残る山の雪から想像してみる

ノダっち

17年1月26日(木) 17:34

あの噴火から6年。

2011年は
大変な災害の年だったのですが、
その始まりだったと思います。

きょうの新燃岳火口は、
気象庁のライブカメラで観ると、
ちょろちょろと
火口内のあちこちから
水蒸気と思われる噴気(湯気)が
上がっていました。

ただ、よく見ると
動く湯気とは違って
動かない白いものも写っています。

火口壁や河口外の山腹にも
雪が残っているのが映っていますが、
どうやら火口内にも
雪がまだ残っているようです。

噴気が出ている部分は
熱いのでしょうが、
火口内でも、表面温度が
下がってきている部分があることを
示しています。

まだ、噴火警戒レベルは2で、
こちらの気象庁のHPで公開されている
観測データを観ると、
火山性地震も
ちょくちょく発生しているようですが、
去年7月以降は
1日10回を超える日もないようです。

また、山体の膨張を示すデータも
とくに伸びは
見られない状況になっています。

ひとまずは、落ち着いているようですが、
やはり生きた山ですので、
今後もデータの推移などには
注目しておきましょう。

一方で、最近は静かなのに
膨張を示すデータが
観測され続けているのは
桜島です。
こちらは、
かなり不気味に感じています。


新燃岳に
雪が残っているということは、
上空がずっと氷点下だったためで、
きょうも1500m上空付近は
氷点下だったようです。

ただ、徐々に上空の寒気も
弱まってきました。

鹿児島上空1500m付近は、
一昨日朝9時が-7.3度、
きのうの朝9時が-3.5度、
けさ9時が-0.9度と
徐々に上がってきています。

衛星画像を観ると、
東シナ海のすじ状の雲も
すっかり解消しました。

朝は、
放射冷却も効いて冷えましたが、
日中の気温は、平年並みか
平年より高めになってきています。


あすは、本州付近を
前線が通過しそうです。

九州南部付近は、
この前線の尻尾が通る形で、
活動が弱いため
県内への影響も
弱い予想になっています。

午前中は晴れる所が多く、
北部山沿いから次第に雲が増えて、
夕方には
広い範囲に雲がかかるでしょう。

この時間帯に、前線の尻尾が通って
北部山沿いを中心に
一部に弱い雨雲がかかって
パラ~ッとにわか雨の可能性があります。

あさって土曜日は、
再び高気圧に覆われて
晴れるでしょう。

日曜日には、
もう次の気圧の谷が近づいて
下り坂に向かい、
雨が降る可能性もあります。

気象庁予報は、
月曜日に通過する予想ですが、
早まる可能性もありますし、
日月共に、
山沿い中心にかかる雨雲で
平野部での崩れは一時的か
小さい可能性も出てきました。

気圧の谷(前線)が通過する前に
南から暖かい空気が入って
気温が上がりそうですが、
通過した後には、
平年並み程度の寒気が
再び入ってきそうです。

ただ、そのまま
今週のような強い寒気には
ならない予想になっています。


一方、
きょう発表された一ヶ月予報は、
平均気温について
2月4日からの1週間が平年並み
2月11日からの2週間が
平年並みか平年より低い
予想になりました。

気温の平年値自体が
2月にはじわじわ上昇しますので、
平年より低い予想といっても
今回ほどの強い寒気とは
予想しにくいです。

ただ、立春を過ぎても
まだ平野部で冬日が出たり、
強い余寒となる時期はあるのだろう、
と思っておいた方が良いでしょう。


やはり、先週からの寒さで、
インフルエンザも
一気に流行ってきているようです。
みなさまも
体調管理にもお気を付けください。
170126 午前11時20分
22分、24分、26分の
新燃岳
(気象庁HPより)

26分の画像に、
動いている
白い部分に赤丸、
動いて見えない
白い部分に
黄色の丸を
つけました。

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