さて何hPaだったのかな?

ノダっち

16年10月4日(火) 17:20

猛烈な勢力で、
台風18号
沖縄本島地方を通過しました。

昨夜、
中心気圧は905hPaまで下がり、
沖縄本島地方に
特別警報も発表されています。
これは、台風による特別警報で、
沖縄では
910hPaまたは最大風速60mで
接近が予想されると出されるものです。

ちなみに、
県内など九州や本州などでは、
930hPa以下、または最大風速50mが
特別警報の基準となっています。

もっとも中心が近くなった
沖縄本島の西にある久米島では
最大瞬間風速、56.8mを観測しました。

ただし、、、

久米島では、最低海面気圧が
午前0時41分に
957.2hPaまでしか下がっていません。

おやっ??です。

久米島のこの気圧計は
島の東側にあって、
レーダーで観られた
台風の中心は
島の西海上を通過しましたので、
やや距離はありました。
台風の中心付近は
急激に気圧が下がっている
ため
中心の気圧は
もっと低かったことでしょう。
かなり発達した台風ほど、
中心付近での気圧の傾きは大きいはずで、
今回もかなりの
気圧降下はあったと思われます。

それでも、
ホントに50hPaも低かったのか?
ちょっと疑問でした。

もっと近い島の西にある
久米島灯台の気圧計は
アメダスより大きく下がっていたものの、
停電の影響か?
途中から欠測となってしまったので、
はっきりとわかりません。

ちなみに、先日、台風16号は
日南市付近にあると発表された
9月20日午前3時の中心気圧は
960hPaと発表されていて、
この日の日南市油津の最低気圧は
午前2時41分で959.9hPaでした。
ほとんど正確だったのです。

前にも書いたように、
海上の台風の中心気圧は、
衛星画像から得られる
雲の形から推定
されています。
実際に測っているわけではないのです。
当然、そこには誤差が存在します。

たしかに、きのうの夕方に
解説したように、
引き締まった台風の目は
かなり強いことを示していましたし、
もちろん、久米島では
45mを超える
瞬間風速を連続で観測していて、
それはそれは、
恐ろしい環境だったでしょう。

天気やさんとしては、どうしても、
この中心気圧が
実際には何hPaだったのか
気になってしまうのでした。


台風18号は、
沖縄を通過した後、
きょうは東シナ海を北上しています。

県内は、午後3時現在、
直接の影響はほとんど受けていなくて、
周辺の雲も
薄いものがかかったくらいでした。

午前中から各地で晴れ間も出て
蒸し暑さも強まっています。

ただ、午後は南部から
だんだんと雲が厚みを増してきました。

今夜以降は、
周辺の湿った空気が流れ込んできて、
活発な雨雲がかかる可能性もあります。

また、きょう午後3時で
中心気圧が
925hPaまで上がってきましたが、
風速15m以上の強風域が
東に広がり
ましたので、
県内も所々で強風域に入りそうです。

南からの
風が吹き抜けやすい所を中心に
強い風にもご注意下さい。

中心気圧が上がってきて、
強風域が広がるのはよくあることです。
求心力が弱まるような感じで
イメージしてもらうといいかもしれません。

この強風域エリアには、
雨雲も多く含まれてきますので、
今夜以降は、
局地的な雨の強まりに注意
しましょう。

あす午前にかけては、
急な道路冠水や
落雷、突風の発生などに要注意
です。

あすの午後、
台風が日本海に抜けた後は、
次第に天気が回復に向かうでしょう。

ただ、あすも蒸し暑さが続きます。
今夜も蒸し暑い所が多いでしょう。
締め切った室内で
寝ている間の
熱中症にもお気を付けください。

また、あさっては晴れて、
気温が上がりやすいでしょう。
ただ、風は
カラッとしたものになってくるかな
と思っています。

金曜日まで晴れた後、
土日は、秋雨前線の影響で
不安定な天気になりそうです。

どの程度の雨になるかは、
もう少し様子を見ましょう。
秋雨前線が北に伸びるのか、
南岸に伸びるのかで、
涼しさ蒸し暑さの差もありそうです。

一方、来週の月曜日からは
秋らしい空気が入りそうな
予想になってきています。

161004_1
昼前の
MRTから西の空
161004_2
午前1時の衛星画像
(気象庁HPより)

引き締まった目を
持ったまま
久米島付近を
通過しました。

投稿月