと思われます。

新富、高鍋あたりでしょう。

暴風域には、
未明から次第に入ってきて、
やはりこのころから
特に風が強まりました。

上陸時の午前5時の
中心気圧は970hPaで、
最大風速は35メートルと、
強い勢力でしたので、
さすがに強い風も吹き荒れて、
倒木などの暴風による被害が
各地で発生しています。

最大瞬間風速は
宮崎空港で
39.6m(西南西・6日04:29)
西都で
34.5m(北西・6日04:54)
延岡市古江で
30.6m(東北東・6日04:13)
宮崎(気象台)で
29.6m(西南西・6日04:57)
延岡で27.7m(北東・6日03:38)
を観測しました。

一方、雨が特に強まったのは、
暴風域の中でも
特に中心が県内に近づいた後で、
県内に上陸後は、
県北部が雨の中心になっています。

これは、きのうも書いたように
東風が吹きやすいコースで
台風が通過していったためです。

西に進む台風の進行方向の右側では、
東からの風が吹いたため、
台風の中心よりも北側のエリアで
雨が強まりやすくなりました。

とくに、延岡市の北浦町付近には
スパイラルバンドと呼ばれる
台風の渦巻きを構成する
一つの腕のような部分の
通り道になってしまい
線状降水帯のような形で
次々と発達した雨雲がかかって、
記録的短時間大雨情報
発表されるくらいの降り方になっています。

記録的短時間大雨情報は、
数年に一度のような短時間での
集中豪雨の時に発表されるものです。

この情報が出るような状況だと
急に河川が増水したり、
低地の浸水が発生したり、
地盤が急に緩んだりと、
急激に状況が悪化してきます。

今回は、
解析雨量で時間120ミリと判定されて
発表されていますが、
実測でも、古江で時間95.5ミリという
古江での観測史上最大になる
猛烈な雨を観測していました。

この雨で、
浸水などの被害が発生しています。

恐れていたことの一つが起きました。

また、県の雨量計では、10時間で
350ミリを超えた所もあります。
なかなかの雨量です。


ただ、台風の北上に伴って
10時ごろからは
南部から雲が薄くなり、
午後にかけて晴れ間が出てきています。

晴れ間が出た後で、
ふたたび雨が降った所もあり、
やはり不安定です。

台風が南から連れてきている
湿った空気が、
午後になっても流れ込んで、
雨雲が作っています。

今夜からあすにかけては、
台風が南側に
点々と引き連れてきている雲も
断続的に入ってきそうです。

このため、スッキリ回復しません。

この前も言いましたが、
北に上がった台風では、
台風一過になりにくく、
台風一過はなりやすいのは、
東に抜ける台風です。

ただ、あすもきょうのように
晴れ間が覗く
タイミングや場所もあるのではないか、
と雲の様子を見ていると感じます。

日差しが戻ると、
暑さも強まりそうです。

台風のあと片付けをあすもされる際は
熱中症にもご注意ください。


あさってになると、
本州から九州上空で
高気圧が強まってきそうです。

このため、晴れてきます。

東風の影響で
低い雲が出やすい予想ですが、
各地で晴れ間もあるでしょう。

この高気圧の強まりにより、
9号が九州には
近づかない予想が強まってきました。

中国大陸で弱まる予想になっています。

ただ、弱まった後で
そのまま消滅しないような予想もあり、
お盆の週にかけてまだ気が抜けません。

また、きのうお伝えした、
9号の東に出来ている熱低も、
きょう午後3時に10号になりました。
こちらの動きも気になります。

本州上空で高気圧が強まるということは
普通に考えると、
8号のように西進をしても
不思議ではないのです。

ただ、太平洋高気圧が一枚岩ではなく、
隙間に上がって行きそうな予想もあり、
これまたハッキリしません。

出来れば、もう来てほしくないです・・・


今回は、970hPaの
明け方の直撃でしたので、
寝る暇がありませんでした・・・

ということで・・・
あすは、ちょっと
休憩させていただきますm( _ _ )m

また、あさってから
気になる奴らについて、
詳しくお伝えしますので、
ご確認ください。
190806_1
直撃前後の
レーダー画像
(気象庁HPより)
190806_2
昼ごろの
MRTから南西の空

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