もう十分に降っています

ノダっち

24年6月25日(火) 18:00

南部は、連日の明け方の雷で
寝不足になっている方も
いらっしゃるかもしれませんね。
 
梅雨前線が九州南部付近にあって
前線の活動が微妙に
強弱している状況で、
強の時にちょうど県南部付近を
雨雲が通りやすい
状況になっているようです。
 
けさの活発な雨雲は、
発達した雨雲の列と
列全体を動かす風の向きが
交わる形でしたので、
列が動いて
一時的な雷雨で助かりました。
(列を動かす風向きと
 列の向きが揃ったときに
 いわゆる豪雨をもたらす
 線状降水帯が発生しやすくなります)
 
日中は、雨雲が弱まって
晴れ間が出て
蒸し暑さが強まった所もありますが、
昼ごろからは再び所々で雨も降っています。
 
 
あすにかけては、
梅雨前線があまり動きませんので
引き続き、南部山沿いを中心に
急な激しい雨に注意しておきましょう。
 
雷にも注意が必要ですし、
昨日もお伝えした通り、
地面の中の水が抜けきらないため、
一日の雨の量が多く無くても、
土砂災害や河川増水など
危険度が上がりやすい状態ですので、
キキクルなどご確認下さい。
 
きょうよりもあすの方が雨が降りやすく、
蒸し暑さは少し控えめでしょう。
 
あさって金曜日も雨が降りやすくて、
山沿いを中心に
雨が強まる可能性があります。
 
土曜日は、いったん
梅雨前線が九州の南に南下して
太平洋高気圧の中に突っ込んで
活動が弱まっていきそうです。
 
日曜日になると、
太平洋高気圧が強まってきて、
梅雨前線は
九州の北に延びるようになってきます。
 
平野部では、晴れ間が出やすくなる
傾向のあるパターンです。
 
暑さが強まるでしょう。
 
さらに月曜日以降は
南の太平洋高気圧が
どんどん強まってきて、
来週は、夏本番を感じる空が
広がってきそうです。
 
平年より早めの
梅雨明けの気配も見え隠れしますが、
まだ、きょうの10日予報の資料だと
来週後半以降も
太平洋高気圧が安定して強い状況は
予想されません。
 
また、そのまま梅雨明けとなるかどうかは
来月後半にかけても
梅雨前線が南下してこないかどうかを
見極められるかどうかでしょう。
 
これは、難しい作業です。
 
ただ、梅雨明け後の
「戻り梅雨」という言葉もありますので、
その後の雨に関しては
そういう扱いで良いと思います。
 
まずは、
暑さへの警戒を呼び掛ける意味で
1週間程度でも晴れて暑くなりそうなら、
梅雨明けとして、
暑さへの警戒にシフトしたいと
ノダとしては考えているのですが、
今のところ、そのタイミングも
ハッキリは見えていません。
 
また、きょう発表の
気象庁の3か月予報でも
7月の前半は
平年並みに曇りや雨の日が多い、
という予想になっていますので、
現段階で、気象台としては
平年(7月15日頃)よりも早い
梅雨明けの可能性は
考えていないように見えます。
 
なお、
宮崎のきのうまで30日の雨の量は、
平年並みから
平年の1.5倍くらい降っているので、
もう十分です。
 
平年より早めに梅雨明けして
梅雨の期間が短くなったとしても、
夏の水不足を心配せずに済む
雨の量は確保できていると思われます。
240625_1
けさの雨上がりの
宮崎市の空

少し青空も見えました
240625_2
明け方に通過した
発達した雨雲
(気象庁HPより)

帯はだんだんと
南東に動いて
午前7時ごろには抜けました

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