立秋の台風5号一過

ノダっち

17年8月7日(月) 16:55

のろのろお騒がせな奴でした。

大雨の影響もありましたし、
風によるけがをされた方も、
いらっしゃって、
残念な思いもあるのですが、
それでも、
木曜日に最大級にビビった
あの予報円の中心線にならなくて、
少しホッとしています。

このノロノロで
あの西寄りの進路を通っていたら、
確実にもっともっと
大きな被害になったことでしょう。
雨も大幅に増えたでしょうし、
風もさらに強かったと思います。

結果的に、九州に上陸せずに
金曜日のオンエアで、
東寄りになれば
少し影響が小さくてすむとお伝えした
そちら側を通りました。

東風が続く西側進路に比べ、
東側進路だと
北からの風に途中から変わって
雨が弱まりやすくなったのです。


ノロノロがこの台風の特徴だったのは、
昨日のOAときょうのNextでも
その理由を解説した点ですが、
もうひとつ特徴的だったのは
暴風域に入る前に
最大瞬間風速を観測したことでしょう。

強風域に入ってきた土曜日の夜から
風が強まっていて、
いつもの台風の強風域よりも
風が強いなと感じていました。

暴風域の外側に、
気圧の傾きの大きい所があったのでしょう。

九州の南海上に接近する前に
台風の目が広がって、
少し弱まったことと関係ないだろうか??
などと推察してみますが、
その先、いまは頭が回りません^o^;

もう一つ、
海面水温が高い九州の南に進んできて、
再発達しなかったことも、
特徴というか、不思議な点でした。
九州や九州南の島々の
陸地の影響を受けたのでしょうか。。。

などと昨日考えていたら、
きょうになって
またこの台風で不思議なポイントを
目にしました。

宮崎の東を北上していた時、
中心気圧を975hPaに落としたのですが、
きょう四国の南に行って
再び970hPaと下がったのです。
つまり、少し発達しました。

海水温が高いことが大きいのでしょうが、
ホントになかなかに興味深い存在です。

まだまだ不思議なこともたくさんですし、
風が弱い所を進む台風の予報も
フラフラしていましたし
なかなか難しいのが現状といえますね。

結局、台風5号は、、
四国にも上陸せず、
室戸岬を通過し、
きょう午後3時半ごろ
紀伊半島・和歌山県の北部に
上陸しました。

この上陸するまで、
レーダーでははっきりと中心の目が
映っていて、
しっかりと台風の構造を保ったまま
上陸しています。

この台風の影響で、甲子園も
開会式と初日の試合が
昨日のうちに延期が決定されていましたが、
仕方なかったですね。
あすから
熱い戦いを繰り広げてもらいましょう!


一方、きょうの県内は、
朝から次第に晴れてきて
気温が上がりました。

台風が運んできた暖かい空気が
強い日差しで温められた地面から
さらに熱を受け取って、
また、
台風の影響による強めの西風で
山を越えて気温が上がる
フェーン現象も加わったのでしょう。

宮崎空港で、36.3度と
今年の県内最高まで上がりました。

台風の後片付けは
熱中症との戦いだったかと思います。


あすも、
晴れて洗濯物もよく乾きそうですが、
厳しい暑さも続きます。

熱中症対策を万全にしてお過ごしください。

西よりの風が
強めに残る所尾ありそうですので、
引き続きご注意下さい。

あさってには、気圧の谷が通って
雲が多くなりそうです。
雨が降る可能性もあります。

台風がこんな時期に
こんなところをのろのろ進むくらいで、
太平洋高気圧は
やはり普通の強さではありません。

台風5号によって
普通の状態にも戻らなかったようです。

今のところ、次の台風の気配はありません。
しばらくはゆっくりしたいです。

ノロノロ台風対応、
疲れました^o^;

170807_1
きょう昼頃の
大淀川下流域

茶色い濁流と
青空のコントラストが
台風一過っぽい景色です。

晴れ始めた時間は、
少し秋の雰囲気も
感じられた空でした。

そう、きょう、
実は立秋です。
170807_2
上の写真の位置も
きのうの夕方、
川の水位上昇と
満潮時間帯が重なって、
河川敷が
冠水していました。
(視聴者提供)
170807_3
土曜日の夕方は、
台風時に独特の
少し色が付いた
空が広がりました。

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