14号は890hPaに!

ノダっち

16年9月14日(水) 17:05

どっぷり秋雨ですね。

空気感に
梅雨っぽさを感じている方も
いらっしゃるでしょう。

県内は、
秋雨前線の南側の
夏側の空気エリアで
蒸し暑さがあるために
そう感じやすいと思います。

そもそも、
秋雨前線と梅雨前線は
兄弟のようなものです。

前線の南にある空気が
どちらも夏の空気です。
北側の空気は
春の空気と秋の空気の違いですが、
九州付近では、
どちらも大陸育ちの空気ですので、
同じようなものになります。

ただ、秋雨前線はふつう、
梅雨前線に比べると
停滞性が弱くて
数日で動きやすいのですが、
今年は秋と夏が釣り合っているようで
動きが小さい状況です。

きょうも、局地的には
活発な雨雲がかかっています。

あすからあさってにかけては、
やや夏の太平洋高気圧が強まって
秋雨前線が北上しそうです。

前線南側で、前線が少し北上すると
晴れ間が出ることもあります。
ただ、晴れ間があっても
前線の南側の
暖かく湿った空気があるエリアは
雨雲が発達しやすく
降ってくる雨が強まりやすいので
引き続き注意しておきましょう。

この太平洋高気圧を強めているのは、
台風の影響も
あるのではないかと思います。


台風14号は、
台湾付近に進んでいるのですが、
昨夜9時の発表で
中心気圧が
890hPaまで下がりました。

900hPaを切った台風は
2013年の台風13号以来です。

この猛烈な勢力のまま
台湾に接近しました。
被害が心配です。

今後は、
中国大陸に上陸して弱まりますが、
バラけた雲や空気が
秋雨前線に与える影響も
気にしています。

一方、県内にとっては
台風16号の動きを
心配している方も多いでしょう。

台風16号は、
きょうは強い勢力になってきていて、
あすには非常に強い勢力と
更に強まってきそうです。

また、以前も書いたように、
台風で強く上昇した空気が
その周辺で下降するため
太平洋高気圧を強める効果があります。

資料では、16号の進路の予想も
やや外回り傾向になってきました。
太平洋高気圧が
強まる予想を示唆しています。

外回りになるほど、
台風による崩れが出始めるタイミングは
遅れることになるでしょう。

東シナ海で北東に向きを変える予報は
変化がないため
ある程度の影響を受ける覚悟は
しつつあるのですが、
まだ東シナ海からの予報円は
大きく描かれています。

これは、タイミングなどが
まだブレる可能性があることを
示していますので、
このブレる可能性がある幅を
考えておく必要があるでしょう。

ブレる幅を考えつつ、
あさってには天気の回復する
タイミングもありそうですので、
あさってになっても
予想される進路が変わっていなければ、
台風対策をするタイミングになりそうです。

ということで、
昨夕のOAでも言いましたが、
あさってに向かって晴れて行く前に、
あすの夜も
少しお月見が出来るチャンスも
あるのではないかと思っています。

台風くるな!
と、月に願ってみます・・・


なお、今回の台風が過ぎた後は
季節が進んで感じられるかもしれません。

体調管理に気を付けておきましょう。
160914 正午の
衛星可視画像
(気象庁HPより)

台風16号と
九州付近の
秋雨前線の雲の
間には
雲の少ない
エリアがあります。

ココが
太平洋高気圧の
あるエリアです。

これから
この高気圧の盛衰が
台風16号の進路を
左右していきます。

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