パワーをもった雲が北上の恐れ

ノダっち

16年7月7日(木) 17:07

雲が増えてきました。

ただ、昼過ぎまで
薄い雲が中心で
日差しもたっぷりあったため、
きょうも内陸を中心に
気温が上がっています。

一方で、
午後はだんだんと
分厚い雲も増えてきました。

南海上から
台風の東を北上してきた雲が
近づいてきています。

七夕の夜空は望めないでしょう。
一年に一度の再会の夜なので
そっとしておいてあげましょうか。

ちなみに、七夕は
天の川が
一番きれいに見える日ではないです。

ときどきこんな質問をされるので
念のため書いておきますが・・・

夏の天の川は、
晴れて空の暗い所に行けば
いつでもキレイに見えます。

国立天文台が発表している
今年の、旧暦の七夕に相当する
伝統的な七夕は8月9日です。

なお、この旧暦の方が
天気が安定してくる時期で
天の川もキレイに観えやすくなります。
今年もそのころには・・・


あすは、
この台風の東を北上してきた、
熱帯由来の雲のうち、
活発な部分がかかってきそう
です。

この雲は、
台風になりそこなった雲でもあって、
単独で渦を巻くほどの
組織化をしていないものの、
それでも雲が消散せずに
北上してきましたので、
ある程度のパワーを持った
組織になっている可能性
があります。

また、上空の偏西風の流れと遭遇し、
この雲の中で
東シナ海で低気圧が
発生する予想となりました。
雲は
熱帯から北上してきたものですので、
熱帯低気圧の側面も持ってそうです。

低気圧に向かって流れ込む
暖かく湿った空気が
県内にの山で
さらに雨雲が発達しすくなる可能性もあり、
あすの雨の降り方には
警戒が必要に
なるでしょう。

気象台は、県内の
あすの時間雨量が最大70ミリ
18時までの24時間雨量が
250ミリと予想を発表しました。

道路の冠水など低地浸水、
河川の増水、河川敷の急な浸水、はん濫、
土砂災害などに警戒しましょう。

先週からも記載したリンク集を
再度置いておきます。

宮崎県内の注意報・警報(気象庁HP)

宮崎県の河川の水位(宮崎県河川課)

土砂災害警戒判定メッシュ(気象庁HP)

一方、日中の気温は上がりにくく
暑さは落ち着きそうです。


あさってから日曜日の雨の降り方は、
あす雨を降らせる雨が、
その後、南に引き連れてきている雲を
どう動かしていくかによって
変わってくるでしょう。

南から次々と流れ込んでくると
大雨が続く恐れがあるものの、
太平洋高気圧が弱まって
高気圧の縁を東へ動くと、
雨が弱まっていく可能性や
止んでくる可能性もあります。

太平洋高気圧周辺の空気の流れと
中国大陸に上陸する
台風周辺の空気の流れで
ちょうど九州付近で
空気の流れが東西に分かれるような
資料もあるのです。

東西に空気が枝分かれする場所は、
空気が発散していく場所になるため
雨雲は発達しにくくなります。

一方で、
発達した雨雲がかかりやすい状態が続いて、
あすの雨量に
さらに土曜日以降の雨が加わると
さらに危険度があがることになり心配です。

この辺りの見極めを
あすしていくことになるでしょう。

あすお伝えする
新しい予報でご確認ください。


なお、きょう発表の一ヶ月予報では、
2週目(~22日)まで
太平洋高気圧の張り出しが
平年より弱い予想
になりました。

このため、この期間は、
平年より晴れる日が
少ない予想になっています。

きのうも書いたように、
ハッキリとした梅雨の出口を
見失った状況です。

もう梅雨前線の雨では
ないという意味では、
ココの所の晴れ間で
梅雨明けでも良かったとは思いますが、
防災の意味では、
梅雨が明けてないとしておくのが
良かった面もあるでしょう。

一ヶ月予報の後半は、
平年並みに晴れる日が多い予想ですが・・・

はたして。。。

160707_1
昼前の青空
160707_2
お昼に外に出ると
幅の広い
波状雲が見えました。

しかも、途中で
ずれていました。
風の流れに
差が出来ているのでしょう。

なかなか面白い
雲でした。

このあと
雲が広がってきて
隙間が無くなったので、
下り坂に向かう
雲となっていました。
160707_3
正午の
衛星可視画像
(気象庁HPより)

台風の渦巻きは
台湾に接近中

台風北東の雲が
ついに九州に
接近してきました。

 

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