噴煙5000m、火砕流400m

ノダっち

18年4月5日(木) 16:57

新燃岳が、11日ぶりに
爆発的噴火をしました。

一昨日から
火山性地震が増えるとともに、
傾斜計でも山体がわずかに隆起する
傾斜変動も観測されていましたので、
この2日ほどで
貯まったガスの圧力で
一気に噴きあがった
ということでしょうか。

噴煙は火口上5000mと
今年に入っての一連の噴火では
最も高い高度が発表されています。

ひまわり8号でも、
流れる噴煙のかたまりが、
日の出後から
ハッキリと写っていました。

宮崎市付近も通過しましたので、
市内でも
ちょうど通勤の時間頃に
降灰を感じられたでしょう。

MRTが設置している情報カメラでも
久しぶりに火山雷も捉えていて、
今回の噴火による
噴煙の多さを
推し量ることが出来ました。

この噴煙によって、
火口の南東の縁から400mほど下る
ごく小規模な火砕流もあったと
気象庁が発表しています。

ただ、恐れている
いわゆる準プリニー式噴火と呼ばれる
2011年1月26~27日の噴火タイプの
噴火ではなかったようです。

午前6時台に
ライブカメラで観えた噴煙は
弱弱しいもので、
午前7時過ぎには
気象台からも噴火が停止と、
発表されています。

傾斜計は、今日の噴火の後
山体が沈降する傾向を示した
ということなのですが、
GPSは、再び伸び始めていて、
この伸びが止まらないと、
噴火活動の全体的な終息には
向かいそうにありません。

まだこのタイプの噴火は
断続的に起きてしまうのでしょう・・・。

これ以上の
大規模なものにならないことを
祈るばかりです。

今後も、日々の
風向きなど確認しながら
対応していきましょう。


一方、天気は
久しぶりの下り坂に向かっています。
新燃岳の様子も、
掴みにくくなってきました。

日中にかけて
意外と晴れ間も多く残りましたが、
雲も多くなっていて、
所によって弱い雨雲も
かかってきています。

あすは、前線が南下して
午後を中心に雨が降りそうです。

山沿いを中心に
早い所は昼前からパラパラして、
午後は、各地で
ザっと降るでしょう。
雨脚がやや強まる所もありそうです。

前線が通過する前までは、
暖かい風が吹いてきますが、
前線が通過して雨が止んだ後、
風は冷たくなってくるでしょう。

あす夜には止んできそうですので、
朝は、降っていなくても
忘れずに傘を
持って出かけないといけませんが、
夜のお帰りの際には
置忘れにもお気を付けください。

お帰りが遅くなる方は、
一枚、羽織れるものもあると
安心でしょう。


土曜日は、寒気流による上空の谷で
山沿いを中心に雲が多くなりそうです。

その分、
風が冷たく感じやすいでしょう。

そのまま日曜日にかけては、
朝にかけて放射冷却が効くと
冷え込みが強まりそうです。

ただし、雲が少なくなるかどうかで
日曜朝の冷え込みは変わるでしょう。

いずれにしても、
今週のこの陽気からは
一転しての空気の冷たさになります。
体調を崩さないように
お気を付けください。

なお、あすの雨上がりから
あさってにかけては、
うっすらと
黄砂が飛来する可能性もあります。

雨上がりで洗濯を干す際には、
景色の霞が弱いことを
確認したほうが良さそうです。

その後、来週は
春らしく細かく天気が変わっていきます。

きょう発表の一ヶ月予報も、
今週末の寒の戻りは一時的で、
再来週以降の気温は、
平年並みか平年より高い予想です。

しかも、周期的な天気変化の中で
平年よりも曇りや雨の日が多い、
という予想になりました。

早くも反動でしょうか^o^;
180405_1
明け方の噴火と
それによって発生した
火山雷

(MRTが新燃岳の
南側に設置している
情報カメラの
映像より)

こちらから
ライブ映像を
ご覧いただけます。
180405_2
MRTのそばに
一晩停めていた
自転車のサドルに
付いた火山灰

とても細かい粒子で
非常にサラサラしていて、
桜島の火山灰とは
全く異質なけさの
火山灰でした。
180405_3
ソメイヨシノは
スッカリ終ってきた
宮崎ですが、
八重桜が
キレイに咲いています。

JR宮崎駅近くの
線路沿いでは
ツツジとともに
楽しめています。
180405_4
午前7時の
ひまわり8号による
可視画像

宮崎市付近に
モヤモヤと
茶色っぽく
写っているのが
明け方に
新燃岳から出た
噴煙です。

このあと、
午前10時ごろにかけて
日向灘に抜けました。

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