気になる土砂災害

ノダっち

18年4月11日(水) 17:17

昨秋から発生し、
この冬の寒さの一因にもなったと
考えられているラニーニャ現象は、
「この春で終息する見込み」
と昨日、気象庁が発表しました。

ラニーニャ現象は、
太平洋赤道域東部の海面水温が
低くなる現象で、
エルニーニョ現象の逆です。

ラニーニャ現象発生時は、
赤道域での東風が強まり、
インドネシア近海での
海水温が分厚く高くなるため、
積乱雲が出来やすく
(対流が起きやすく)なって、
上昇気流が起きやすくなります。
(もっと詳しく知りたい方は
 気象庁HPのこちらをどうぞ。)

この上昇気流が
この冬の寒気の南下しやすさに
寄与したと考えられているのです。

ただ、昨日の気象庁の発表では
3月は、ラニーニャ現象時の
特徴的な気象現象にならなかった、
と発表されています。

一方、今後はラニーニャが終息し、
夏はエルニーニョでも
ラニーニャでもない
状態になるだろうという
予測が発表されました。

2000年以降の
ラニーニャが終わった宮崎の夏は、
暑くなった傾向があるようです。
今年も、今のところ
暑くなる方向の予想になっています。

夏の天候というと、暑さとともに
その前の梅雨の傾向も
気になる所なのですが・・・

このパターンでは
6月の雨量が
多い傾向も気になります。

災害につながらない
夏を乗り切れる水を蓄えられる
雨の降り方で
あってほしいものですが、、、


きょうは、大分県で
気になる土砂災害が発生しています。

雨が降っていない中で発生しました。

数日前に降った雨の量も
それほど多くありません。

何が原因なのでしょうか。

しかし、これに似たことは
近年の県内でも時々起きていて、
少ない雨量や雨が無い場面での
土砂崩れや斜面崩落
ココでも何度か書きましたし、
皆様の記憶にもあると思います。

県内の場合、
このタイプの土砂崩れで
たまたま人的被害が
大きく出なかったため
大きく扱われませんでした。

被災されてしまった方のためにも、
原因がしっかり調査されて、
このところ、気になっている
少ない雨での土砂崩れへの
対処方法が見つかるように
願いたいです。


きょうの県内は、
弱い前線の南下で
所々に弱い雨雲がかかりました。

晴れ間もありましたが、
不安定な空模様になっています。

一方、前線の南側で
暖かい空気が流れ込んだため
日差しが弱まっても
過ごしやすい気温になりました。


あすは、前線が抜けて
高気圧に覆われます。

あすからあさってにかけては、
広く晴れそうです。

あすは北からの風になりますが、
寒気の南下はあまりなく、
陸上の長い距離を吹いてくる間に
暖められた風によって
県内内陸を中心に
気温が上がりやすいでしょう。

汗ばむくらいの
暑さになる所もありそうです。

崩れ始めが金曜日の日中の
可能性は低くなってきました。

早くて、
金曜日の夜以降となるでしょう。

土曜日は次第に雨が降りやすくなって
日曜日の早いタイミングにかけて
前線が通過して雨が降りそうです。

日曜日の日中以降は、
次第に天気が回復に向かうでしょう。

日曜日の午後以降は
風が冷たくなる可能性もあります。
今後の情報で確認しましょう。

来週にかけての天気は、
小刻みに変わります。
180411
寒かったこの冬の
要因
(気象庁HPより)

ラニーニャ現象が
要因の一つと
なっています。

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