強いエルニーニョ発生中

ノダっち

15年11月11日(水) 17:49

エルニーニョ現象の
監視海域での海水温は、
1950年以降で、
10月として2番目の高さとなっていると
きのう発表されました。

一番高かったのは1997年です。

去年の夏から始まった
今回のエルニーニョ現象は
現在がピークになっていると
予想されていて、
今後、春にかけても続く見込みと
発表されています。

今回よりも強めだった
1997年・98年シーズンの冬
データを調べてみると、
現在、
長期予報で予想されている通り、
気温が平年より高めで
降水量が多く、
日照時間が少なく
なっていました。

画像欄に
グラフを載せておきます。

ただ、97年シーズンは
1月下旬に気温が下がっていて、
宮崎など平野部で
日照が増えていました。
この時期に寒気が南下して
冬型になった時期があったようです。

全体的に冷え込みが弱い中でも、
北の方でたまった寒気が
吐き出されるタイミングも
あって
寒さが強まることもあるということを
示していると思います。

この冬も同じ傾向は
考えておいた方が良いでしょう。

寒さが弱い日が多いからと
健康管理なども
油断しないようにしてください。

97・98シーズンには
全国的にこの気温が下がった時期に
一気にインフルエンザが
流行した傾向もあるようです。

また、最低気温と最高気温の
平年比を比べてみると、
最低気温の方が高めで
最高気温は低めでした。

以前にも書いたように
くもりや雨の日が増えることで
昼間の日差しで
気温の上がる日が
少なくなったのでしょう。

その分、昼間は
暖冬が感じられない日も
増えたのではないかと思います。
朝晩の冷え込みの弱さで
感じる暖冬が多かったでしょう。

98年2月の降水量の多さは、
キャンプシーズンに向けて
不安になるデータ
です。


きょうは午前を中心に晴れましたが、
午後は
次第に雲に覆われてきています。

午後は
日差しのぬくもりが減ってきました。

まだすぐに
しっかりと雨を降らせる雲は
レーダーで捉えていません。

あすも、
東から湿った空気が流れ込んで、
雲が広がりやすいでしょう。

あす朝にかけては
また放射冷却が弱まりそうです。
けさは、
平年並みの寒さに戻りましたが、
再び
平年より高めの気温になるでしょう。
日中は、
北部を中心に
所々で日差しが出ますが、
南部を中心に
日差しのぬくもりが
弱い所もありそうです。

夜になって雲が厚みを増して
所々に雨雲がかかる予想で
もう少し早いタイミングで
雨雲に変わる可能性もあります。

念のための傘の持参がおススメです。

あさってには、
東シナ海に前線が伸びてきて、
より雲が厚みを増しやすい
環境になりそうです。

本格的な崩れは
遅くなってからを示唆する
くもりのち一時雨の予報ですが、
早めに降ってくる所もあるでしょう。

土曜日は雨が降りやすく、
日曜日には
天気が回復に向かう予想ですが、
低気圧や前線の動き次第です。

新しい予報でご確認ください。

天気は短い周期で変わって
例年の11月ほど
晴れる日が続かない予想です。
10月に晴れすぎました・・・







151111_1
今年10月の
海面水温(上段)と
海面水温の
平年差(下段)
(気象庁HPより)







151111_2
エルニーニョ
監視海域での
海水温の変化。
(気象庁HPより)

今年は
1997年秋以来の
高さになっています。

赤いエリアが
エルニーニョ、
水色が
ラニーニャの時期。







151111_3
97・98冬季の
旬別の平均気温

オレンジが
平年値で
青が97・98シーズンの
平均気温です。

オレンジよりも
高い時期が多く、
1月下旬に
下がっています。







151111_4
旬別の降水量と
日照時間の変化

オレンジが
平年値で
青が97・98冬季の
値の変化です。

降水量が多めで
日照時間が
少ない時期が
多かったものの、
寒気が流れ込んだ
1月下旬には
平野部で
日照が増えています。

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