この雲ってもしかして・・・

ノダっち

17年7月19日(水) 17:12

中四国から関東にかけて
梅雨明けが発表されました。

雲が多めになっている九州北部は
梅雨明けから取り残された形です。

昨夜から次第に南下した
活発な雨雲が
九州の南でさらに発達してまとまり、
この上中層の雲が
九州に広がっています。

朝にかけては、県内にも南部に
やや活発な雨雲もかかりました。

この九州の南でまとまった雲ですが、
レーダーを連続で観ますと
渦を巻いているようにも見えます。

弱い熱低のような状況で
雲が発達したものかもしれません。
また、衛星画像で見ても、
上層雲の吹き出しの形なども
熱低のそれっぽいものにも見えましたが、
気象庁は、
きょう午後3時までの段階で
天気図上に
何のマークも表示させませんでした。

九州の南海上は、
海水温が29度以上あり、
熱低が発生しても
何ら不思議ではない状況です。
海水温の高さが
この雲を発達させたのではないか、
とも感じています。

ただ、この雲のかたまりは、
あすにかけて
次第に東に抜けていく予想で、
次第に県内への影響は
小さくなっていくでしょう。


日差しが少なくなった分、
気温の上昇は抑えめになっています。

少ししのぎやすい暑さだったでしょうか。

でも、湿度が高いので
引き続き
熱中症には気を付ける必要があります。

明日朝にかけても
熱帯夜の所もありそうです。


あすも高気圧が弱くて不安定ですが、
きょうのこの雲が抜ける見込みで、
その分、日差しは多くなるでしょう。

気温が上がった午後には、
再び大気の状態が不安定になって
所によりにわか雨の可能性もあります。

局地的に、
急に発達して激しい雷雨になる恐れもあり、
午後の雲行きには注意しましょう。

とくに
冷たい風など吹いてきたら要注意です。


少なくとも来週中ごろにかけても
太平洋高気圧が
しっかりと覆ってきそうな
資料になっていません。

夏空が広がっても、
夕立には注意が必要な日が続くでしょう。

とくに、
金曜日にかけては
にわか雨が起きやすい可能性があります。

きょう九州の南で出来た
熱低っぽい雲のかたまりは、
あす朝の予想天気図上で
低気圧マークで表現されていますが、
資料上の性質では温帯低気圧とは
言いにくい低気圧です。

しかし、
熱低ともなっていませんので、
熱低のたまごの低圧部的な
扱いなのでしょうか。

東海上からは太平洋高気圧が張り出して、
大陸側からも高気圧が張り出しているため、
この熱低的な低気圧は、しばらく
動きが取れなくなる可能性があります。

このまま弱まれば良いのですが、
海水温が高いだけに
今後、どのようなふるまいをするか
注目しておきたい存在です。

また、来週の中ごろには
前線性の降雨帯を予想する資料もあり、
今後の新しい予報でご確認ください。

県内の、この不安定な天気は
先週の梅雨明け発表の際にも
懸念していると
お伝えしていた通りで、
たしかに、もうこの不安定な天気も
梅雨前線の影響ではないようなので、
先週の梅雨明けで
良かっただろうとは思っていますが、

さて、太平洋高気圧は
いつになったら
しっかりと強まって
覆ってくるようになるでしょうか^o^;
170719_1 午後3時過ぎの
衛星画像

九州南を中心に
弱く渦を
巻いているような
雲になっています。

また、
この雲のかたまりから
上層の雲が
吐き出されている形も
南海上で
雲が渦を巻くときの
形に似ています。
170719_2 きのうの
海面水温図
(気象庁HPより)

九州南岸付近は
平年より1度ほど
高めになっています

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