梅雨の最盛期入り=大雨警戒

ノダっち

19年6月26日(水) 17:55

しっかり梅雨空が戻り、
いよいよ最盛期になってきたようです。

梅雨前線が北上してきました。

発表が遅れていた
九州北部、中国、四国、近畿でも
梅雨入りが発表されていて、
事後検討で見直されなければ、
史上最遅の梅雨入りとなります。

県内にも、前線本体による
発達した雨雲がかかって、
雨脚が強まった所もありました。

県の雨量計では、
午後2時までの1時間に
南部山沿いで
激しい雨も観測してきています。

午後は、前線の南側に入って
南東から吹き付ける
暖かく湿った空気によって
県内で雨雲が発達しているようです。

午後は、風も
モワっとしたものになってきました。

やっと季節が進んだ風です。

前線はこのまま
九州の北まで北上するものの、
あすにかけては、
南から北上してくる回転を持った雲が
影響してきます。

先週からマークしていた熱低が
いよいよ接近する予想です。

しかも、気象庁は、
台風になって接近すると
予想してきました。
雨に加えて、
台風(または熱低)が
近づいたときには、
風もそれなりに強まりますので
ご注意ください。

ただ、
このギリギリ台風(又は熱低)は、
足早に動いて行ってくれるでしょう。

もう一つ、
今夜からあす朝にかけては、
別の熱低が作用する可能性もあります。

実は、気象庁が
台風になると予想しているのとは別に、
きょう沖縄付近で
渦を巻いている雲があって、
熱低がもう一つできてきたのです。

そちらも、九州の西を
北上する予想になっています。

この熱低の東を北上する
暖かく湿った空気が
今夜から県内に入るため、
これによっても
雨脚が発達する所がありそうです。

さらに、あす日中には
台風に変わると
気象庁が予想している熱低も近づき、
この熱低による雨雲も入って、
中心に近い地域で
雨量が一気に増える恐れもあります。

景色がかすむ様に
大粒の雨が降ってきたときには、
道路の冠水などに注意・警戒が必要です。

また、あすにかけて
総雨量が多くなる恐れもあり、
土砂災害に警戒が必要になる
恐れもあります。

気象庁HPのメッシュ情報などで、
お住まいの地区の情報を
適時ご確認にください。

急な河川の増水・はんらんにも
注意・警戒しましょう。


あす、ギリギリ台風(又は熱低)が
宮崎の東に離れた後は、
天気がいったん回復しそうです。

あすの夜からあさっての
午前くらいは晴れ間が出る可能性も
十分にあるとみています。

暖かく湿った空気があるところに
日差しが差し込んでくると
蒸し暑さが強まるでしょう。

ただ、安定はせずに
午後を中心に
にわか雨の可能性もあります。

土曜日以降も、
梅雨前線の影響が続いて、
雨が降りやすくなる可能性もあり、
来週にかけての
雨の情報にご注意ください。


さて、上の方に、
熱帯低気圧が台風になると、
「気象庁は予想している」と
わざわざ書かせていただきました。

その心をメモしておきます。

なんだか怪しいなぁ、
と思っているのです。

海面水温は
沖縄付近まで27度くらいありますが、
九州南岸では
まだ25度前後くらいで、
この海面水温が
下がるエリアになっているのにもかかわらず、
わずかに発達して
ギリギリ台風の勢力になるという
予想になっています。
(最大風速
 17.2メートル以上が台風で
 それ未満は熱低で、
 あす朝の予想最大風速は
 18メートルという発表です。)

日本のコンピューターの予想でも
発達する予想はあるので、
発達すること自体に疑問はないものの、
この発達は、
熱低としての発達というより、
温帯低気圧に変わる過程での
発達ではないかとみています。

これは、台風が
日本付近で弱まるときにも
温帯低気圧になって再び発達する
よくあるパターンです。

今回は、
完全に温帯低気圧とも言いにくく、
どうやら
熱低の性質を残してそうなので、
基準を越えれば台風となることにも
異論はないんですが・・・

それでも、九州南岸で
時速40キロ以上が予想されていて、
上空の偏西風に乗ることがうかがえます。
偏西風にのるということは、つまり、
温帯低気圧に変わりつつある
状態になる予想を示唆しているのです。

気象的に見ると、
台風として発達するというよりは、
温帯低気圧に変わる過程、
とみていると指摘しておきます。

で、そもそも、
そこまで発達するのかも、
疑問もあるのですが、
いずれにせよ、
台風だろうが熱低だろうが
温帯低気圧だろうが、
近くを通れば
大雨を降らせることには、
変わりなさそうです。

そういう面で考えた時に、
台風になれば、
注目と危機感も高まる効果は
あるのかもしれない、
とも感じています。

大きな被害をもたらさないように
と願いつつ、
どんな振る舞いをするか、
注目するあすです。
190626_1
午後1時の
衛星可視画像

沖縄の南には、
雲の渦巻きがあり、
こちらは
きょうこのあたりで
発生した熱低です。

一方、
台風になると
気象庁が予想している
熱低はさらに南にある
雲の塊で、
中心がよくわかりません。
190626_2
きのうの
海面水温図
(気象庁HPより)

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