そろそろウィルタネン彗星
18年11月28日(水) 17:31
やはり気温が上がっていません。
朝から弱い雨雲がかかっていて、
ほぼ横ばいの気温です。
昼間もヒンヤリと
感じられたかもしれません。
午後3時までの最高気温は、
15度前後の所も多く、
所々で12月並みになっています。
朝までに
最高気温が出た所もありました。
ただ、今夜には
天気が回復に向かう見込みです。
あすは、
朝からスッキリと晴れます。
お待ちかねの洗たく日和です。
その分、朝にかけては
放射冷却も効いてくるため
この時期らしい寒さに戻るでしょう。
平年並みに戻る程度ですが、
今朝との差が大きいため
体調を崩さないように
お気を付けください。
日中は、この時期らしい
過ごしやすい陽気になりそうです。
あさっても、引き続き
良く晴れるでしょう。
ただ、夜以降は
薄雲が増える可能性もあります。
今日の資料では、
土日ともに
大きな崩れがない予想になりましたが、
雲が多く、
にわか雨の可能性があるかどうか、
今後の見解をご確認ください。
週明けから来週中ごろは
ぐずつきそうです。
さらにその後、
後半に回復する晴れが、
どこまで続くか・・・
日曜日まで何とか^o^;
さて、天気の回復は
洗たく日和とともに、
ノダは夜空も楽しみに
待っていました♪
ちょくちょく
星の写真を載せるたびに
思わせぶりに書いていましたが、
いよいよその時が近づいています。
実は、先日、
モーニングてらす!でも
少しお話した、
肉眼で見えるかもしれない彗星が
近づいているのです。
その彗星の名前は
ウィルタネン彗星と言います。
(Wirtanen=ワータネンと
記載のものもあり)
ノダが、先月から
星空を撮影しに出かけて
リハビリしていたのは
この彗星を撮影するためです。
まずは、そもそも彗星とは、
という話から書いていきましょう。
ちなみに、彗星は、
ノダの気象の前の専門分野です^o^
彗星は、以前にも
紹介したことがありますが、
汚れた雪だるまともいわれ
主に氷(水)で出来ていて、
その周りに砂がついているような天体で、
太陽に近づくと氷が解け
宇宙空間にチリやガスを放出し、
それが太陽によって光って見えるため
尾を引いたように見えるのが特徴です。
彗星の中には、
一度だけ太陽に近づいて
その一度だけ
地球から見える非周期彗星と、
周期的に太陽に帰ってくる
周期彗星があります。
いずれも、
彗星の通り道(軌道)は
太陽を焦点としていて、
離心率が1の放物線や
1より大きい
双曲線の軌道だと非周期になり、
離心率が1より小さいと
楕円軌道の周期彗星になるのです。
軌道の話は、ちょっと
数学を思い出してみてください^o^;
2013年に、
明るく見えるかもと期待されながら
太陽に近づきすぎて消滅した
アイソン彗星は、非周期彗星で
二度と太陽に帰ってこない彗星でした。
ウィルタネン彗星は、
1948年にアメリカの
カール・ウィルタネンさんが発見した
太陽の周りを5.4年で一周している
周期彗星です。
しかも、短い周期で回っています。
木星の軌道あたりと
地球の軌道あたりを
ぐるぐる回っているのです。
ということで、ウィルタネン彗星は
もう発見されてから
何度も太陽に帰ってきているのですが、
地球との距離などの条件が悪く
いつもはあまり明るくなりません。
それが、今回は、来月16日に、
地球と月の30倍くらいの距離まで
地球に大接近します。
月と地球の30倍って、
けっこう離れていると
思われるとも思いますが、
宇宙の中ではなかなかに
大接近の距離です。
ちなみに、太陽と地球の距離の
およそ25分の2の距離になります。
(約0.08天文単位)
(1天文単位=太陽~地球の距離)
しかもその少し前の12日に
太陽と最も近い点(近日点)を通過して
明るくなっているため、
今回は、発見以来で
最高の観測条件ともいわれています。
ただ、
彗星の直径が1km少ししかない、
と見積もられていて、
小さめの彗星です。
ノダが
空に興味を持つきっかけになった
76年で一周するハレー彗星は
平均直径が
11キロと見積もられていて、
こちらは大型の彗星になります。
ハレー彗星に比べると、
およそ10分の1です。
このため、どこまで
立派な尾を引いてみられるかは、
期待を割り引いて
待った方が良いかもしれません。
丸か楕円のぼんやりした
光が見える程度ではないか、
とも思っています。
とはいえ、
それでもかなり
ワクワクしているノダです^o^
短くても少し尾が見えるのを
ちょっと期待しています^o^
来月中旬を中心に
4等星よりも明るくなる予想ですので、
オリオン座の三つ星の下にある
小三星(真ん中にオリオン大星雲)が
見える所では、
肉眼でもぼんやりと見えると
期待して良いでしょう。
ただし、上に書いた通り
肉眼でのこの手の彗星は
基本的にボンヤリです。
今夜遅くには
またきれいな星空も
見えてきそうですが、
まだ彗星自体が
十分に明るくなっておらず、
遅い時間帯は
月が出て空が明るくなりますので、
観測にチャレンジしてみるなら
あすの夜の方が良いでしょう。
すでに先週後半で
6等星よりも
明るくなっているようですので、
今週の月明かりがない時間帯に
空の暗い所に行けば
ぼ~~んやりと
見える可能性もあります。
写真には、写ってくれるでしょう。
現在は、くじら座付近にあって、
今後、エリダヌス座付近を通り、
12月中旬には
おうし座に進んで行く予想です。
来月中ごろの見ごろのころには、
スバル(プレアデス星団)や
1等星アルデバランが
目印になってくるでしょう。
現在は、
近くに星座がメジャーではなく
目印を付けにくい場所にあって
星空を見慣れていないと
見つけにくいかもしれません。
宮崎市だと、
あすの午後7時半ごろで
南西の空で
地面から25度くらいの高度、
腕を伸ばした時の
こぶし二つ分半くらいの高さです。
(個人差があり)
来月14日の深夜から15日の明け方は
毎年恒例の
ふたご座流星群もあります。
この流星群とのコラボも楽しみです。
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