雲隠れ

ノダっち

18年3月7日(水) 17:13

きのう、ついに
溶岩が火口内に出てきて、
爆発的噴火を繰り返すようになり、
1日から始まった今回の噴火活動は、
次のステージに入ったと思われます。

夜間には、
噴煙が火口内の溶岩に照らされて
赤く見える火映が見えたほか、
小さな熱せられた噴石が
吹きあがる様子も
監視カメラなどにとらえられました。

けさも、火口上3000mまで上がる
噴火が起きましたが、
日中は雲に隠れて
姿は見えなくなっています。

きょうも東風が吹いていて、
鹿児島県側に噴煙が
流れていると思われますが、
えびの高原の
気象庁のライブカメラにも
汚れがついていましたので、
えびの高原方向にも
やはり流れたようです。

山が雲に隠されて
見えなくなった分、
不気味さを感じます。

見えにくくなった後も、
時おり地震計の振幅が
大きくなっていて
溶岩を噴出させていることでしょう。

あの火口に出てきている溶岩が
今どうなっているのか、
非常に心配です。

火口内に、たくさんの溶岩が
たまってくることがなければ
よいのですが・・・

GPSや傾斜計のデータにも
変化が出てきました。
地下の溶岩の状況にも
変化が出てきているのでしょう。

ひとまず、あすまでは
見えにくい状況が続きます。


きょうは、東風によって
次第に雲が広がってきて、
宮崎市内は
昼頃から弱い雨を感じました。

昼間の気温が
上がりにくくなっていて、
平年を下回った所が多く
広い範囲で
1月から2月並みになっています。

日差しもなく、
雨が降り出したところほど、
より冷たい空気が感じられたでしょう。

先日の初夏の陽気から一転しての
冬の寒さですので、
体調を崩さないように
お気を付けください。


あすには、前線を伴った低気圧が
九州付近を通過しそうです。

このため雨が降りやすく、
低気圧が近づくタイミングを中心に
雨脚が強まる可能性があります。

火山灰がたくさん降ったところや
落ち葉が残っているところなど、
道路の冠水などにご注意ください。

また、落雷や突風の発生にも
注意が必要です。

朝にかけては気温があまり下がらず、
朝の気温は4月から5月並ですが、
日中は、気温が上がりにくく、
逆にひんやり感じる可能性もあります。

あすの夜には、低気圧が、
東へ抜けて行くため
天気が回復に向かいそうです。

等圧線が縦じまで
冬型になります。

平野部から晴れてきますが、
山沿いは、
寒気による雲もかかりやすいでしょう。

また、あさってにかけて
上空の寒冷渦が近づくため
大気の状態が
不安定になる可能性もあります。

あさっては、晴れ間があっても
油断できない空模様かもしれません。

また、あすの前線の接近、
寒冷渦の接近で上空の風向きも
変わりやすくなりそうです。

下層と上層で違う風向きにもなりやすく、
吹きあがった噴煙の流れも、
複雑になるでしょう。

明日以降、県内の広い範囲で
降灰の可能性について
考えておいたほうが
良いかもしれません。


週末には、
移動性の高気圧に
しっかりと覆われてくる予想に
なってきました。

次の晴れは、
3日~4日くらいは続きそうです。
180307_1
昨夕の、
赤い溶岩を
見せていた
新燃岳火口
(気象庁HPより)
180307_2
雲に山頂を隠しつつ、
下層雲を超える
大きな噴煙を
上げていた
けさの新燃岳
(気象庁HPより)
180307_3
新燃岳噴火の取材を
周辺地域で
行っている
都城支社の
松本記者より、
午後4時半ごろに
都城市の吉之元町で
虹が出ました、
と写真が来ました。

こちらでは、
少し晴れ間も
あったようですね。

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