駆け抜けた台風3号と新情報

ノダっち

17年7月4日(火) 17:29

足早に駆け抜けた
台風3号でした。

海水温が高くないエリアに入っても
暴風域を伴ったまま長崎市付近に
午前8時ごろに上陸しています。

速かったため、
衰える暇もなかったのかも
しれませんね。

山沿いでは
午前中に時間30ミリを超える
激しい雨を観測したほか、
延岡市の古江では
26.4メートルの
最大瞬間風速も観測しています。

台風の中心は
大分の南部を通過しましたので、
北部では、風も強まったでしょう。

こんなに高速で日本付近を動くのは、
夏の台風の動きではありません。
太平洋高気圧は、
やはり弱かったですね。

昼ごろには
中心が大分の東に抜けて、
正午過ぎに宇和島に再上陸し、
県内からは次第に離れて行っています。

それとともに、
ゆっくりと天気も回復してきました。


あすの県内は
平野部を中心に晴れ間があるものの、
湿った空気が流れ込むため雲が多く、
山沿いを中心に
所々でにわか雨がありそうです。

洗濯物も日差しに当てられますが、
空模様を見ながらの
対応が必要になるでしょう。

急な雨にお気を付けください。

こんな不安定な空模様が
しばらく続きそうです。

また、あすは、
平野部を中心に暑さが強まるでしょう。
熱中症に要注意です。

寝苦しい夜にもなりますが、
夜の睡眠、栄養補給も
しっかりと心がけましょう。


なお、先月のこの日記
少しお知らせしたことの関連なのですが、
きょう、気象庁のHPで
新しいメッシュ情報が公開されました。

先月の日記でお知らせした
新しい注意報警報も
この情報をもとに
発表されることになります。

これまでは、
洪水警報や大雨警報(浸水害)に
雨の量に
一つの警報の基準があったのですが、
あさって以降は、
雨量の基準はなくなって、
格子状の範囲毎に計算された指数をもとに
発表される予定です。
(「予定」というのも、
 この新基準での注警報の運用が
 ホントはきょうからの予定でしたが、
 台風3号の接近により
 あさって6日に
 切り替えが延期になったので、
 不測の事態がことが無いとも言えない
 ということで、
 「予定」と書いてみました。)

土砂災害に関する大雨警報は、
地面の中に
どのくらいの雨がしみ込んだかを
計算した土壌雨量指数をもとに
発表されていて、
実際の危険度を視覚的に
把握するために、
土砂災害警戒判定メッシュ情報
気象庁HPにてすでに提供されています。

土砂災害警戒メッシュ情報は、
土壌雨量指数のほか、
土地の特性(斜面がちな土地かどうか)や
2時間先までの土壌雨量指数の予想などを
もとに判定されているとのことです。

詳しくは気象庁HPのコチラ
まとめられていますので、
お勉強したい方は、どうぞ。

さらに、きょうから
大雨警報(浸水害)の危険度分布

洪水警報の危険度分布
が気象庁HPにて公開されました。

それぞれ1キロメッシュで計算されて
危険度が表示されています。
洪水警報の危険度分布は
大きな河川に流れ込む
小河川も対象に計算されていて、
かなりの網目状です。

このメッシュ3兄弟は、
高解像度ナウキャストと同じで、
マップをアップにしてみることが出来、
道路や鉄道、河川を重ねることで、
危険な区域が把握しやすくなっていますので、
警報が出たら、
こちらでどこが危ないのかを
確認してみてください。

それぞれの、特徴については
上でリンクしたそれぞれのページの下部に
詳しく書いてあります・・・

かなり詳しく・・・

目が痛いくらいに詳しく・・・

要は、特に赤色以上になったら、
警戒が必要なので、
自治体からの避難情報などにも
注意してくださいね!!
という情報ということでしょう^o^;

これまでの、漠然とした
洪水警報、浸水の大雨警報より、
実際の地形なども考慮して
細かく計算された情報になるため、
より危険度に即したものになっていて、
警報が出た時には、
今まで以上に、実際の危険度と
合っていると言えそうです。

ただし、、、

大雨警報に、
(浸水害)と(土砂災害)があることを
理解していないと
そもそもこの情報は活きてきません。

そして、
例えば宮崎市に大雨警報が出ても、
同じ市内でも、
内陸部では
土砂災害の危険度が上がっていて、
沿岸部では
浸水害の危険度が上がっている
という複雑な状況になる可能性もあります。

もちろん、
今までも実際の状況はそうだった
かもしれないのですが、
それが把握しやすくなると言えるでしょう。

また、宮崎市に洪水警報という場合も、
どの河川が危なくて警報が出たのか、
気象庁HPで把握する必要があります。

気象台の説明では、
これまでの注警報の発表状況とは
明らかに変わってくるということでした。

たとえば、
今まで浸水害の警報基準を超えていた
1時間80ミリの雨が降っても、
その地点で
危険度が上がらないと判定されえれば、
警報にならない可能性もあるのです。

あさって以降、
警報の発表の状況が
これまでと比べて
どう変わってくるかも
注目して見ましょう。
170704_1 県内に台風3号が
近かったころの
雨雲分布
(気象庁HPより)
170704_2 公開された
洪水予報の画面
(気象庁HPより)

かなりの
あみあみです。

アップにすると
あみあみの河川名も
表示されてきます。
170704_3 浸水予報の画面
(気象庁HPより)

公開された
13時の段階で
県内をアップにすると
ただの地図でしたので、
ちょっと範囲を広げて
保存してみました。

四国などに
ちょこちょこと
黄色や赤が出ています。

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