23年ぶりの上陸

ノダっち

16年9月20日(火) 17:01

きのうの日記の画像欄に
目が
「ハッキリ言って怖い」
と書きましたが、
やはりその印象を感じた一晩でした。

みなさま、ご無事に
台風一過を迎えられましたでしょうか?

被害にあわれた方には
心からお見舞い申し上げます。。。


台風16号は、
勢力を落とさず、
中心気圧が945hPa、
最大風速45メートルと
非常に強い勢力のままで
九州に上陸しました。

非常に強い勢力で
九州に上陸したのは、
1993年の台風13号以来、
23年ぶり
です。

東シナ海でも
なかなか勢力を落とさず、
まず昨夕から夜にかけては
台風中心の渦巻きの外側に出来た
活発な雨雲の帯がかかって
この帯がゆっくり北上して
高鍋や日向で猛烈な雨を観測しました。

アウターバンドと呼ばれるものでしょう。

強風域の縁付近に相当していました。

この活発な雨雲の下では
突風被害もあったようです。

そのあとも、日向付近には
活発な雨雲が
かかりやすい状態が続き、
「日向や都農では、
数十年に一度の大雨と
なっている所があります。」
という見出しのみの
短文情報
が出されました。
この短文情報は、重大な危険が
差し迫っているときに出される情報
です。

このあとも雨が降り続けた日向では、
たった24時間で578ミリと
平年の9月の1.6倍の雨

たった一日で降りました。
観測史上最大です。
また、日向では0時10分までの
3時間で212.5ミリ(史上最大)という
非常に危険な雨量も観測しています。
延岡も24時間雨量が過去最大で
3時間雨量は
9月の半月分に上りました。

また、鹿児島県の枕崎付近に
0時過ぎに上陸した後、
県内は暴風域に入ってくるとともに
台風中心付近の
発達した雨雲がかかって
猛烈な雨を観測しています。

気象台の解析では
午前3時までの1時間に
宮崎市付近で120ミリの雨を観測し、
数年に一度の大雨が降った時に出される
記録的短時間大雨情報も発表されました。

午前0時を過ぎて
徐々に氾濫危険水位を超える
河川が出てきて、
この中心付近の雨雲により、
各地でさらに河川が増水したり、
耐えきれなかった河川もでたようです。

延岡市の北川の水害の映像は
11年前の14号台風の時を
思い出しました。

一方、非常に強い勢力で
県内付近を通過したため、
暴風域に入ったころから
一気に風速も強まりだして、
宮崎空港では
午前3時39分に40.1メートルの
最大瞬間風速も記録しています。

この強風による爪痕も
各地で観られました。

きのうのOAでご紹介したように
道路標識が曲がったり、
樹木が倒れたり、
看板が落下したりといった
被害があったようです。


ただ、午後3時現在、
不幸中の幸いにも、
県内では
命を落とされた方の情報が
入ってきていません。

みなさんの、
防災の努力の結果でしょう!!!

まだまだ
台風シーズンは続きますので、
改めて
身の回りの防災点検を
しておくきっかけにも
していただければと思います。


台風が東海上に抜けて
風向きが北から西に変わるに従い、
県内の雨雲は
次第に弱まりました。

宮崎市は夜明けとともに
西の空に
青空が見えてきて、
日中はキレイに台風一過となっています。

風が北西から吹いてきているため
日差しが強烈ですが、
風の涼しさは感じられました。

ただ、強烈な日差しは
徹夜明けの目に痛いです・・・


さて、あすも
時おり薄い雲がかかるくらいで
おおむね晴れるでしょう。

あさっては、
南に伸びる秋雨前線が北上傾向で
所々に雨雲がかかりそうです。

ただ、週末以降の予報も含めて
前線の動き次第で微妙ですので、
あすお伝えする新しい予報も
ご確認ください。

160920_1
朝8時ごろの
MRTから
西の空
160920_2
朝の大淀川
下流域
(視聴者提供)

ことしは
河川敷の
浸水が多いです。
160920_3
台風が
大隅半島に
上陸したころの
0時の
レーダー画像

中心の目が
ハッキリと見えます。
つまり、
中心付近の
構造が
しっかりとしていて、
非常に強い勢力で
上陸したことを
示していました。

県内には
台風の北側の雲が
東から流れ込んで
発達した雨雲が
かかっていました。
160920_4
台風の中心が
日南付近を
通過した
午前3時ごろの
レーダー画像

台風中心付近の
非常に発達した雨雲が
県内に
流れ込んでいました。

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