伸びる光と影

ノダっち

18年8月30日(木) 17:25

真夏感満載の夕空には
楽しみがたくさんあります。

入道雲が
怪獣の行列の様になったり、
キレイな夕焼けを
醸し出したりするのですが、
昨夕の西の空には
伸びた光と影
ご覧になった方が多かったようです。

SNSに投稿されているのも
いくつか見ましたし、
MRTにも投稿をいただきました。

これは、
薄明光線と呼ばれる現象で、
薄明光線の代表的なものは、
雲の隙間から光の帯が
地面に差しているように見える
天使のはしごです。

そして、昨夕のように
とくに下から光が伸びる現象は
反薄明光線とも呼ばれます。

昨夕は西の空に入道雲があり、
その向こうに夕陽があって
雲が夕陽を遮って影を作って
その影が
空に伸びたように見えたのです。

県内では、夏に山沿いに
入道雲ができることが多いため、
夏の夕暮れ時には
ちょくちょく見られます。

日の入りが早くなってきて、
皆さんが
空に目をやりやすい時間帯と
日没の時間帯が重なってきて
昨夕に目にされた方が
多かったのでしょう。

また、朝に
海上に入道雲があるような
不安定な天気の時や冬にも
日の出時間帯に
見えることもあります。

早起きは三文の徳でしょうか!?


きのうも、午後から
やや不安定になってきましたし、
きょうも、朝から
鹿児島県側から入ってくる雲で
所々に雨雲がかかっています。

太平洋高気圧が
東に後退し始めたようです。

雲が増えたことで
暑さが弱まった所もありますが、
日差しを遮る雲が
かかりにくかった所は、
きょうも
気温が上がりやすくなりました。

とくに、きょうは
南西からの風が吹きやすく、
海風に変わった時間が短かったため
宮崎市で気温が上昇しています。

8月終わりにきて
もしかしたら、猛暑日も?
と注目していたのですが、
34.5度で止まりました。

それでも、十分に
熱中症に注意が必要な
暑さになっています。


高気圧は、このまま
週末にかけて
九州付近で弱まる予想です。

このため、週末は
不安定な空模様になるでしょう。

ただ、ハッキリと
秋雨前線が南下してくるほどの
予想でもなくなりました。

ということで、
晴れ間が出る可能性もあります。

晴れ間があっても
雨具を準備して出かけるのが
おススメの週末です。

晴れ間が出ると、
きょうのように暑くなりますので、
熱中症予防も心がけましょう。


一方、高気圧が
東へ後退していく予想になったため
台風21号の5日予報の中心線も
九州まで向かわずに
本州の南で北を向いています。

九州に近づく前に
北東に向きを変える可能性が
高くなってきたことを示唆する
予報円とも解釈できるでしょう。

ただ、まだ予報に幅があって、
西寄りの可能性がかなり残る中で
週末には、日本の南で
猛烈な勢力になる予想が
発表されてきましたので、
今後も、この傾向が変化しないか、
注視しておく必要があります。

なお、
きょう発表された一ヶ月予報では、
来週末から一週間の平均気温が
平年並みか平年より低いと
予想されてきました。

来月後半も、平年並みの予想ながら、
40:30:30の
やや低め寄りの平年未予想です。

台風21号は、
秋の台風らしく
季節を進める台風
なるかもしれません。
180830_1
MRT視聴者投稿に
送っていただいた
昨夕の
小林市で観られた
反薄明光線
180830_2
キレイだなぁ
とただ思って撮った
きのう午後7時過ぎの
MRTから西の空

もう少し前なら
雲の影も
観られたのでしょう。
180830_3
午後3時の
衛星可視画像

台風21号の目が
ハッキリと
つぶらな瞳が
見えてきています。
きょう午後3時で
中心気圧950hPaの
非常に強い勢力と
なりました。

一方、
フィリピンの東の雲は
まだまとまりが見えません。

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