梅雨ステージが進みそう

ノダっち

16年6月10日(金) 17:31

この一週間、
言い続けたかもしれませんね。

「不安定」
「油断できない空」


これも、まずは明日までです。

日曜日以降、
この梅雨のステージが一つ進みます。



きょうは、今週の中では
高気圧にしっかり覆われたでしょうか。

朝から広い範囲で晴れました。
洗濯物も
まずまず乾いたところが多いでしょう。

ただ、湿度は多く、
べたべたじめじめした空気が
日差しで温められて
上昇気流を作ったようです。
午後になって、やはり
山沿いの所々で
雨雲が発生しています。

日中の最高気温は、山沿いで
30度を超えたところがありました。


あすも、梅雨前線は九州の南にあって
次第に北上するステージに入ります。
奄美付近まで北上してきそうです。

前線の北は、
もう一段北を流れている雲帯との間で
晴れ間が多きエリアがあるので
そこに入ると晴れますが、
基本は雲が広がりやすくなるでしょう。
前線の活動の強い部分が南を通ると
県内にまで分厚い雲がかかって
雨雲がかかるところもありそうです。

やはり、曇りマークに
晴れと雨と両方隠れて
みえます。

くもりの時間帯は、
日焼けに油断できませんし、
晴れ間が見えても、
午後の雨に油断できません。



日曜日は、朝には梅雨前線が
種屋久付近に予想されていて、
夜にかけて
次第に九州にかかってきそうです。

ただ、今日の資料では
そのタイミングが
遅れがちになっています。
本格的な崩れは
午後になってからかもしれません。

一方、月曜日は
活発な前線が通過する見込みで、
発達した雨雲がかかる可能性があります。
場合によっては
大雨となる恐れも
ありますので、
新しい情報をご確認ください。

来週は、梅雨前線が
九州付近をウロウロしそうです。
少し下がったタイミングで
晴れ間が出る可能性もありますが、
今週よりは
広い範囲でしっかりと雨が降る日が
増えてくることになるでしょう。

この南北動での
雨の止み間のタイミングは
変わりやすいものになります。
来週お伝えする見解を随時確認しつつ
選択などの対応をしてください。


さて、きょう気象庁が発表した
エルニーニョ監視速報によりますと、
2014年夏から発生していた
大規模なエルニーニョ現象は
今年の春(5月まで)で
終息したとみられる
とのことです。

※気象庁は、
この春までのエルニーニョ現象について、
5カ月平均の海水温の値が
最大で+3.0℃となり、
1949年以降で15回発生した
エルニーニョの中で
3番目の大きな記録で、
エルニーニョの継続期間は、
最も長くなった
と発表しました。
また、このエルニーニョにより、
昨夏の西日本の寡照・多雨や
この冬から春の高温が
もたらされた可能性がある
とのことです。
詳しくは、気象緒発表資料でどうぞ

エルニーニョは、
太平洋赤道域東部の海水温が
平年より高くなる現象ですが、
今年はこの海域の海水温が
どんどん下がってきていて、
そのまま平年を下回って、
この夏は、エルニーニョと逆の
ラニーニャ現象が発生し、
秋にかけて続く可能性が高い
という予想になりました。

逆に、シーソーの様な関係にある
太平洋赤道域西部の海水温は、
冬にかけて低かったものが、
春には上昇に転じていて、
この夏には高くなってくる予想です。

ここで海水温が高くなって
上昇気流がたくさん起きると、
その北側で下降気流を作って
太平洋高気圧の
西への張り出しを
強める可能性があります。

そうなると、九州南部は
夏に暑くなりやすいでしょう。

さて、
この先どんな夏が待っているか、
やはり太平洋高気圧が
カギを握っています。


梅雨前線を押し上げてくるのも
太平洋高気圧です。
もう沖縄付近まで張り出そうとする
気配も見えてきました。

梅雨の経過とともに
まずは夏のカギを握る
太平洋高気圧の成長を
見守っていきましょう。
160610_1 昼前の
MRTから西の
青空
やはり水蒸気が多く
白っぽい空
160610_2 海面水温図
(気象庁HPより)

上が5月の実況で
下が平年差

投稿月